千年鯨の旅日記 御殿場から箱根へ
0.前回のあらすじ
母と共に新東名高速道路を横断する。
ながーい静岡県の旅路は時々休憩をはさみながらなんとか続行。
御殿場でおいしいハンバーグを食べにした道に降りる。
しかし、混雑していたので残念ながらあきらめることに。
1.名鉄菜館で昼食を取る
さわやかに入る前に気になった店があった。
それは名鉄菜館。
名鉄って、あの名鉄か?と東海地方民である私は反応する。
名鉄は名古屋や岐阜を中心とした鉄道会社だ。
静岡にまで名鉄の名前があるのかと驚いた私は調べてみる。
名鉄菜館はあの名鉄と関係あるらしい。
名鉄ミライートが名鉄菜館を運営しているのだが、名鉄ミライートは名古屋鉄道グループの飲食部門だそうだ。
名鉄菜館は首相を務めた岸信介が度々訪れたことがあるらしい。
店内には岸信介の日記が展示されており、名鉄菜館で家族と食事をとったなどの記載があった。
さて、名鉄菜館で食事をとろうとして車を止める。
名鉄菜館はとても大きなところ、宴会場もあるほどの規模である。
1階には静岡の土産や中華の食材などの売店&待合室、2階がお食事処だ。
待合室の景色はすばらしく、大きな池があった。
2階のお食事処は広々としており、見ているだけで心がスカっとする。
料理はおいしくてよかった。
もし食事処に困ったらまた利用したいと思う。
2.乙女ロードはここにもある!
突然だが、乙女ロードというのを知っている人はいるだろうか。
乙女ロードとは東京の池袋にある道である。
アニメショップが立ち並んでおり、連日乙女たちがにぎわっているところだという。
なぜ突然乙女ロードについて記し始めたのかというと、御殿場と箱根の間には乙女ロードがあったからだ。
名鉄菜館で楽しんだ後、私と母は箱根へと向かう。
街から山へと景色が変わり、いつの間にか私たちが昼食を取った場所がとても遠くに見える。
途中には廃墟と化した展望台があったり、マンションがあったり、道の駅があったりとそれぞれ景色を楽しむ。
その後は県境のトンネルを通って箱根に入った。
3.ポーラ美術館で芸術とソフトクリームを楽しむ
箱根にはあらゆる美術館がある。
過去に訪れたのは彫刻の森美術館と星の王子様ミュージアム。
何度も足を運ばないと箱根の美術館を制覇できないだろう。
今回訪れたのはポーラ美術館。
あの化粧品のポーラと関係あるところらしい。
日本画などの絵を見ながら私は母から昔の話を聞く。
たまたま美術館でポーラレディがまとっていた香水と似た香りがしたとのことから話が始まった。
ポーラレディとはポーラ化粧品を売る人のこと、母が子供のころからポーラレディが何度も訪れていたそうだ。
ポーラレディが持ってきた化粧道具の箱は宝箱のように輝いていたらしい。
母が短大に進学するときには一式をそろってもらったそうだ。
憧れの化粧品を手に入れることができた母の想像をしてみる。
その経緯から母はしっかりと化粧を楽しんでいったのだろう。
なんとなく素敵な話が聞けてうれしかった。
美術鑑賞の合間にソフトクリームで元気を回復、その後は外の遊歩道で自然を楽しむ。
空気がきれい、そして素敵な鳥のさえずりが聞こえて気分転換できた。
箱根の自然ってなんてすばらしいのだろうか。
こうして一日目の旅は終わっていった。
4.次回予告
宿泊先は温泉あり、庭園ありなリゾートホテル。
自然たっぷりな世界を楽しみながら温泉につかる。
普段とは異なる環境を楽しむのであった。
どんな旅館だったのかは次回のお楽しみに!