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職場のエネルギーバンパイアがとんでもない理由で休んだ結果

0.エネルギーバンパイアの概要とこれまでの話

 エネルギーバンパイアについて大まかにざっくりと解説した話

 ラブホの清掃バイトで出会ったエネルギーバンパイアに独り相撲の天才として親方とあだ名をつける

 一旦親方が改心したかと思ったが……。

 相変わらず性格が悪すぎたので縁切り神社に参拝しましたとさ。

1.それはある日のこと、親方が叱られたらしい

 いつものように出勤した日、こんな話を聞いた。
 エネルギーバンパイアな親方が職場のしっかりな可愛いさんに叱られたそうだ。
 この人は器量よし、愛嬌よし、作業が早いという信頼されている人。
 見た目がとても可愛い人なので可愛いさんと呼んでいる。
 一緒にいると目の保養になるし、性格も良しなので心がほっとするのだ。

 親方はよくミスをするのだが、自分が悪いとは思わないらしい。
 可愛いさんに指摘されたということはよほど何かあったのだろう。
 可愛いさんにとって当たり前の行動は親方にとって屈辱的なものだった。
 親方がやった反撃は可愛いさんがリーダーとして働く日に休むこと。

 親方は特定の人こと可愛いさんを敵対視している人だけに休むことを伝えてシフトのカレンダーに休みを記入。
 その後、他のリーダーさんことAさんが親方の休みが急に入ったことをカレンダーを見て把握し、あらゆる人に出勤の要請を始めたのだ。

 親方がいたらなんとか作業が回るのだが、抜ける予定になってしまったため、大変なことになるらしい。
 みんなは親方の仕業に辟易していたこともあり、元々シフトのなかった私も含めてその日に出勤することになったのだ。

2.親方 ゴキブリに遭遇する

 翌日のシフトで親方は災難な目に遭う。
 ゴキブリに遭遇したのだ。
 掃除をしに部屋に入ったら親方はゴキブリと目が合ったらしい。
 片思い相手でかつバイトリーダーであるAさんに頼んでなんとかなったそうだ。

 親方からゴキブリの話を聞いた私は災難だったねと話しかける。
 親方はもし、一人暮らしの部屋に出たらAさんに頼みますわと言い出した。
 へえと返事をしながらも、いや、そこは一人で頑張れよと心の中で突っ込む。

 親方は半年後に就職のためにバイトをやめるのだ。
 バイトをやめてもAさんに関わるのかい。
 しかもゴキブリを退治してくれとわざわざ頼むなんて他力本願かよと。
 まあ、親方は20歳の若い女の子だ。
 ゴキブリが苦手なのは私もわかる。
 しかし、普段から人にたかってばかりの親方がこんな発言をすることにもやもやした。

3.嘘まるわかりな休む理由

 親方が休む理由や経緯については事前に知っていたが、表ではどんな理由なのだろうと気になっていた。
 表向きの理由について知るようになったのは、偉い人と作業をしてからだ。
 偉い人も親方が急にシフトを休んだことが気になって尋ねたらしい。

 そしたら親方は懇親会?何やら集まりがあって休むそうだ。
 そういう理由らしいよと偉い人から話を聞いた私は親方が可愛いさんとトラブルを抱えているらしいという話を伝える。
 表向きの理由を聞いた私はすぐに嘘やろと思い、必死に裏事情を明かしたのだ。

 もし、そういう会があるなら一週間前には知っているはずだろう。
 今回みたいに急に休むのではなく、あらかじめ知らせていたはずだ。
 それなのにわざわざ突然休みますっていうのに、懇親会という理由を使うのはあきらかに嘘をついているだろうと私は思った。

4.それってマウントちゃう?

 エネルギーバンパイアには様々なタイプがある。
 人を見下すタイプとか依存するタイプとか。
 親方は基本、見下しタイプだと思っていたがマウントタイプにも該当するのだろうかと思うことがあった。

 親方が休みを実行し、可愛いさんが中心となって頑張る日に出勤。
 あの野郎、今度あったら地獄に落としてやると闘志を燃やしながら私は同じく親方を嫌っている先輩と作業をした。
 親方、Aさんにきつくあたっていたのに頼ろうとするんですよとゴキブリの件について先輩に話をするとそれってもしかしてと言い出した。

 その親方の甘えの発言はマウントじゃないのかと。
 先輩の指摘に、マウントですかー? そんなあほな発言がマウントだなんてと私は笑う。
 先輩曰く、親方はAさんに頼れるほど仲良いんですよというマウントなのではということなのだ。

 親方は自分が一番かわいくてみんなに愛されているという勘違いな人。
 そういう発言をするくらい、性格が悪い人なのだ。
 普段から私に対してひどいことをしたり、発言をするのは親方が自分は上の立場だと思っているからなのではと。

 親方のあれがマウントなのかどうか、私自身は判断できない。
 マウントとしてとらえてないどころか、あーこの人なんか変なことを言っているよと軽くあしらえているのだ。
 親方に対して怒りはあれど、発言に対してはむかつきがないということはある程度私も成長しているかもしれない。

5.神様は本当にいるんだなあと実感した

 さて、最近のことなのだがラブホの清掃バイトで少しだけ仕組みが変わった。
 自分がどの部屋で作業していたのかをしっかりと記録に書くように指示されたのだ。
 記録用紙によって、部屋に不具合があった場合はその時間に現場にいた人にお叱りが届くそうな。

 お叱りを受ける可能性が高くなるのは親方と可愛いさんを敵対視している人らしいとのこと。
 元々その二人には作業が雑であるところがあり、度々偉い人も注意していたが直らなかったらしい。

 もしかしたらこの流れは過去の自分が作ったものかもしれないと感じた。
 数か月前に親方の行動、そして可愛いさんを敵対視している人の言動や行動にはうんざりしていたこともあって京都の安井金毘羅宮にお参りしたのだ。
 親方が反省して、ラブホの清掃バイトのみんなにとって働きやすい環境が整えられますようにと。

 京都の安井金毘羅宮は本当に願いが叶う。
 こういう願いをしたらこんな風になるのかと実感したことがこれまでに多々あったのだ。
 今のこの状況も神様が実現してくれたのかもしれない。
 そう思うと感謝だ。
 またお礼参りに伺いたいなあと思う。

 いろいろと今は最低なことがあるかもしれない。
 そういうときは神様に頼ってみるのはいい方法だ。
 エネルギーバンパイアに苦しんでいる人も誰もが救われたらいいなあと願う。

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