コツやセミナーの話は9割9分以上の人間に意味が無い
「部屋の汚い人は仕事が出来ない」
「ゴミの出し方が汚い地域は治安も悪い」
「デリカシーの無い人はパートナーに選ばれない」
よく聞くような話を少し集めてみました。
そして、こんな特徴を挙げたような話はよく目にします。
どれも概ね現実では確かにその通りと言われるようなことばかりで、実際その通りな部分も多分にあると感じます。
幸い私は上の話には全て当てはまっており、部屋も汚ければデリカシーもありません。
もちろん仕事も出来なければ生涯独身確定です。そもそも友達すらいない。
さて、では上のような話を聞いて自らの行動を改めるかと言えば答えはノーです。
全く改善する気がありません。興味もない。
「あーだから私は仕事が出来ないんだな!」と良い言い訳を見つけたなと感じるくらいです。
仕事が出来る人は既に部屋が綺麗ですし、
これを聞いて急いで部屋を綺麗にするような人はそもそもが出来ない側の人間であり、
一瞬だけ流行った謎の健康器具を買ってはそのまま置物にしてしまうような人達である可能性が非常に高いです。
そして私のような人間になるとそもそも行動すら起こしません。
となると、これらのお話はいったい誰にとって意味があるのでしょうか?
いわゆる出来る人はそもそもこういった話を聞くことに時間を使いません。
仮に聞いたとしても、既に出来ている訳ですから行動を改善する必要がありません。
話を聞いてから行動するような人は長続きせず意味がありません。
私のような人間に至ってはもはや言わずもがな。
このように、実は誰にとっても全く意味が無いのです。
「いやいや、あなたのような人が行動を改善してください」と思われるかもしれませんが、
出来ない側の人間というのは全く改善しないというのが本当の所です。
これにはいくつか理由がありますが、
既に自分自身をいい感じに諦めているので改善しようと思わなかったり、
変にプライドが高いので人に言われて行動することが嫌いだったり、
何の勘違いか自分を出来る側の立ち位置に置いている自覚の無い人間だったり、
そもそも本当にどう改善していいのか分からない、方法が出来ないという方もいます。
「部屋を綺麗にすればいい」「相手のことを考えた行動を取ればいい」と言われても
それをどうすればいいのかが分からないということです。
こういったコツや特徴を抜き出して語った話の中には
基本出来ない人に向けた改善の話というのは入っていません。それっぽい話はよく入っていますが。
出来ない人というのはビックリするぐらい噛み砕いてようやく効果があるかどうかなのです。子供に言い聞かせる話をさらに噛み砕いてようやくです。
「〇〇な人って出来が悪いよね」「だから〇〇な行動を心がけようね」では伝わるわけもありません。むしろ落ち込ませることしか出来ないでしょう。
というわけで、上に挙げた話に限らず、
コツやセミナーなどでよく聞くこれらの類の話には実は何の意味もありません。
出来る人は既に出来ており、出来ていない人には出来ていない人にも分かる形での方法が提示されていないからです。
仮に意味があるとするなら
語っている側の人間が出来の悪い側の特徴をアドバイス風に挙げて気持ち良くなっているだけというのが本当の所です。
アドバイスしているようでその実非常に攻撃的な行為なのです。
(アドバイスしているようで、わざと相手が分からないような言い方で説明をする人とかよくいますよね)
「〇〇できない人は〇〇も出来ない」
本当に誰かに向けて何かを改善させたいなら全く別のアプローチを取らなければならないということです。