釋 英勝『ハッピーピープル』。私の〈トラウマ漫画〉のひとつ。
「トラウマ漫画」とは何か。まあ「心に傷痕を残すくらい衝撃を受けた漫画」といったところでしょうか。個人的には「10代前半(中3まで)」という期限を設けたい。10代後半に読んだ山野一『四丁目の夕日』『夢の島で逢いましょう』に強いショックを受けましたが、「トラウマ」とは言えないから。
中学生の時に新刊の単行本(集英社の新書判)で出会ったのが釋英勝(しゃく・えいしょう)という初めて聞く名前の漫画家の『ハッピーピープル』でした。
私に『ハッピーピープル』という漫画のえげつなさ、胸糞悪さ、陰険なカタルシス等の魅力?を語る能力はありません。構成は「一話完結」の短篇集。
実を言うと、私は最初に単行本化された新書判の2冊しか読んでいません。しかし、この↓表紙からして、本作の禍々しさは十分に伝わると思います。
通じる人は少ないでしょうが、相原コージ「実存くん」は左の絵が元ネタ?
本作は、漫画だけにとどまらず、1996年と1997年に実写映像化されているようですが、残念ながら私は未見。両作ともビデオ止まりで■未DVD化■。
釋 英勝(しゃく・えいしょう)氏の『ハッピーピープル』に関するインタビューがもしもあれば読んでみたいのですが、ネット検索では見つかりませんでした。ただ、アメリカのホラー作家「スティーヴン・キング」に関する研究本『モダンホラーとU.S.A. スティーヴン・キングの研究読本』(1985年/北宋社/2002年に新装版)に「キングの作風と自分の作風の違い」などを語っているインタビューが収録されています。他には村上春樹の寄稿等を収録。
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