DAM★とも自分の公開曲プレイバックPart 2

2019/12/26


前回に引き続き、第一興商のカラオケ録音・録画サイト・DAM★ともで過去に自分がコラボ録音した公開曲を振り返る。やはり、コーラスはすべて僕が担当。この年末年始の間、掲載予定だ。その後また別な曲に入れ替える。これらに関心のある方なら、きっと好きなんじゃないかと思う曲にするつもりだ。

TM NETWORK(TMN)「Children of the New Century」収録アルバム: humansystem(1987年発売)

 主旋律を歌うのはSHIGEさん。骨太でパワフルな歌声が印象的だ。B'zの楽曲で耳覚えのある方もいるだろう。この曲での遊びどころは、何といってもラストの英語の台詞。ここは是非ボイス・チェンジャー機能をONにして吹き込んで頂きたい。この曲の公開テイクは、この台詞部分がまるまる空いていることが多い。SHIGEさんのテイクもそうだったので、僕も意気揚々と、台詞の収録を楽しんだ。

 鈴木亜美のTM NETWORKカバー曲と同時期に発売のtohkoのアルバム「cure」に収録された「Children of the New Century」の雰囲気も少し足してコーラスを録音したのだが、後で聴き返しても楽しい。SHIGEさんの歌唱が、繰り返しの視聴に耐えうるほど素晴らしいからね。

TM NETWORK(TMN)「Here,There & Everywhere(冬の神話)」収録アルバム: Self Control(1987年発売)

 今月公開したばかりの、この度紹介するコラボ録音では最も新しい公開曲。主旋律を歌うのはこじはなさん。元のテイクの初公開は結構前だが、ずっと良いなあと思っていた。実は昨年、一度コーラス録音にトライしていた。他の曲と同時進行で進めていて、結局両方共倒れのまま店を出る、という事態に終わって完成には至らず。今年はこれ一本に絞って挑んだので無事に完成した。

 手こずった点は、TM NETWORKのオリジナル音源を自宅の再生機器で聴くときと、移動中などにイヤホンで聴くときで、聴き取れるコーラスラインが違うこと。ラインの上か下か、どちらで歌うのか頭の中でなかなか定着しなかった。こなれるまでは、楽曲を覚える際はなるべく同じ再生環境にするといいだろう。あとは無理せず1曲ずつじっくりと。二兎を追う者、一途を得ずだ。

TM NETWORK(TMN)「Nervous」収録アルバム: GORILLA(1986年発売)

 先ほどに引き続き、主旋律はこじはなさん。この方の公開曲は常に一定水準以上で、聴いてガッカリということはほぼない。そんな中でもバラードは先述の「Here,There & Everywhere」、アップテンポはこの「Nervous」が際立って良かった。これらを歌った日は、こじはなさんも絶好調だったのではないだろうか。

 このアルバムからだと、単純に楽曲としての僕の気に入り度なら「Come on Let's Dance」の方が圧倒的に上回るし、コーラスのやりやすさなら「Girl」の方だろう。そういった点も全部ひっくり返ってしまうぐらいに、元のテイクが良かったからこの選曲になった。アーティスト本人のオリジナル音源を聴くときと、DAM★ともユーザーの公開曲を聴くときでは、曲の気に入り順が変わってくる。なんとも不思議で面白い。

TM NETWORK(TMN)「FANTASTIC VISION」収録アルバム: CHILDHOOD'S END(1985年発売)

 主旋律を歌うのはYUさん。この方はTM NETWORKの主旋律も歌うし、globeではコーラスやラップも担当。DAM★ともでの遊び方が僕とすごく近くて、なおかつ公開曲のクオリティーも高い。見ていて非常にワクワクするし、活動が頻繁だった頃は楽しまさせていただいた。

 僕がコラボ録音を始めた当初は、DAM★ともユーザーの皆様に関する知識もないから、お相手は自分がコーラスを取れる曲をたまたま歌っていた方、ということになりがちだった。でもこの曲に関しては完全にユーザーさんありきで、何の曲でもいいからとにかくYUさんと一緒に録音したいという動機でとりかかったんだよね。コラボ曲のレパートリーも少しずつ増えてきていたけれど、「CHILDHOOD'S END」の収録曲にはまだ手をつけていないなと思っていたところに、たまたまこの曲が公開されてきたので、選曲は成り行き任せ。

 この曲のコラボでのお楽しみポイントは、2番の「Parade」というかけあい部分。コール&レスポンスが楽しい楽曲はたくさんある。そういう曲を見つけて、ぜひ挑戦してみていただきたい。

 以上、過去のコラボ録音を振り返ってみた。どれもこれも楽しかったし、元のテイクをアップして下さったユーザーさんたちには大変感謝している。コーラスなんてとても無理だけど、ユニゾンではなくコラボらしいコラボをすることには興味がある。そんな方は、TM NETWORKの楽曲であれば「Self Control」のサビの曲名を連呼する部分や、シティーハンター2のエンディングテーマでもお馴染みの「STILL LOVE HER」の終盤「ラララ…」といったところで挑戦してみてはいかがだろう。このぐらいなら、なんとかなるのでは?自分だけのお気に入り「Self Control」や「STILL LOVE HER」のテイクを発掘するのも楽しいと思う。

 コラボ相手と自分の実力差は気にしなくても良い。元のテイクの良さに引っ張られて、実力以上の結果が出せてしまうのもDAM★ともの醍醐味だと僕は思っている。僕自身もLive★エールさんとのコラボのときは、正直、最初は腰が引けていたのだが、TM NETWORK「I am」では「コレ、本当に自分が歌ったのか?」と信じられないぐらい、録音がうまくいった。この件については、前回の記事でも取り上げた、宇都宮隆のソロ・アルバム「fragile」でレコーディング参加しているMISUMIさんによる、以下のブログ記事も読んでいただきたい。


 この現象の究極は、今年の春に行われたTK PRESENTSこねっと「YOU ARE THE ONE」のコラボ録音だろう。出来上がっていく過程を横目に、僕もどさくさ紛れに首を突っ込んでみたけど、これは凄かった。こんな体験はそうそうできない。

 実際にコラボ録音してみると、歌唱は問題なくても、音量バランスが片方に極端に寄ったり、思った以上にうまくいかないという経験もするだろう。でも、こういうことを経て、自分一人で録音するときも、今まで音量バランスに無頓着だったのが、「ちょっと気を使ってみようかな」と思うようになり、今後の自らの公開曲のクオリティーアップにつながるかも知れない。

 

 最後に、チラッと話題に登った「STILL LOVE HER」のイタリア語バージョンを紹介する。綺麗な夜景も映像の見どころ。海外旅行の経験がある方には、ジーンとくるかも。