🅿︎70。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！2018年回の設定page21

🅿️16。🅿︎17〜🅿︎34・🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。

地球が I-１clubで月がＷＵＧなら、何故ネクストストーム（岩崎志保）が太陽なのか？それよりも、なぜ雑談化して行く中を“まゆしぃ”が会話に参加したのか、驚きの表情で島田真夢を見つめる片山実波です。

【ここで解説します。
島田真夢は人の話しを真剣に集中して聴くので、会話には参加せず最後に本質を突く意見を述べます。
林田藍里も人の話しを聴く方なので、意見を求められないと発言しないのですが［大好き］な島田真夢の好意的な話題には参加します。
片山実波は自己主張が強いので、雑談に積極的に参加しますが、会話の内容に飽きてくると自分の興味が有る方向へ、誘導するように（但し強引に）話題を変えます。
七瀬佳乃は生真面目な性格なので、会話には律儀に参加しますが、素直な感想を述べます。結果、他のメンバーがユーモアの有る言葉で暴走する会話を、自分では気付かず意図せずに修正します。
久海菜々美は不平不満を常に抱えて生活しているので、自然言葉に皮肉が込められます。
菊間夏夜は期待が常に奪われ、精神的な痛手が大きい生活だったので、否定的・消極的な冗談を呟きがちです。
岡本未夕は、不運の連続から孤独で見栄っ張りの性格なのですが、その反動により自分の心意を悟られるのを嫌い、敢えて明るく前向きな会話を演出します。式神と呼ぶファンを常に［使役］するのは、孤独の埋め合わせです。
🅿︎17〜🅿︎23を参照】

発言の内容を説明する真夢です。
「志保（岩崎）はね、私の勝手な行いから低迷した I-１clubを、自身も批判を受けて心を病んだ身で有りながら（🅿︎10参照）奮起し、再びトップアイドルユニットにまで成長させた功労者なんだよ。例えれば沈んだ太陽が翌朝勢いよく昇るのに似ているね。実際今ではネクストストーム代表として経営者でもあるしね」

「あ〜そうか！生まれたての太陽（社長）って事ですね」
岡本未夕の反応に…成る程…と、その場の全員が感心し納得しました。
片山実波は、というと唖然とし、
・・・どうして即座に答えられるの・・・
目を丸くするのでした。

そして会話が落ち着いた状況を確認した真夢が質問をしました。
「社長、仙台には I-１から誰が派遣されて来るのですか？」
驚いたのは片山実波です。
「えっ！それは・・・（私が質問しようとした事なのに）・・・なっ？」

そうです。
真夢も“お喋り”と化して行く会話を打ち切ろうと考えたのですが、都合良く実波が話の腰を折って（ワザと）くれたのに乗じ、瞬時に発言したのでした。

何かを言いたげな口調の実波、
…どうかしたの？…
と言う表情で真夢に見つめられたものですから、口を噤み丹下順子に視線を向けると、
「私も誰が来るのか気になるなぁ」
と真夢に同調するのでした。

他のメンバーも、
…あぁ、肝心な事よね…
そう同感すると丹下順子から、
「そうね、これから詳しく説明しようと思ってたんだけど、まだ人選は決まってないのよ。センターユニットや人気上昇中のメンバーから一人と、他のI-１メンバーからの合わせて二人を毎回交代で出演させる意向との事だけなのよね。でもコチラからの希望で『吉川愛さんを派遣してください』とは伝えておいたわよ」
歯切れの悪い説明でした。

「層の厚い I-１を誇示してる感じよね。一回出演したらもう出番が回って来ないって事でしょう？」
呆れたような口調の七瀬佳乃と、
「そうよね『一度出演したら後はお任せします』みたいで、無責任な感じよね。私達は毎回全員で訪問したいのにね」
菊間夏夜の否定的な意見に対し、丹下は異議を唱えます。
「そうでもないのよ…。その一度だけの出演が、全てタレントの成績として査定されているのが I-１clubなんだから、お気楽な出演じゃないの」

「えっ、ステージでの人気が全てじゃないんですか？」
七瀬佳乃の質問に、
「勿論ボーカルやパフォーマンスは必須だけど、ファン投票だけでなく出演番組での評価や、マスコミ対応でも好印象を与えないとチーム I-１には立てないのよ、更にセンターと成ると品格も問われるからね。それは創立以来変わらない方針よ」

…へぇー・・・…厳しいんだ…
丹下の言葉に感心した一同は、一斉に真夢に目を向け、感嘆の声を上げると妙に納得するのでした。

注目を浴びて恥ずかしい思いをした真夢は、咄嗟に質問をします。
「社長は何故そんなに I-１の事情に詳しいのですか？」
本当に尋ねたかったのではなく、皆の興味を逸らそうとの発言なのです、

「それはね…、白木さんには・・・昔仕事でお世話になった時期があるからね…、少しは事情を知っているのよ…」
言葉を濁しながら的を得ない返答をする丹下に、声には出しませんが、
“それにしては知り過ぎですよね”
妙な感じを覚えた真夢です。

チグハグな対応をする丹下に、佐藤麗公が何気ない質問をします。
「皆なに過去の話しをした事が無いの？」
その答えの代わりに、目配せをして真夢を意識するよう促す丹下に、それと気付いた佐藤は自省し、
「あら御免なさい。言えない過去も有るわよね…」
と取り繕うのでした。

「何ですか二人とも、恥ずかしい過去でも有るんですか？」
松田耕平が探ろうとすると、二人に睨まれ、
「そう・・・ですよね」
言葉に力がなく引き下がるのでした。

皆も興味を持ち、無言の圧力を掛けて丹下に過去を語らせようとします。

しかし、丹下順子と島田真夢の間に何らかの接点が有ると感じた林田藍里は“今は伏せておくべきだ”と考え、意図的に自分の不安を口にし、
「 I-１clubとニ対一での収録は嫌だな。それに何回続くか分からないけど、私達は七分の一での出演でしょう？出番が回って来ると、却ってドキドキしちゃうよ」
周囲にも共感を誘い、その場の感心を逸そうとしました。

その言葉に反応した真夢が I-１club側の意図する事を説明します。

「三人で各地を訪問するのは、旅番組の法則を利用したんだよ。そして、新しい『アイドルの祭典』の前哨戦を仕掛けられたんだね」

一同驚愕しました。
ところが、それを聞いた“阿津木いつか”は内心大喜びです。

page 22に続く。

どうやら島田真夢は、白木徹との暗闘を確信したようです。