【急転直下】早速エッセイ連載が中断の危機です…!
「エッセイを仕事にしたい」 そんな思いから始めた、noteでの自主連載。
おかげ様でコロナ闘病記を書き上げ、「これから新連載を始めよう」と新しい希望に燃えていた8月某日。とんでもない事態に陥った。
小説ネタが溜まってしまったのである。
「なーんだ、それくらい」と思うかもしれない。
しかし私にとっての一番は、小説。ライスワークである仕事は別として、小説執筆は最優先事項だ。
なぜこんなことになってしまったのか。
実はTwitter経由で、小説のネタが多数提供された。これが1本2本ならいい。だが、この一カ月で提供されたのは5本。
5本!
遅筆の私にとって、長編作品は年1ペースになる。全部書き上げるのに5年かかるだろう。しかも書きかけの小説が4本あるから、9本の作品を抱えることになる。
9本! 全部書くのに9年!
もし来月もこのペースでネタ提供されたら、寿命とネタ消化の追いかけっこが起きてしまう。
「書かなくてもいいじゃん」と思うかもしれない。
しかし寄せられたネタは秀逸で、どれも書きたくなる。そして書くのが困難なネタだと燃えてしまう。「作風が広がるわー!」なんて、やる気が湧きまくりだ。
「短編にすればいいのに」と思うかもしれない。
しかし、短編だからといって簡単なわけじゃない。むしろ長編以上の労力が必要になる場合がある。
その上、短編NGのコンテストが多く、書籍化される望みも薄い。頑張って書いた割に損だったりするのだ。どうせなら面白い作品を書きたいし、可能なら長編にしたい。
ちなみに、ネタといっても「お題提供」くらいのものだと思ってほしい。
つまり「こういう条件!」というものが一つあり、「後はご自由に」という形だ。しかし、この条件がまた面白い。自分にない発想や着眼点ばかりだ。きっと一人で執筆していたら、こういう作品は生まれなかっただろう。そう思えるネタばかりなのだ。一読者として、私が一番続きを読みたいと思った。
そんな素敵なネタをくれた人に、どんな恩返しができるだろう。
やはり最大は書籍化だ。私一人だと生まれなかった物語を誕生させてくれたのだから、もし書籍化されたら「原案」として提供者の名前をクレジットしたい。そうしたら本人の宣伝にもなるし、私一人の物語から「共に作り上げた物語」として、ともに喜びを分かち合えるだろう。
Twitterには、様々な企画を行うクリエイターがいる。ちょっとしたお遊びといった感じで、提供者もそこまで本気で言い出したわけじゃなかったりする。
だが先日、試しにちょっとだけ書いたと報告したら、想像以上に喜んでくれた。勢いでクレジットの件も伝えたら「本当にいいの!?」と驚いていた。その想いに応えるためにも、やはり書き上げねばならないと思った。
今まで書籍化の夢は、私一人のものだった。「できたらいいな」「家族や友人が喜んでくれるかな」と思っていた。しかし今、ネタ提供者の恩に報いるためにも、書籍化したいと願っている。私のためだけでなく、最高の形での御礼として作品を捧げたいのだ。
小説を書き始めて早20年。夢は「書籍化」「海外進出」くらいだと思っていた。しかし、また一つ夢が増えた。いや、新たな境地へと進化したのかもしれない。だとしたらネタだけでなく、夢を与えてくれた人たちに感謝しかない。
というわけで、エッセイ連載開始から一カ月で、不定期更新となってしまった。だが私にとってエッセイは、息抜きの場であり練習の場でもある。隙を見て、コツコツと書いていくつもりだ。
もし少しでも私の文章を気に入ってくれたらフォローして見守ってくれると嬉しい。