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ダリオ・アルジェント監督の【1960~80年代の監督作】の〈VHS〉コレクション
ダリオ・アルジェント(1940-)はイタリア出身のホラー(ジャーロ)映画監督。
1990年に発売されたVHSビデオ『サスペリア』(1977)の淀川長治氏の解説。
_サスペリアとはラテン語のSOSPIRIから出た言葉で“スリリング”という意味。監督が(脚本も)イタリアのダリオ・アルジェント。一九四三年九月七日のイタリアのローマ生れ。するとこの作品はダリオ三十四歳の作品だった。このあと彼の監督作品には「インフェルノ」(一九八〇)「シャドー」(一九八二)「フェノミナ」(一九八五)「オペラ座/血の喝采」(一九八六)がある。ホラー映画の才人といわれイタリアのヒッチコックともいわれているが、ここに注目すべきことはイタリア人の手になるホラーということである。_アメリカやイギリスとちがってイタリアのホラーはその〈おどし〉が実に恥づかしいくらい〈強烈〉だ。これはアメリカの西部劇に対しイタリアのマカロニ・ウエスタンの強烈さと同じであってホラーを気どることなく頭からバサッとおどしつけ“赤と黒”すなわち“闇と血”を頭脳に塗りつぶす。この監督、実は祖父が映画配給業者、父が映画の独立プロデューサー、母はブラジル人で写真家、しかもさらに弟のクラウディオも映画プロデューサー。まさに映画一族といえる家庭である。そして彼は初め映画批評家をこころみたがやがて映画の原案を監督に売り込むことに興味を持ち、さらに多くの脚本も〈もの〉にし一九六九年、二十六歳で映画監督という映画才能をひらめかせた。そしてこの彼のヒット作「サスペリア」のプロデューサーは彼の弟のクラウディオ。製作と監督が兄弟というのもいかにもイタリアらしい。_そして
主役スージーのジェシカ・ハーパーはブロードウェイの舞台のミュージカル「ヘアー」の主役のひとりであり、ジョーン・ベネット(ブランク夫人)、アリダ・ヴァリ(タナー女史)が共演していることで映画ファンはひざ乗り出させるにちがいない。アリダ・ヴァリは「第三の男」「夏の嵐」「かくも長き不在」でとくとご承知であろうがジョーン・ベネットは古い映画ファンにはたまらない懐かしさがあるであろう。彼女は姉のコンスタンスと共にハリウッドの最もスマートな美人姉妹スターであった。そしてジョーンは「若草物語」「花嫁の父」「可愛い配当」などに出演しており、父は有名な舞台名優のリチャード・ベネット。めぐまれた家庭の彼女ではあったが「駅馬車」のプロデューサーのウォルター・ウェインジャーと結婚のあと彼女のエイジェントを夫のウェインジャーが射殺したことから彼女はひところ映画界から身をひいていたのだが、これは久し振りのカム・バックである。とにかく真正面から〈どぎつく〉もぶつかってくるイタリアのホラー。御覧になる前にお気持の御用心を!
海外(英語圏?)での評価
日本での評価
★「1960~80年代の監督作」の〈VHS〉コレクション(古い順)
◆『歓(よろこ)びの毒牙(きば)』(1970/伊+西独) ※監督デビュー作。未見
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◆『わたしは目撃者』(1971/伊+仏+西独) ※私は未見です
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https://www.buyuru.com/item_1152885_1.html
◆『4匹(四匹)の蝿』(1971/伊+仏) ※VHSは販売されていない。未見
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https://www.buyuru.com/item_1306545_2.html
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◆『サイコ・ファイル』(1973/伊/TV) 〈劇場未公開〉 ■未DVD化■
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「変死体」「目撃証人」の2本収録。2本目は記憶に無し。両方とも「ホラー」ではなく、「謎解きミステリー」だった気がします。↓昔に観た感想。
1本目の「変死体」は、若いイケメン警察署長が主役で「謎解き」に挑む。 頭(推理)は冴えるし、嫁までベッピン(=パオラ・テデスコ)というハイスペな夫婦。終盤のピークは「署長の嫁」が真犯人に操車場で追い詰められるサスペンスですが、ミニスカートの嫁が 何回も足を滑らせて転ぶ、といった不自然なパンチラサービス?を披露。特に良くも悪くもないが雰囲気はある。
◆『ビッグ・ファイブ・デイ』(1973/伊) 〈劇場未公開〉 ■未DVD化■
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◆『サスペリアPART2』(1975/伊) ※『サスペリア』とは無関係な作品
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◆『サスペリア』(1977/伊) ※個人的な評価は△佳作かな
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◆『インフェルノ』(1980/伊) ※大昔にテレビで観たが記憶に無し
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◆『シャドー』(1982/伊) ※大昔にビデオで観たが記憶に無し
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◆『フェノミナ』(1985/伊+瑞(スイス)) ※個人的評価は◎傑作
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◆『オペラ座 血の喝采』(1987/伊) ※個人的な評価は△佳作
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