大いなる力には、大いなる責任が伴う(中央経済社の話です)
10月になりました。9月最終日は、自民党総裁戦の結果や前週のアメリカ利下げ論、中東情勢の悪化など、さまざまな事情が重なり、久々に日経が2000円近く下落しました。ほんと、今年は重い週末が多くてメンタルによくありません。
さて、中央経済社HDの9月終値は500円ちょうどでした。おそらく、上場維持基準はボーダーくらいでしょう。
しかし、株主としては全く満足のいく状況にありません。PBRは低いまま、不動産資産も売却できておらず、株主優待も不発でした。業績もROEもと低すぎる一方で、改善スピードが遅すぎます。
*ディスクレーマー*(以下、本編が続きます)
テンプレで恐縮ですが、ディスクレーマーは以下のポストに記載の通りでお願いします。あくまで個人の意見を書き散らかしているだけで、投資助言等ではないし、なんら内容に責任を持てるものではないことをご了承の上、ご覧ください。また、大量保有報告書提出済みの通り、著者は中央経済社の株式を保有し済的利害関係を有しています。
ということで、企業価値=株価を見ていきます。TOPIX、日経平均、東証スタンダード指数、そして中央経済社の株価を見てみると、以下のようになります。
特定業種が影響持ちすぎの日経平均は置いておいても、TOPIXにも劣後してしまいました。厳密に計算すると、今期に限っては東証スタンダード指数を超えていますが、前期の下落幅からすると、許容できる数字ではありません(私が買い始めたのが2023年3月くらいからなのですが、まあ経営陣のメンツが10年変わってないことを勘案すれば危機感を持って然るべきでしょう)。
この結果を受けて、来期の取締役候補については賛否を決めました。会社側提案の半数について否認します。もちろん一株主の一存ですので、これで賛否が決まるとは思っていませんが、私の議決権保有分については、上記の内容で出します。ここは機械的で良いと思っていて、外部の株主にしてみたら、取締役がいかに人間性が良いとか人情に溢れるとか素晴らしい経験とか持っていたとしても、定量的な部分で結果を出せなければ、有無を言わさずNGとするのが、お互い時間の節約にもなるので良いでしょう。逆に、どんなに人間性に難があったとしても、結果を出しているのであれば(株主としてのお付き合いであれば)評価するべきだと思っています。
以前のポストでは、毎年TOPIX等指標との比較をしていく、みたいなことを書きましたが、いろいろデータを見直して、「前期における株価が、同期間の指標(スタンダード指数)に劣後したら年齢の上から順に半数を否認」「直近2期における株価が、同期間の指標(スタンダード指数)に劣後したら年齢の上から順に半数を否認」それぞれに半数の賛否を預けることにしました。今回で言えば、前者はクリアしたけど後者はクリアできなかったという状況です。前回記載した基準だと、二年に一回、そこそこ株価対策すれば(さらには初年度ガッツリ下げて二年目に戻すだけで)全部の取締役が賛成となるため、ダラダラやってても問題なくなるのが設計ミスでした。
なお、株主総会が近いこともあり、10月からはnote proに戻してます。時間指定投稿が使いたいので。
タイトルにした一文は、有名な「With great power comes great responsibility.」の日本語訳です。調べてみると聖書とかヴォルテールまで遡るんですね。もちろん、私がこの名言を知ったのは映画スパイダーマンです。サム・ライミ監督版。ほんと、良い訳だと思います。