1部はSWHが2連覇、2部はドントハフトゥが優勝で1部昇格~関西フットサルリーグ最終結果~
関西2部最終節 ドントハフトゥ vs バディ
試合終了のブザーが鳴った瞬間、ドントハフトゥの選手たちは拳を握り締め、雄叫びを体育館に響かせた。関西フットサルリーグ2部の優勝と1部昇格が決まり、選手たちは喜びを爆発させた。
12月21日、関西2部の最終節が和歌山市の河南総合体育館で行われた。
勝ち点21で首位を走るドントハフトゥ(奈良)は最終節に、勝ち点18で3位のバディフットサルクラブ(奈良)と対戦した。
最終節に待ち受けるのは、これまで乗り越えることができていないバディという「壁」。6月の関西2部・前期リーグではバディに4-7に敗れ、12月の全日本フットサル選手権奈良県大会準決勝では12-2で完敗していた。
試合開始、ドントはハーフラインまで下がって守備を開始する「ハーフ守備」を選択した。バディはピヴォを置く「3-1システム」で攻め入り、守備では前線からハイプレッシャーをかけた。
序盤はバディがペースをつかんだ。ドントはクワトロ(4-0)でプレスを回避しようとしたが、前進できずにバディに攻め立てられる。バディの尾崎(♯14)や大石(♯16)らがゴール前でシュートしたが、ドントのゴレイロ・坂本(♯21)が次々にセーブする。
ドントも前半の中盤以降はシュートの回数が増えた。ドントの田中(♯6)がバディのゴレイロ・二神(♯22)との1対1でシュートを放ったが、二神が反応しゴールを許さない。
両チーム得点がないまま時間が経過していったが、前半残り33秒にゲームが動いた。ドントは左サイドからの折り返しを中央にいた田中が合わせたシュートは、ゆっくりサイドネットに吸い込まれて、先制点を挙げた。
後半、リードを許したバディは積極的な攻撃にシフトしたため、ドントがカウンターでチャンスを作る。25分、ドリブルで左サイドを攻め上がり、ファーに鋭いパスを送ると、詰めていた亀谷(♯16)がインサイドで確実にミートしてネットを揺らし、2-0とした。
バディも27分に左サイドを突破した大石がコントロールした高めのシュートで1点を返し、反撃ムードを高める。
ところが5分後に再びカウンターからドントの本庄(♯3)がファー詰めで3-1に再度突き放し、ゲームが激しく動く。
残り7分からバディはパワープレーを開始。すぐにバディの濵口(♯23)が強烈なシュートで得点を挙げて3-2にすると、ドントも35分に本庄がパワープレー返しで4-2。37分にはパワープレーで右サイドからのパスを濵口が中央に飛び込んで合わせて4-3にした。
ドントにとっては残り3分が長かったが、FP、GK、ベンチが一体になって体を張った守備をみせる。バディの攻撃をはね返し、スコアはそのままでついに歓喜の瞬間を迎えた。ハーフ守備で先制点を取れたのが、最大の勝因だった。
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関西2部まとめ
2位のパスドゥーロ田辺は主力が欠場したが、4位の神戸大学に1-1で引き分けて2位を確定。バディと神戸大学は勝ち点で並んでともに3位となったが、直接対決を制しているバディが上位扱いとなる。1部との入れ替え戦にはパスドゥーロとバディが進む。前期リーグを首位で折り返した神戸大学は悔しい結果となった。降格はサンスユニック(兵庫)とシュバルツ(滋賀)に決まった。
得点王は左右ともに強力なシュートが打てるバディ・濵口和基選手(15点)が獲得。次いでドントの吉田拓司選手(14点)、ドントの田中君兵選手(13点)が続いた。
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関西1部まとめ
関西1部は12節でSWH(兵庫)が2年連続6回目の優勝を決めた。13節の最終戦(12月22日)では、残り1枠となった地域チャンピオンズリーグへの出場権を得られる2位にどこが食い込むかや、残留争いに注目が集まった。
2位となる可能性があったのは、シュライカー大阪サテライト、ジャグランカ、ミキハウス、FC大阪楽笑のいずれも大阪勢だったが、変則的に21日に試合があったシュライカー大阪サテは前半からパワープレーで勝利を目指したが、2-3でMIOびわこ滋賀に敗れた。
22日の試合でジャグランカはペティロッソ香芝(奈良)に4-3で競り勝ち、ミキハウスはSWHに3-4で惜敗、FC大阪楽笑もヴァクサ高槻(大阪)に3-5で及ばなかった。この結果、ジャグランカがチーム結成初の地域チャンピオンズリーグへの出場権を獲得した。
残留争いでは、ペティロッソ香芝が最下位となり、自動降格が決定。フュンフバインキョウトとフエルテ大阪は、ともに勝ち点10(直接対決でフュンフバインがフエルテに勝っている)で、2部との入れ替え戦に回ることになった。
入れ替え戦の組み合わせは、フュンフバイン vs バディ、フエルテ vs パスドゥーロ田辺に決まった。得点王は反転シュートが得意のフエルテ・橋本竜一選手(17点)が獲得。MIOびわこ滋賀の武政祐希選手(16点)、SWHの前野俊哉選手(14点)が続いた。
今年の1部リーグは、各チームの実力が拮抗して、試合終了まで勝敗が読めない熱戦が多かった。5月に開幕したリーグ戦も終わり、1月4日からは全日本フットサル選手権関西大会がスタートする。
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(了)
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次回は1月11日に更新する予定です。それでは、良いお年を!