🅿︎66。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！」2018年回の設定page 17

🅿️16・🅿︎17〜🅿︎34・🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。

さあ、ＷＵＧとして全員が揃った今年の初仕事です。

日の出直後の［東の三番町通り］に、TVスタッフと林田藍里の姿が有りました。
この日は自身が出演する番組の収録で、リポーターを担当します。
場所は［千臺朝市］年末年始の賑わいが一段落した二月です。何故この時期の取材なのでしょうか？
それは特別ゲストによる［食レポとトーク］を見どころにした特集だからです。

食レポと言ったら、片山実波と菊間夏夜の出番です。
二人は藍里とは少し離れた位置でスタッフと打ち合わせをしていました。
更にもう一人。
何と！特別ゲストにI-１clubの吉川愛も待機していたのです。

そしてもう一組、七瀬佳乃・久海菜々美・岡本未夕の三人も離れた位置で打ち合わせをしています。

【因みに、久海菜々美はまだ学生ですが、特別休学での出演です。
よく考えてみれば、彼女は現役高校生の［歌のおねえさん］なんですよね、凄くないですか⁈過去の［光塚歌劇団入団志望］と言う経緯は流石です】

この顔触れは食レポではなく、雰囲気を楽しむ［旅行者］と言う視点での出演で、同年代が感じる会話を期待されています。
また、この組にもI-１clubの近藤麻依が待機していました。

【どのような経緯でI-１アイドルの出演が可能に成ったのでしょうか、後ほど説明します】

まず藍里が営業開始前の準備風景を取材して行くのですが、スタジオとは違い［サメ］は被らず、代わりにインディゴブルーのフリース帽に、大きな［凶悪ザメ］のワッペンを貼り、これ又インディゴに種類豊富なサメ柄の半纏（番組特注！）を身に付け、スタッフ（コバンザメ？）を引き連れての猛魚の徘徊です。

開店準備で多忙ですが、活気有る市場の裏側を伝えるべく、次々と店開きのレポートとインタビューを進めて回る藍里です。
事前に各店舗の特徴を示した資料に基づき、若い女性の目線で興味の赴くままに、全店舗約60件を訪問すると言う気合いが入った取材なのですが、これは［千臺朝市繁盛組合］との共同企画で、藍里が担当する地方局だけでなく親局にも提供すると言う、特別企画番組なので熱がこもってます。
当然グリーンリーブズの総力を挙げて挑んだ仕事なので、マネージャーの松田耕平だけでなく丹下順子・佐藤麗公も立会いに来ていました。
当然ですが、離れた位置にI-１clubのスタッフも控えています。
そこで万が一の為に、私服の警備員も配置させるといった、大掛かりな取材と成ったのでした。

この取材は丹下順子の持ち込み企画で有り、深刻なTV番組の視聴率低下を回復させる意図と、親局と地方局の連携を図る意味で制作され、ご当地市場の魅力を全国に発信する実験番組なのです。
まず第一弾として［千臺朝市］を紹介する特別番組の収録なので、ＷＵＧのメンバーも気合いが入ってます。

本当は、ここまで大掛かりなＷＵＧとI-１clubの共演では無く、ご当地市場や飲食街を紹介する程度の企画でしたが、方向性を変えたのは島田真夢の言葉でした。

それは去年（2017年）の全国アイドル・フェス終了直後の事です。
控え室代わりのロケバスに戻ったＷＵＧとＲＧＲ達アイドルは、公演の大成功を喜び、興奮に浸っていました。
その中で、島田真夢の何気なく語った呟きが切っ掛けだったのです。

「全国のアイドルさん達も楽しんでくれたかな？皆んなのファンも、盛り上がってくれてたら嬉しいね。でも、これで交流が終わるのは寂しいな…。もっと踏み込んだ繋がりが出来るといいね」

【🅿︎17に有る通り、革新的で前例の無い方向に目を向ける女性です。達成した分野だけで満足せずに、更なる可能性や縁を求めて思案するのです。
例えて言えば、子供が玩具箱をひっくり返して遊び尽くすように、一度掴んだ縁や好機には極端な興味を持ち、何処までも踏み込んで行くのです】

…えっ⁈それって何か良い考えでも有るの？…（ワニ）

「え〜とね、何がいいかな？・・」

全国アイドル・フェスの発案は島田真夢なので、皆次の構想に期待したのでした。
そこへ丁度、丹下順子と松田耕平もやって来て、偶然に真夢の言葉を耳にしたのです。

「“みゅーちゃん”のSNSでの繋がりを深めつつ、更に多くのアイドルさん達とコミュニケーションを取って、ＷＵＧが遊びに行く（当然仕事の話しです）計画はどうかな」

…それいいね。一緒にライブもするんでしょう…（ワニ）
…その模様を動画でアップして『盛り上がってます、次はあなたの街へ』てな感じかなぁ…（ワシ）

「それも良いのだけどね、もっとＷＵＧとアイドルさん達を、多くの人に知ってもらう機会にしたいんだ」

…多くって閲覧数の事？…（ワニ）
…幅広い年代層って事かな？…（シロクマ）

「私ね、今年初めて俳優に挑戦して気が付いたんだけど、同じタレント活動でも、アイドルと役者とでは視聴者の幅が違うんだよ」

…何が違うの？…（トラ）

「アイドル活動では、ＷＵＧに興味を持ってくれる人達が応援してくれるけど、演劇・映画の世界では、私だけでなく共演する俳優さんのファンも見てくれるので、島田真夢を知らない視聴者さんの評価を知る事も出来て、同時に新たなファンを獲得するチャンスでも有るんだよ」

…あぁそうか、見てくれるファン層が違うんだね。でも、どう繋げるの？…（トラ）

「SNSで発信しても、アイドルで有る限り、見てくれる支持層は変わらないよね。ライブの共演は当然として、ＷＵＧが『俳優』として訪問し、その地域を盛り上げる活動をご当地のアイドルさん達と共に『演じ』娯楽番組みたいに色んな人に気軽に見て貰えたらいいよね」

…観光・名所案内とか？…（シロクマ）
…マル秘スポットの紹介とか？…（ワニ）
…それなら断然食べ歩きだよね。美味しい物は皆んなを笑顔にするよ…（トラ）
…ご当地料理やスイーツを交えた旅番組風なら、アイドルを知らなくても楽しんでくれるよね…（シロクマ）

「そうだね。ご当地イチ押しを楽しみながらライブも共演出来て、幅広い層に発信出来れば理想かな」

「あら⁈それに近い企画なら進行してるわよ」
話が盛り上がるところで、当然のように丹下順子が話しの中に割って入りました。

page 18に続く。

毎度の事ながら、丹下順子の思い付きでなければいいですね。