🅿︎45。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！」新章以降の設定。本当は名作新章、11

🅿️16🅿︎35参照。
裏プロフィールを見て設定しました。

今回も第４話からです。

ドラマ出演の記者会見後の島田真夢、
「あのすみません。私に『ヨウコ』役をオファーしてくださったのは、志保が『ミツキ』役だったからですか」
と担当者に尋ねます。
あり得ない発言をする真夢に慌てた松田耕平に対して、
「すみません、聞くだけ聞いてみたくて。分かってたんですけど」
と平然と言い放つ場面ですが、前作までには無い大胆なセリフです。
でも（🅿︎17。序章２）を見てください。
［ワガママで短気、思う事をズバズバ言う］とあります。
［裏プロフィール］を読みながら、この新章全編を視聴すると、明らかに二代目監督は意図的に島田真夢の性格を【本来の姿（姓名判断・新字体派）】に近付けようとしているのが分かります。
この監督の大胆さを知れば、作品に対する意気込みが理解できます。

【私・筆者が設定する新章以降の物語では、20歳台に成長した島田真夢には、闘争心剥き出しの活動をさせるので、もしかしたら二代目監督も同じ様な脚本を準備していた為、前段階2017年回・新章で、本性の一部分を見せたのかもしれません】

また本来、歌とダンスにのみ没頭していた島田真夢が（興味のない事柄には無能）ドラマ出演（俳優）を受けたのは、岩崎志保との共演であるため俄然興味を示したからですが、そのように脚本を書いた感性は称賛ものです。

ドラマの役作りの為に、片山実波と岡本未夕にバスケットボールの練習に付き合わせた場面でも、
「『ヨウコ』は私と全然違うから」
と自信なく伝える真夢に二人から、

片山実波
「えぇそうかな『ヨウコ』と“まゆぃし”は似てると思うよ」
島田真夢
「えっ⁈どのへんが」
片山実波
「“まゆしぃ”って実は割と男らしいし」
岡本未夕
「あと、実は面倒見がいいですよね」
島田真夢
「そ、そうかな。でも私は『ヨウコ』みたいに明るくも元気でもないし」
片山実波
「ええっ？ステージの“まゆしぃ”は明るく元気じゃん」

と、ハッキリと［裏プロフィール］の性格を言い当てさせ、畳み掛ける様に暴露して行きます。

直後のドラマ撮影の場面に於いて、役柄を演じている方の【本当の島田真夢】の姿が発揮されると、岩崎志保が彼女に微妙な嫉妬（ライバル意識）をする場面が描かれてますが、これこそが、I-１club在籍当時の二人の関係を表現しているのです。

【凄い…。I-１club初期の力関係が見える。と言うか、岩崎志保の胸の内がよく分かる。常に疑問を持ち、先を見据える島田真夢を追い掛けるのは、心が折れるよね】

後のＲunＧirls,Ｒun！の三人がドラマを観た感想で、
島田真夢を、
「イケメンな女の子って感じ」
と［裏プロフィール］の通りの容姿を紹介しています。
また岩崎志保に対しても、
「キャラ違うくらい可愛い」
と言わせてますが、透かさず、
「それ褒めてなくない」
との指摘通りの容姿と性格が、（🅿︎33。序章17）に示されているのに納得し、感心したものです。

第５話から。
ドラマの撮影終了後、博多に戻って来た岩崎志保は、ネクストストームのステージに立ちました。
閉幕後三人のメンバーと語り合う場面で、自分が留守中のライブ状況を尋ねると、三人は自分達の力不足を伝え、次々と彼女を頼りとする言葉を告げます。
それを受けて岩崎志保は“自分に任せて”
と自信を込めて安心させます。

【さて、この場面ですが、これで終わりではありません】

（🅿︎33。序章17）に有るようにこの三人、10代前半ではユニットとしての連携・距離感を掴みきれない性格ですね。
映像では頼りなく気弱な印象ですが、三人共グループ活動が苦手だから手探り状態なだけであり、決して実力不足では無いのです。
頼りない三人と、大袈裟な脚本を書いて映像表現をしているのではなく、［裏プロフィール］通りの解釈で、的確に表しています。

そして、もし次回作（2018年回）が制作されていたら、この三人が自立して行く脚本が有ったであろうと推測されます。
この後の展開でネクストストームは、
I-１clubから独立するのですが、白木徹が岩崎志保の為に与えた三人が気力を失うとは考えられません。
むしろ奮起努力して行く事でしょう。
そのような予感をさせる一場面なのです。

第６話から。
ＷＵＧファンクラブとのバスツアー終了後、ホテルの部屋でくつろぐ場面で、七瀬佳乃（リーダー）がソロ活動が増えて行く事に関し、ＷＵＧの行く先を口にします。
それに答えて島田真夢（精神的リーダー）が、
「一人でもＷＵＧ、七人でもＷＵＧ。
例えば……」
と展望を示します。
どう考えても次回作（2018年回）への布石ですね。

ところで、この会話の場面は実に良く計算されています。
七瀬佳乃（リーダー）が漠然と今後へのＷＵＧのユニットとソロの両立を見つめて口にし、島田真夢（サーバントリーダー）が心構えを説き、菊間夏夜（サブリーダー）が真っ先に賛同します。

実に良いチームワークを意図した脚本だと、後年感心した場面です。

次回も解説の続きです。