🅿︎73。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！」2018年回の設定page24

🅿️16。🅿︎17〜🅿︎34・🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。

さてＷakeＵp,Ｇirls！との共演企画を知らされたチーム I-１のアイドル達は、どのように受け止めたのでしょうか？

心の底から喜んだのは、島田真夢の親友である吉川愛ですが、キャプテンという立場上、表向きは歓喜の声を抑え、メンバーの反応を伺います。

…ＷＵＧと私達が番組で共演なんて信じられない…（もか・鈴木萌歌）

…『意識してない』と言ったら嘘になるけど、ワザワザ仙台まで行くほど親しくもないしね…（れんれん・鈴木玲奈）

…やっぱり白木さんは真夢に甘いわね。何らかの和解が成立したと思わない？…（なのかす・相沢菜野花）

…出戻り志願の記事は本物って事？…（りかっち・高科里佳）

…ねぇ萌歌、センター辞退なんて言ってられないわよ。白木さんは本気で真夢を I-１に戻す気よ…（てぃーな・小早川ティナ）

…戻って来たらセンター就任は確実ね、萌歌の居場所は無いわよ…（れんれん）

…脅かさないでよ…（もか）

…そうですよ。志保さんが去った後の後任なんて許せません！…（りかっち）

…そんな事言っても、白木さんの決定には誰も逆らえないわよ…（なのかす）

…本当にそうよ。I-１club公認サテライト・アイドルって、直訳すれば『 I-１clubの衛星アイドル』よね。もしかしたら、あの子達（ＷＵＧ）とレギュラー争いに成るかもよ…（てぃーな）

…まあ、そこまでは無いだろうけど、仙台での真夢は明らかにパフォーマンス（演技）を抑えているようにしか見えないからね。全力を出したいならソロか、ユニットなら I-１かな…（まいまい・近藤麻依）

…なら、あの時の脱退劇、即引退は何だったの？解雇って、ただの謹慎処分だったって事？…（なのかす）

…一度退いたセンターが、再登板なんて有り得ないよ・・・。でも、悔しいけど反響を巻き起こす事は確実ね…（りかっち）

…一期生しか知らないだろうけど、全力を出した真夢のパフォーマンスは、一瞬で観客を虜にしたからね。見たところ、今の方が体のバネが鍛え上げられているから、出戻りでも充分センターを張れる力はあるよ…（まいまい）

…もし戻って来ても、センターは渡さないわ『アイドルの祭典』を待たずに直接勝負が出来て、却って都合がいいわ…（もか）
熱い闘志を魅せます。

不安が交錯する中、他の I-１メンバーを指導している吉川愛は、聞き耳を立てながら、
［心の声］…“ですよね〜。真夢の実力は皆が認めるけれど、正直、予想の斜め上を行く問題児だったものね。今の真夢なんて『お淑やかで可愛い』から私好きだけど、少し物足りない感じもするわね・・・。あぁ、でも志保の為に白木さんに直言した真夢は、やはり皆んなには手強いかな・・・…（よしめぐ・吉川愛）

そうです！！！
白木徹に唯一人（ただひとり）気後れする事なく二回も直談判したのは島田真夢だけなのです。
苦労を共にしたメンバーの為に自らを［盾］と化しての抗議で、堂々たる百獣の王ライオンですね。

【初代監督と二代目監督は、島田真夢の根幹となる思想「誰かを幸せにすると言う事・・・（第1作劇場版、冒頭のセリフ）」を効果的に映像化しています】

【映像版第１期・第５話・Ａパートをご覧ください】
丹下順子が居酒屋で語る場面で、ゲリラ・ライブ時代の I-１clubを、
「吾妻橋に面白い子達がいるってんで・・・」
と表現しています。
そう、可愛い子達ではなく『面白い子達』なのです。
これはライブの演目以外に、島田真夢の独断で彼女を中心にアドリブ（即興）によるパフォーマンス（司会・寸劇・ダンス）や、時には観客を巻き込んだダンスバトルを繰り広げ、通り掛かりの見物人をも魅了したのです。
［公式プロフィールには、歌ダンスに天賦の才があると記されてます］
しかし、セットリスト（演目）を無視して観客を煽る行為を、白木徹以下スタッフは許していたのではありませんでした。
それでも容認していたのは、見物人の状態を把握すると、瞬時にアドリブ（即興）に切り替え、飽きさせる事なく演目を進行して支持を集めて行き、瞬く間に人気が爆発するという偉業を成し遂げたので、真夢を叱責出来なかったのです。

チーム I-１の中で波紋が広がる中、白木徹の執務室にはこの男が呼ばれていました。

「明けましておめでとうございます。チーム I-１にも漸く新しいセンターが育ったようで『幸先のいいスタート』と言ったところですかね。お祝いと言ったら何ですが、御祝儀に新曲を用意させていただきましたのでご試聴ください」

ふてぶてしい態度で椅子に座っているのは、音楽プロデューサーの早坂相（はやさか　たすく）です。

page 25へ続く。