少年漫画『暗号名シードラゴン』(1990)と映画『ボーン・アイデンティティー』(2002)
百里(ももざと)あきら『暗号名シードラゴン』という昔の漫画は、今から考えるとロバート・ラドラムの小説『暗殺者』(原題:The Bourne Identity)から設定を拝借している。記憶喪失の若者が高校?へ転入してきて、後から転入してきた謎の高校生の刺客に襲われ、「自分自身にも覚えの無い格闘術」を使いこなして「3頭身のキャラ」同士で死闘を繰り広げるサスペンス・ミステリー。最後は打ち切りだったようで、急展開の最終回。新書判・全2巻。
念のために書くと「パクりだ!」と批判してるわけではない。小説は未読。
『ボーン・アイデンティティー』を知らない時に読んで、新鮮に楽しめた。
『月刊少年ジャンプ』1990年5月号より連載、12月号でおそらく打ち切り。「ジャンプスーパーコミックス」(創美社)から出ていても不思議ではない。
◆『ボーン・アイデンティティー』(2002/米+独+捷(チェコ))
地上波のテレビ朝日かフジテレビの洋画劇場で一度観たきりの私の評価は傑作で、凡百の「スタイリッシュ無双アクション」になってないのが良い。全体的にどこかモッサリしていて垢抜けていないが、それが私には長所に感じられた。主役の男女もジャガイモみたいな顔だし。『ボーン・アイデンティティー』と同じ原作が最初に映像化されたのは、リチャード・チェンバレンが主人公を演じたTV映画『狙撃者/ボーン・アイデンティティ』(1988/米)で、私は最初にこちらをビデオで観ています。私の評価は佳作です。途中でラブロマンスが前面に出てきて、少し鼻白むけれど、悪くはなかった記憶。
予告篇
海外の評価
--------------------------------------------------------------------------------------△『狙撃者/ボーン・アイデンティティ』(1988/米/TV映画)〈劇場未公開〉
DVDのジャケット写真 ※ゆるいサスペンスでアクションも少なかった記憶
1980年に出版されたハードカバーの原著『The Bourne Identity』の書影。
1983年に出版の『The Bourne Identity』の邦訳『暗殺者』の書影(上・下巻)。
「シードラゴン」とは要するに「タツノオトシゴ」みたいなもんだろうか!?
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