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「なぜ働くのか?何がしたいのか?」 挫折や人との出会いで辿りついた、本当に大切なもの。 #1 ファイナンシャルプランナー 魚澄 宗一朗
95年会メンバーのこれまでの経験・価値観・そしてこれからのビジョンなどをインタビューしていく企画です。
記念すべき第1回目は、運営メンバーでもある魚澄くん。
普段は仕事に熱くストイックで自立したイメージが強いという人も多いのではないでしょうか?今日はその背景に迫ります。
挫折の経験を原動力に。
とにかく仕事に打ち込んだ新卒時代。
ーまずは自己紹介をお願いします。
個人事業主で賃貸仲介業とファイナンシャルプランナー(FP)として仕事をしています。
賃貸仲介は営業マンを自身でやっているのではなく、業務委託の方々を採用して、マネジメントや管理などを担当しています。
FPについては今まさにサービスの立ち上げをしている段階ですね。
お客様のライフプランニングや資産運用のサポート、お客様に適した金融商材のご紹介などをするサービスなのですが、6月ごろにローンチして、その後法人化する計画をしています。
ー魚澄くんは仕事への熱量やモチベーションがすごく高いなと感じるのですが、その原動力になっている出来事や経験はありますか?
学生時代に経験した、いわゆる”挫折”が大きいですね。
本気でプロを目指して、10年間陸上競技に打ち込んでいました。
ところが、大学4年生で実業団に行くかどうかというタイミングで怪我をしてしまい、プロの道を諦めざるを得ませんでした。
同時に引退試合で、同じ歳の桐生祥秀さんが日本人で初めて100m走で9秒代の記録を出した、
まさにその瞬間を目の前でみて、衝撃を受けことも印象に残っています。
それから自分も何か活躍できるフィールドをもう一つ作ろうと強く決心しました。
ー挫折した経験が、原動力へと変換されていったんですね。
次に選んだフィールドはどのようなものだったのですか?
ビジネスの一線で活躍したいという思いで、オープンハウスという会社に就職しました。
インターンと正社員合わせて、1年ほど在籍していたのですが、インターンに入ってから2週間で宅建(宅地建物取引士)の資格をとりましたね。
ー2週間で宅建取得!?聞いたことありません。。
なぜオープンハウスを選択したのですか?
本気で仕事に向き合える環境があるなと思えたからです。
本気でやるのは当たり前、出した結果はしっかり評価してくれるという環境に身をおきたいと考えていました。
あとは営業力をつけたいと思っていたので、大きくその2点ですね。
1年間本気で向き合い仕事をして、成果もしっかり出せたと思います。
そのあとは、不動産の仕入れをしている、60名ほどのベンチャー企業に入社しました。
上場企業からベンチャー企業へ!独立への道のり
ーなぜ大きな企業からベンチャー企業へ?
元々独立したいという思いが強かったんですよね。
そのためにも、一度ベンチャー企業を経験したいと考えていました。
ちょうどこの頃はそんな背景もあり、たくさんの経営者の方とお会いして、色々お話を伺っていたのですが、そこで出会ったある社長から誘っていただいたのがきっかけです。
「自分でやる前に一度修行したほうがいい」とアドバイスをいただいたこともあり、その会社へ入社しました。
マンションの仕入れに加えて、外国人専門の人材紹介の新規事業の立ち上げも同時に担当させていただきました。
ー元々独立志向だったとのことですが、なぜですか?
母親が元宝塚歌劇団の男役なんですよ。自営業もしていました。
私の性格もかなり母親に似ていたこともあり、小さい頃から漠然と、自分も同じような仕事の仕方をするんだろうなと思っていました。
ー母親からの影響が大きいのですね。
ベンチャー企業での経験はどうでしたか?
忙しい毎日を過ごしていましたが、自分の思い描いていた環境ではありませんでした。
社員のモチベーションのばらつきが大きくて、人や環境からマイナスな思考やテンションに影響されることもあったりで…もちろんその中での学びはありましたけどね。
半年ほど経った2019年の3月に退職をし、いよいよ独立しようと動き出しました。
やりたいことが見つからず模索した1年半。
人との繋がりや色々な経営者との会話の中で気がついたこと
ーいよいよですね。どんなことを始めたのですか?
それが、やりたいことがなかったんです。
とはいえ生きるためにも”何か”はしないといけないですよね。
色々な社長とお会いして話を伺うということは続けてきたので、その紹介もあり当時は個人事業主として、ポケットWi-Fiの代理店を行っていました。
ー色々な社長に会って話を聞く、とはどんな方法で、どんな目的だったのですか?
大学を卒業してから続けていたことなのですが、まずは友人の知り合いの社長をご紹介いただいてお話をし、
「自分を面白いと思ってくれたら他の社長を5人紹介してください!」
とお願いしました。それを繰り返して色々な方との繋がりができましたね。
目的としては、やりたいことがなくて模索をしていたので、自分の本当にやりたいことを見つけるためです。
社長や経営者は、エネルギーを感じてくれたら応援してくれる方が多くて。
当時の私は独立心はあるけれど、心からやりたいと思えることには出会えていない。そもそもビジネスって何?と、わからないことがわからない状態でしたが、ただ、熱量はとにかくあった。
それをありのまま伝えるんです。
そしてその方に、ここまで歩んできた人生だったり、起業ストーリーなど、成功している人がどんなことをしてきていたのかを聞かせていただいていました。
ーさすがの行動力ですね。
そうですね、熱量とか想いは強かったので(笑)
本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
多くの社長に、「なんで働くのか?なんでお金が欲しいのか?」と聞かれたのですが、最初は答えられませんでした。
ただ、色々な方のお話を聞く中で、起業して成功してお金持ちになるのが本当に幸せなのか?と考えるようになりました。
ある時、自分の中にしか幸せはないんだな、とふと思ったんです。
大切な仲間や好きな人と食事をしたり旅行に行ったり、そんな時間を過ごすことが自分にとっての幸せなんだなと気がつくことができました。仕事は自分や大切な人たちを幸せにするための手段なんだと。
本当に感謝ですね。
“本当にやりたい仕事”の発見とこれからのビジョン
ーなぜファイナンシャルプランナーへの道へと進んだのですか?
自分や人の人生について本気で考えるようになったのですが、ボトルネックになることって深ぼりしていくと8割9割はお金だったりするんです。
働く=生活費を稼ぐため、贅沢をしたい、と答える人が多いなと思います。
でも、仕事にばかり時間や気力を使っていたら、その分仕事以外の好きなことへの時間は減りますよね。
私も1日で20時間以上仕事をする日々を続けていた時期があり、見事に身体を壊しました。ヘルニアになったりストレスから皮膚炎にも。
なんでこんなに身を削ってまで仕事してるんだろうって思ったんですよね。
だから無理して大切な時間をなくすのではなく、楽しく時間を使いたい、好きなことして生きたい。
そのために必要なことをたくさんの人に伝えていきたいと思いました。
ーここでも過去の経験が原動力になっているんですね。
では、これからのビジョンを教えていただけますか?
まずは経済的に豊かになりたいと思っています。
今やっているファイナンシャルプランナーとしての仕事を法人化することも決まっているので、会社としての利益もそうですし、私自身としても。
一緒に仕事をする仲間が働きやすい環境を作ったり、大切な人との時間をより充実させていきたいと思っています。
あとは仕事しすぎないようにしたいです(笑)仕事人間は面白くないので。
大切な人たちとの時間をより充実させるための仕事であり、お金であり、そういったバランスをうまくとっていきたいなと思っています。
今はいろんな人に喜んでもらったり、大切な人たちが幸せになってくれることが、仕事も含めた人生のモチベーションになっているんですよね。
人生の幸福度、上げていきます。
ー最後に、95年会への想いを聞かせてください!
94年生まれの有名な人はよく聞くけれど、95年生まれの人はあまり聞かないな、となんとなく感じていて、この代を盛り上げたいなと思ったのが1番最初のきっかけです。
運営主体ではなくて、参加してくれた人が95年会の看板を使って何かに生かしてもらったり、この場所だったらやりたいことに協力してくれる仲間や新しい出会いの機会がある、そんなコミュニティにしていきたいなと思っています。
“人生を幸せに生きるための手段としての仕事”
”人を喜ばせたい、大切な人に幸せになってもらいたい”
ブレない軸を持ったハートフルな人なんだなと感じられました。
95年代盛り上げていきましょう、本日はありがとうございました!
取材・執筆:田井 明日香(Facebook / Twitter / Instagram)
撮影:山口 暁久(Facebook / Twitter / Instagram )
デザイン:道本 真悟(Twitter / Instagram)