関西フットサルリーグ入替戦・バディが1年で1部返り咲き
※2020年2月の記事です
関西フットサルリーグ入替戦が11日、大阪市の東淀川体育館で行われた。1部10位で残留を目指す「フュンフバインキョウト」(以下、フュンフ)と、2部3位で昇格を狙う「バディフットサルクラブ」(以下、バディ)が激突した。(文中、敬称略)
序盤にペースを握ったのはバディだった。濵口(♯23)と大石(♯16)がピヴォのポジションを交互に取り、ハーフラインからの守備を採用したフュンフ陣内に攻め込む。
前半3分、赤木(♯18)の縦パスを中央で受けた大石が反転シュートで先制、さらに7分にも大石が反転シュートで追加点を挙げ、2-0。守備でも前線からのプレスが機能して、フュンフを押さえ込んだ。
フュンフも前半中盤に盛り返し、カウンターを中心にチャンスを演出。14分には水野(♯6)が右サイドから、スペシャルなループシュートを放ったが、惜しくもバーにはじかれた。
流れは再びバディーに移り、前半14分、大石がゴール前の混戦からこぼれ球を押し込み、3-0と突き放す。大石は前半でハットトリックを達成。シュライカー大阪サテライトからバディに入り、チームを牽引する大石が大一番で結果を残す。
フュンフは前半16分から、GK(ゴレイロ)も攻撃参加するパワープレーに移行。反撃を試みるが、前半17分にバディのエース・濵口がボール奪取から左サイドをドリブルで運び、GKの肩口を狙ったシュートで4点目を挙げてリードを広げる。前半を最高の形で終えた。
後半フュンフがパワープレーで追い上げる
後半3分にも大石が右サイドで相手DF2人に囲まれながらも巧みなターンで抜け出し、ファー低めに決めた。5-0で試合は決まったかに思えた。
しかし、ここからフュンフが底力を見せる。失点から13秒後、山木(♯17)が左サイドからフェイントでDFを揺さぶり、左足のシュートはニア高めに突き刺ささった。反撃の狼煙を上げる。
後半7分、9分にフュンフはパワープレーから立て続けに吉田(♯3)が得点し、3-5。連続3得点で勝敗の行方はわからなくなった。バディメンバーの表情から余裕は消えた。
さらにパワープレーを続行してゴールに襲いかかるフュンフ。パワープレー返しが決まらないバディ。両チームのサポーターから、何度もため息が漏れる展開に。時計は進み、後半18分にバディの小池(8番)がついにパワープレー返しを成功させ、6-3にして勝利をたぐり寄せた。
フュンフは集中力が切れてパワープレー返しで次々に失点し、試合終了のブザーが鳴った。バディが9-3で大一番を制し、1年で1部に返り咲いた。一方、フュンフの2部降格が決まった。
2月15日には、京都府立山城総合運動公園太陽ヶ丘体育館で、もう一つの入替戦・フエルテ大阪(1部)VSパスドゥーロ田辺(2部)が行われる。一発勝負の入替戦、どんなドラマが生まれるのか楽しみだ。(了)
入替戦でも2ゴールを挙げた得点王・濵口選手のシュート理論↓