🅿︎99。アニメーション「ＷakeＵp,Ｇirls！」2018年回の設定page50

🅿️16。🅿︎17〜34。🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。

島田真夢の演技に刺激された岡本未夕は、久海菜々美の［モブキャラ化］発言に気持ちが昂（たかぶ）り、一瞬の熟慮の後［愛くるしさ］を訴え掛けましたが、菊間夏夜から、
「真夢に対抗したよね」（ワニ）
と、心を見透かされるのでした。

「だって悔しいじゃないですか、こ〜んな爽やかな笑顔を見せられたら、私だって頑張っちゃいますよ」（ワシ）

「まぁ、“まゆしぃ”に負けまいとする心意気は大切だけど、わざとらしいんだよね」（ワニ）

呆れたように語る夏夜の次に片山実波が、淡々と指摘をします。

「“みゅーちゃん”は普通に話しをしているだけで可愛いのにさ、気合いを入れると『あざとく』見えて『イマイチ』なんだよね」（トラ）

指摘を受けて天井を仰ぐ未夕。

「あ〜ん、“まゆしぃ”の女優力には敵（かな）わないですね」（ワシ）

笑いの渦に包まれる中、七瀬佳乃が思い出したように語り出しました。

「そうだ。女優と言えば最近テレビのインタビューを見たんだけど、男子アイドルユニット“○○○○”のメンバーの“○○”君がテレビドラマに初挑戦するそうなんだけど『共演したい女優さんは？』と言う質問に『シマダマユさん』って答えていたよ」（シロクマ）

…そのインタビューなら私も見た！…

この話題に五人のメンバーが一斉に盛り上がりますが、林田藍里だけは真夢の顔を見つめて固まっています。
ＲＧＲの三人も、突然の興奮状態に包まれた空間に圧倒されました。

「そうなの！『同姓同名の女優さんが居るんだね』と思ったら『元アイワン』のと言うから『えっ“まゆしぃ”じゃん』って思わず見入っちゃったよ」（ワニ）

「なんでも『“まゆしぃ”のファンで尊敬してる』って言ってたよね」（オオカミ）

「理由がさぁ、リップサービスじゃなかったんだよね」（トラ）

「そう『無名から一気に頂点へと駆け上がり、スキャンダルからのドン底へと突き落とされても、地方からメジャーを凌ぐ勢いの人気でアイドルに復帰したバイタリティーは逆転劇ですよね』だって。誠実なコメントだったよね」（シロクマ）

「加えて『魅力的な演技をするでしょう』とも言ってましたよね。告白ですか？いい子ですね」（ワシ）

話しを聞いていた真夢は苦笑いをしながら、

「何それ、そのアイドルユニットの名は知ってるけど、メンバーの顔と名前は知らないなぁ。なんか恥ずかしいね」

淡々と口にしました。

「ねぇ、どこかで出演のオファーがあったらどうする？」（ワニ）

「それは・・・事務所から、お仕事の話しを頂いたら考えるよ」（ライオン）

「そうなれば大きな話題になりますね。二人の仲が急接近して意気投合したらどうしますか？」（ワシ）

「“○○”君は何歳だっけ？」（オオカミ）

「あのユニットは全員17､8歳だよね」（トラ）

「“まゆしぃ”の方がお姉さんか。どう？年下のイケメンは好みじゃない？」

いいように冷やかされる真夢ですが、

「私は男子に興味はないよ。でもそう言った話題は視聴率に影響するから、有利に働くのなら、番組制作中は意図して意味深なコメントはするよ」（ライオン）

照れるどころか、意外にもプロ根性を見せた冷静な発言に、全員感心するのでした。

「番組放送中は？」（オオカミ）

何気なく質問しましたが、

「肯定も否定もしないよ」（ライオン）

やんわりと即答します。

「放送終了後は」（トラ）

の非常に興味を持った質問には、

「フェードアウトだね」（ライオン）

優しい言葉遣いですが、素っ気ない答えに全員意表を突かれました。

「“まゆしぃ”は小悪魔ですか？」（ワシ）

との畏れるような質問と、

「本当に『男子に興味はない』の？最近はモテモテの報道が多いじゃない。その気になれば選び放題だよ」（シロクマ）

イタズラっぽく佳乃が訊ねますが、

「コレ何のインタビューなの？男子は男子、ファンはファンで別のカテゴリーだよ。私はファンを男女に分ける事はしないしね。むしろ、男性と意識したら怖くてパフォーマンスを行えないよ」（ライオン）

呆れ返った言葉遣いでの返答でしたが、全ての質問に対する真夢の流暢な受答えに関心します。

「そう言えば“まゆしぃ”には女子のファンが多いよね」（ワニ）

皆も同意すると、それまで無言だった藍里が、

「冷静だし、媚びないし、カッコいいからだよ」（サメ）

独り言のように呟きました。

…あっ、“あいちゃん”（意識）が戻って来た…

皆が安心して彼女に注目すると、

「そうですね。女子から見ても凛としたイケメンさんですしね」（ワシ）

未夕が微笑んで共感しました。

「イケメンと言えば・・・」（シロクマ）

更に何かを連想した佳乃は、

「“ななみん”（久海菜々美）と“みにゃみ”（片山実波）って背が伸びたせいか、見た目が大人っぽくなったよね」（シロクマ）

感嘆の声を上げながら印象を語りました。

褒められたと感じた実波は笑顔を見せましたが、冷ややかに捉えた菜々美は、

「はあぁ⁈まだ子供扱いしていたわけ」（オオカミ）

不満を訴えました。

すると後悔の表情を浮かべた佳乃は、

「あっ前言撤回。“ななみん”は、まだ反抗期真っ最中の『お子ちゃま』だったわ」（シロクマ）

爆笑に包まれる中、不愉快な表情で周囲を睨みつける菜々美でした。

一通り笑いが治ると、速志歩と守島音芽が落ち着かない様子を見せ、話しが途切れたところで音芽が手を挙げます。

「あのぉ、この話し、まだ長く続きますか？」（もっちー）

申し訳なさそうに質問しました。

…どうしたの…

と佳乃が訊ねると、

「皆さんのお話しは面白いのですが、私達は早く（映像の）続きを観たいのです・・・御免なさい」

一瞬、言葉を失ったＷＵＧ達。

…あっ！…

皆小さな驚き声をあげると、ここに集まった理由を思い出し、我に返るのでした。

page51に続く。