【ルキノ・ヴィスコンティ(1906-1976)】監督作品の〈VHSビデオ〉コレクション
《生涯に渡りバイセクシュアルであることをオープンにしていた。ヘルムート・バーガーに至ってはヴィスコンティの死後、「私はヴィスコンティの未亡人だ」と発言したこともある。父親もバイセクシュアルであったという。共産党員に所属したことがあったが、大変「貴族的な人物」で、撮影現場も含め常に周囲の人間からマエストロではなく伯爵と呼ばれていた。》
私は芸術とは無縁の人生なので、「実体験」ではなく「イメージ(≒偏見)」でしかないが「芸術の世界には男性同性愛者が多い」と10代から感じていた。
ヴィスコンティの映画は『ベニスに死す』と『地獄に堕ちた勇者ども』だけ観ています。前者は◯秀作、後者は映画を意識的に観始めた頃に観て「重厚長大」な作品だったと思うが記憶が薄い。他にはビデオで3本所有(未見)。
私は未見ですが、イタリアのテレビ局が制作の30分の短編ドキュメンタリー『タッジオを求めて…ルキノ・ヴィスコンティ』(1970)は■未DVD化■か?
--------------------------------------------------------------------------------------村上春樹の『ルードウィヒ 神々の黄昏』(1973)評。『映画をめぐる冒険』。
《ルキーノ・ヴィスコンティの遺作である。最初から最後まで一点一画の揺らぎもない映像が大河のごとく流れ、観るものを圧倒する。僕なんかはわりにいい加減な人間だからそれほど何から何までビシッと決めなくたっていいじゃないかと思うのだけれど、ヴィスコンティはなんといっても完全主義者だからそんなことには絶対に耳を貸さない。こういう映画を観ていると、西欧文化の凄まじさのようなものがひしひしと伝わってくる。空間は隅から隅まで見事に制御され、運命は人の手の介入を許さない。小津安二郎の映画とはずいぶん違う。ヘルムート・バーガーとトレヴァー・ハワードの絡みは多少疲れるにはせよ見事であり、バイエルンの冬景色は幻想的なまでに美しい。ヨーロッパ映画最後の巨匠とも言うべき人であった。》 P.134-135
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ヴィスコンティ監督作品「VHS」コレクション
※古い作品順
本作『ベニスに死す』も実質【〈イケメン無罪〉映画】ではないだろうか。
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