🅿︎67。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！」2018年回の設定page18

🅿️16・🅿︎17〜🅿︎34・🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。

もっと各地域のアイドルと、交流を深めたいと願いを語っていたＷＵＧに、提案を示す丹下順子です。

「今回のツアーに集中させる為、来年の仕事を伏せていたけど、藍里の番組で似た企画を組んでたのよ。まあ、今日はこの辺で終わりにして、明日詳しく話しましょう」

その期待を唆（そそ）る言葉に歓びながら、全国ツアーファイナルとアイドルフェスの幕を終えるのでした。

翌日、期待一杯に集まったＷＵＧ達。
ＲＧＲは初ライブの疲れも有るかと休ませました。

丹下順子・松田耕平・佐藤麗公が揃ったところで説明が始まりました。
「昨日少し話しをたけど、藍里のリポートコーナーで『千臺朝市』を取材し、６日間に分けて放送する企画が進行しているのよ。今ならまだアイデアを通せるから、ここで意見を纏めてみたらどうなの」

「わぁ！『千臺朝市』なんて懐かしいです。子供の頃にお母さんとよく買い物に行きました」
林田藍里が思い出深く反応しましたが、他のメンバーは顔を見合わせるばかりでした。
と言うのも知らないか、名前は聞いても立ち寄った事が無いからです。

彼女達の出身地を確認してみます。

島田真夢　　東京都杉並区
林田藍里　　宮城県仙台市
片山実波　　宮城県石巻市
七瀬佳乃　　青森県青森市
久海菜々美　山形県山形市
菊間夏夜　　宮城県気仙沼市
岡本未夕　　宮城県仙台市

島田真夢は仙台市に移住後、学業以外の外出行動を極力控えていました。マスコミを避けての隠遁生活です。

片山実波は震災で被災し、石巻市の仮設住宅で暮らしながら、仮説校舎で学んでいました（多分）ＷＵＧ活動後は仙台市の中学校へ転校です（多分）

菊間夏夜も震災で被災したため仙台市に移住し、自力で働きながら学校に通っていました。

七瀬佳乃は中学生の時に、芸能活動のため家族と仙台市に移住（多分）モデル活動一筋で、息を吐く時間が有りませんでした。

久海菜々美は父親の仕事の関係で仙台市に移住しましたが、光塚歌劇団入学のために猛特訓中でした。

岡本未夕は父親と二人暮らしです。父の負担を減らそうと、バイトをしながら生計と学費を補填していました。

加えて［千臺朝市］の営業時間は、
８時から18時迄で、日曜日と祝祭日が休業日なので、足を運べません。
皆必死に生きて、アイドル活動に活路を見出して来たのです（林田藍里以外）

…え〜と、それは多分情報コーナーですよね。私達は旅番組のような、アイドルの個性も紹介出来る企画を組みたいのですけど…（シロクマ）

自分達の思惑とは違うのではないかと戸惑うＷＵＧらに、

「あら、そうだったわね。それならTV局に特別番組を提案してみるわね。それなら問題ないでしょう」
あっさりと方針転換を主張するのでした。

…そんな事が可能なんですか？…“シロクマ）
…もう年末ですよ。今更変更は無理ですよね…（ワニ）

「藍里の番組はそのまま継続して、別にＷＵＧ全員を収録した番組を新たに編集してもらい、30分か1時間枠のスペシャル番組として放送出来ればいいんじゃない」

…簡単に言いますけど、私達の希望を叶えてもらえるのですか？…（シロクマ）
…アレ？・・・でも地元のTV局だから宮城県限定ですよね。ちょっと違うかなあ…（ワシ）
…私達だけをアピールするんじゃなくて、他のアイドルさんとも交流するのが目的なんですけど…（ワニ）

「それなら他の地域のアイドルを招待して共演すれば問題ないでしょう？」

…なんか違うような気がする・・・…（オオカミ）

どうも双方の意見が噛み合わないようなので、島田真夢が手を挙げて発言します。
「地元仙台の朝市は是非紹介させていただきたいのですが、今後はこのような形でＷＵＧが他の地域を訪問し、地元のアイドルさんとお勧めの場所をご紹介しながら『ライブも共演しましょう』と言う計画なのです。それはTV局を通じて全国にアピールする事は可能でしょうか？」

考え込んだ丹下順子は、難しそうな顔で真夢を見つめると、
「今のローカル・アイドルの立場ではキー局に乗せる事は無理よね…。全国的に知名度が高く、ＷＵＧとの共演で話題になるタレントに訪問してもらえるのなら別だけど……」

彼女が何を語ろうとしたのかを察知した真夢は、席に小さく収まったのでした。

…それは・・・・・・…
皆も同じ名前が浮かんだのですが、言葉が続きません。
気まずい空気が流れましたが、丹下順子は続けます。
「アイドルの世界だけで『盛り上げよう』と言うのならSNSやネット配信番組で充分だけど、あなた達は不特定多数の視聴者や年齢層に向けて紹介したいのよね、それならTV局が有効な手段だけど、全国に向けての知名度と話題作りを考えないとね…。今までは『対決』と勝手に煽られて来たけど。ＷＵＧ側から『和解と更なる競争』を演出すれば話題には成るわよ…。どうするの？…嫌なら無理しなくていいのよ」

顔を伏せながら聞いていた真夢ですが［対決・和解］の言葉を耳にすると、

「そんな！私は誰とも争ってません。勝手に噂が流れているだけです」

珍しく感情的に発言しました。
松田耕平が割って入ろうとするも、丹下順子は静かに語ります。

「そうね…真夢は何も争っていない。ここに居る全員は理解しているけど『出戻り志願』と記事に書き立てられ、それを信じる者や、却って対立の材料に煽って面白がる者もいるのが、紛れもない『事実』なのよね」

目を逸らさず聞いていた真夢は、

「分かりました。払拭してみせますので、キー局への働き掛けをお願いします」

俄然闘志が湧いて来るのでした。

page 19に続く。

【これが🅿︎17、裏プロフィールに有る本当の島田真夢の性格で有り、とにかく負けん気が強く、売られた喧嘩は買う気性です。さすがセンターを張るだけの器量です】