【Mリーグ】レギュラーシーズンの六割を消化しての感想【2020】
2021年1月8日第2試合の終了をもって、全チームがレギュラーシーズンの六割にあたる54試合を消化した
残り試合がまだ四割あるとはいえ、そろそろレギュラーシーズン足切りを意識しだす人もいるのではないだろうか?
これまでの54試合の各チームと各選手の戦いぶりの感想を、独断と偏見をもって書いてみました
【暫定1位】ABEMAS 371.4p(15-17-11-11)
松本吉弘【暫定1位】386.1p(6-6-3-1)
昨年開花させた当たり牌掴み芸を返上し、今期は年明けの連勝でついに個人トップに躍り出た。チームのポイントを全て一人で稼ぎだし、今期はABEMASのエースである。基本的に打ち方は変わっていない。ベストバランスで、奇をてらったことは何もしていない。当たり前の事を当たり前にしているだけ。お手本のような麻雀。素晴らしい。昨シーズンと違うのは、ただ、相手の当たり牌を掴まなくなっただけである。昨シーズンも南2局ぐらいまではベストバランスで打てていたが、道中掴まされてじり貧からの、後は行くしかない状況からの大怪我が多かっただけだ。今期は余裕を持った点棒状況でオーラスまでたどり着けているので、割に合わない勝負をしなくてよいから好成績につながっていると思われる。以下は悪口。今期はバカヅキが過ぎる。6回のトップのうち、最低点のトップが47800。残り5回のトップが全て5万点以上ってバカヅキ以外の何物でもないでしょ。全然、道中苦しむような競ったトップがないもんな。そりゃ勝つよ。個人的には勝った表情よりも、当たり牌を掴んだ時やラスを引いた時の表情の方が好きだし味があると思う。
日向藍子【暫定13位】38.9p(3-4-2-2)
豪運。とにかく豪運の持ち主。有象無象の強運の持ち主しか生き残れない麻雀界の、より選りの強運の持ち主達を敵に回して、2シーズン連続の成績プラスは素晴らしい。やっぱり麻雀プロたるもの、運が強くないとダメでしょ。そういう意味では真の麻雀プロと言える。この豪運なら10年後も麻雀界で生き残っているのは間違いないと思う。萩原の今期初トップを阻止した「跳ねツモ条件を満たしてのラス牌一発ツモ」は、私がもし萩原聖人だったら、このコロナ禍でも放浪の旅に出るところだ。麻雀の内容については今さらどうこう言うつもりはない。とりあえず「チュモ」の発声だけは止めていただきたい。あと、鼻すすりも。
多井隆晴【暫定14位】24.2p(3-4-1-4)
今期はついてない。明らかについてない。ただ、麻雀はブレてないのでいずれは盛り返すと思われる。個人的な感想だが、最近Mリーグに対する熱量があまり高くないように見える。そう感じているのは私だけではないはずだ。投げ銭で金も稼いでいるし、最強位も取ったし、Mリーグでそんなにガツガツしなくてもって思ってそう。ただ、さすがに優勝はしたいだろうから、本気を出すのはセミファイナルからといったところだろうか。
白鳥翔【暫定19位】-77.8p(3-3-5-4)
成績としてはこんなもんじゃないですかね。昨シーズンは明らかにツキ過ぎでしたからね。基本的に見ていてつまらない麻雀です。最終的に-100までいかなければ、十分頑張ったと言えるのではないでしょうか?それより岡田プロとはどうなっているんですかね。このままだと、岡田プロに下げマンの評価がついちゃいますよ。
昨シーズンの6位のPiratesが-202.3p。残り36試合で-570pは逆に難しいぐらいなのでABEMASのセミファイナル進出はほぼ当確。あとはいかに松本の調子が落ちないかだけだと思います。ドリブンズをマークしてる多井がドリブンズに辛く打つ可能性はあるかもしれませんが、残り試合、特にこれといった策を打つこともないと思われます。
【暫定2位】風林火山 305.7p(15-17-9-13)
滝沢和典【暫定7位】135.6p(7-4-4-5)
個人的には今期の滝沢プロは2パターンでやってるんじゃないかと思っています。具体的には従来の滝沢プロの麻雀の時は2着か3着。滝沢プロらしからぬ雑な麻雀の時はトップかラスといった具合です。私は滝沢プロの麻雀と所作は素晴らしいと思っているのですが、今期はちょっと滝沢プロらしくねーなーっていう雑な麻雀があって、悲しいです。所作は相変わらず美しいですが…。今期はチームが自縛的な表明をしたことで、滝沢プロと亜樹プロがらしからぬ麻雀を打っていて、今のところは良い方に出ていますが、大変心配しております。あと15試合程度出場されると思いますが、ポイントプラスで終了されることをファンの一人として願ってやみません。
二階堂亜樹【暫定10位】117.4p(4-6-3-3)
開幕当初は今期の亜樹は一味違うと思わせてくれたのですが、最近の戦いぶりを見るに、いつの間にか平常運転に戻ってました。行ける時に行き、行けない時は全く行かないというスタンスで勝っているので、今期はついてると断言して間違いないです。ただ、今期の亜樹は1000点差以内の順位競りで、かなりの損失を出しています。1000点差以内の競り負けが3回もあり、その順位点の損失だけで-100pにもなっています。それでも今のポイント状況と順位なので、いかに今期がついているかわかるところです。残り10試合ぐらい出ると思いますが、今のポイントを守りきれるかあやしいと個人的には思っています。
勝又健志【暫定12位】52.7p(4-7-2-5)
試合見てると結構浮いてるイメージなんだが、気づくとポイント的には大して勝ってない人。初年度も昨シーズンもそんな感じだったな。間違いなく上手いと思うんだけどなぁ、なんでだろ?やっぱり周りをバカだと思っているのに、ちゃんと読んで読み間違えちゃってるからかな。それとも単純に運がトップレベルに無いか。恐らく後者。今期はチームが自縛表明したせいで、面倒な事になってて気の毒である。まさか滝沢と亜樹が二人とも好調だとは思わなかっただろうからな。三人が今のままのポイント状況で公約を達成できなかったら、切られるのは勝又。間違いない。本来ならスキャンダル発覚の去年切られてたと思えば諦めもつくか。
ABEMAS同様、風林火山もポイント的にセミファイナル進出はほぼ当確。ただシーズン当初より三人とも調子が下降気味なので、そこは不安材料の一つである。いつもならお家芸の「堅く打つ」で余裕のセミファイナル行きでいいのだが、今期は最終的な順位の為に少しでもポイントを稼いでおきたいところなので、そこに隙が生まれないか心配である。
【暫定3位】麻雀格闘倶楽部 19.1p(16-9-16-13)
佐々木寿人【暫定3位】300p(8-4-4-3)
個人成績暫定トップからは落ちたものの、個人8勝で、トップ数は単独1位。今期はバカヅキ。ついてる時は日本で一番ポイントを稼ぐ男だと思っているので、納得の成績。一方、失点に対する痛覚が一切ない異常者。その割には今期のラス回避率が現在7位。やっぱりどう考えてもついている。公約の500pまではちょうど六割の300p。最近の調子が下降気味なので、公約達成は難しいか?
藤崎智【暫定16位】0p(3-2-3-3)
ポイントがプラスマイナス0。安定の忍者。チームとしてはポイントがプラスマイナス0ならばセミファイナルに進出できるので、無傷で試合数を消化しているという意味において、チームから与えられた自らの役割を完璧に遂行していると言える。まさにプロフェッショナル。
前原雄大【暫定21位】-107.6p(3-2-3-4)
イメージではもっと負けてるイメージだったのだが、気づくとポイントも個人順位も盛り返していた。さすがはこの年齢まで一線で戦ってこれてるだけのことはある。半端ない運量である。とはいえ、そろそろ終焉の時が迫っているのは間違いない。ウッカリミスや、明らかに無謀とも思える暴牌の数々。そろそろ勇退という名の引退の時期ではないでしょうかね。沢崎さえいなければ、渋々ながらも引退せざるをえないところなのだが…
高宮まり【暫定24位】-173.3p(2-1-6-3)
私、夢を見ておりました。昨シーズンのまりさんの活躍を見て、今期も活躍できるのではないかと勝手に思ってました。甘過ぎました。スピードワゴンの井戸田に「あまーい」と言われてもしょうがないぐらい、甘かったです。とりあえず、初年度よりはマシですが、昨シーズンより麻雀が下手になってました。上手い人が下手になることはありますが、上手くない人がさらに下手になることがあるんだということに驚きました。正直な話、ツキが戻ってくる以外に光明が見いだせません。私は今期の残り試合でまりさんの笑顔が見れる日が来るのでしょうか?
暫定3位ながら、セミファイナル進出当確まではまだ遠い状況。寿人が失速しようものなら、即黄色信号。上位2チームに迫れないまでも、いち早く3~6位の団子状況から抜け出したいところである。ただ、寿人以外に上がり目があまりないのが厳しい。チームとしての連対率が7位で、安定感がないのが不安なんですよね。
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