🅿︎87。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！」2018年回の設定page38

︎︎🅿️16。🅿︎17〜🅿︎34。🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。

ジャンケンで負けた者が博多でのロケに行く、と言う謎ルールを理解出来ない真夢に、七瀬佳乃が済まなそうに答えます。

「志保（岩崎）さんは可愛いらしくて魅力的なんだけど、私達はホラ、何て言うか“まゆしぃ”との刺々しい会話と言うか“まゆしぃ”に挑戦的な志保さんを知ってるじゃない…。だから直接対談するのは少し苦手かなって…。御免ね」（シロクマ）

「・・・ん？・・・あぁ！そう言う事なのね・・・ん⁈でも皆んな“よっぴー”の掛け声一つでシンクロして凄いよね。息がピッタリなのに驚いたよ」（ライオン）

メンバーの以心伝心に感心する真夢でしたが、菊間夏夜が申し訳なさそうに伝えます。

「実は私達『ネクストストームの出演が何処かであるよね』と話し合っていて、決まったらジャンケンで負けた者が行く事を申し合わせていたの…でも真夢には言えなくてね…」（ワニ）

その言葉に驚きの表情を見せた真夢は、
「そっか、ネクストーム（ネクストストーム）も取材対象なんだね…全く思い浮かばなかったよ。そっかぁ・・・」
少し不満な表情を見せます。

真夢の不服そうな反応に、皆違和感を感じます。

…“まゆしぃ”が一番喜ぶと思っていたけど違うの…（サメ）

「私の中での交流するアイドルさん達とは、ＷＵＧと同じく地域に根差して活動する存在で、その活躍を全国に紹介しようと思っていたらかね…。ネクストームは I-１clubの姉妹である『都市型シアターアイドル』と同じくメジャーアイドルだと思っていたから、意外だなってね…」（ライオン）

…えっ？でも博多が活動の場だし、アイドル・フェスにも出演してくれたよね…（サメ）

「そうなんだけど、志保達は『博多シアター』のアイドルだったけど、地元福岡県の出身者ではないのに実力も知名度も抜群の人気ユニットでしょう。シアターも名を『THE！Ne’X』に変えて施設はそのまま受け継いでいるし、番組の趣旨とは違うかなって…」

…そう言うものなのかなぁ、考え過ぎだと思うよ？…（トラ）

… I-１clubの地方シアターが次々と閉館・休館する中、地元に愛されてしかも全国区の人気なんだから『更に応援する』でいいんじゃないの（私は行かないけどね）…（オオカミ）

…うわぁ“ななみん”良い事言いますね。ジャンケンに負けた私が当りくじを引いた気分になりました〜。志保さんとは“マブダチ”になって帰ってきますよ…（ワシ）

…メジャーとかマイナーとか区別するなんて“まゆしぃ”らしくないよ…。ひょっとして同期生を見る目が厳しいんじゃない？“ななみん”の考えや、未夕の軽いノリでいいんだよ…（ワニ）

…えぇ！私は軽い女なんですか⁈…（ワシ）

…同い年とは思えない『天然さ』だと褒めているんだよ…（ワニ）

…有り難うございます！・・・。えっ！！…（ワシ）

…“まゆしぃ”の話しを聞いてハッとしたんだけど、白木さんて何か企んでない？…（シロクマ）

軽い緊張と共に皆の注目が七瀬佳乃に集まりました。

…今まで何の違和感も持たなかったけど、確かに志保さんはネクストストームをシアターごと受け継いで独立したんだよね？・・・。送別の品と考えても、普通脱退したら有り得ないと思うんだよ。三人のメンバーだって I-３からの格下ユニットだけど、岩崎志保を引き立てるための実力者であって、決して I-１clubの『お荷物』をメンバーとして与えたんじゃない事は、対戦した私達が良く分かってるよね。なんか変じゃない？…（シロクマ）

皆を納得させるのに充分な言葉でした。

…そうだよね。テレビ局だって白木さんとの相談なしで出演者を決めないよね…（トラ）

…私達ＷＵＧだって I-１clubの『サテライト（衛星）アイドル』との位置付けでのレギュラー出演だから、きっと何か考えがあるんだよ…（シロクマ）

…何のために？考えられるのは“まゆしぃ”と志保さんを利用するって事？…（オオカミ）

…確か I-１clubの主要メンバーは、そろそろ卒業が近付く年齢だから、何らかの布石とも取れるよね…（サメ）

…なんですかその陰謀論は？知らず知らずに闇の世界に手を染めて行く私達ですか？…（ワシ）

…考え始めたらキリがないけど、綺麗事ではない世界だから確かに何かが『うごめいて』いるよね…（ワニ）

…今思うと『 I-１clubへ出戻り志願』の記事が気になるよ（新章第12話）隠し撮りが前提の話し合いだったし、志保さんが I-１を脱退する覚悟を白木さんに仄めかした後の記事でしょう。島田真夢を陥れた記事じゃなくて、本気のメッセージと取れば見方が変わるよね…（シロクマ）

皆の目が一斉に真夢を捉え、

…まさかね…（オオカミ）

…あり得るかもです…（ワシ）

…なんで今さら（サメ）…

…逃した魚は大っきいんだよね…（トラ）

…クジラですか…（はやまる・速志歩）

…クジラは魚じゃないよシャチだよ…（もっちー・守島音芽）

…シャチも魚じゃないよイルカだよ…（あっちゃん・阿津木いつか）

…おいおい、三人とも本気で言ってるのか。それで学業大丈夫なのか？まぁ人間に近い仲間達だから別な意味で合ってるけどな…（松田耕平）

…人間に近いのなら『人魚』かしら…（佐藤麗公）

…麗公さん、それは魔物ですよ…（松田耕平）

決定的な事を口にしないまでも、それぞれ憶測を並べ立てます。

…あっ！それ歌姫にピッタリな奴。取り戻したくなるよね…（シロクマ）

当の真夢は無関心なのか、
…よくもまあ、そんなに話しが飛躍するね…
と、他人事のように感心し傍観しています。

すると手を打ち合わせながら、
「ハイハイそこまで！推測だけで話を膨らませるんじゃないの！息が詰まるじゃない。ホラ、各自予定をチェックして明日からしっかり稼ぐのよ」

黙って聞いていた丹下順子が強制的に終了させるのでした。

真夢が事務所を後にする姿を見送る丹下は、
…でも麗公の例えは言い得て妙ね。それに松田が言った『魔物』も、あながち間違いではないわね…
と、一瞬頭を過（よ）ぎるのでした。

page39に続く。