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被害時の反応 #れいわ性加害問題


性被害者の現状


性犯罪被害者への理解は進んでいない
伊藤詩織さんや、五ノ井里奈さん、旧ジャニーズ性加害問題で、性犯罪についてメディアで取り上げられてきたが、理解が進んでいないのが現状です。

私自身も、伊藤詩織さんや五ノ井里奈さんの件がメディアで取り上げられた時、ひとりの傍観者であった。

性犯罪が自分事として降りかかった時に、いかに性犯罪・性暴力が心を殺すのか、生活を破壊するのか、そして被害届を出すことすらハードルが高いことを痛感した。

この記事を読むみなさんに、少しでもよいので、性被害者が陥る反応について知ってほしいと願っております。


性被害者の反応


平成 27 年 7 月 25 日、岡山市の岡山市地域ケア総合推進センターで「犯罪被害者支援を考える市民のつどい」―“ NO! ”と言えなかった性被害者―を行いました。大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事が「性犯罪被害者の心理」という講演を行いました。

「正常性バイアス」で逃げ遅れ

「凍り付き症候群」で抵抗できず

「従順・懐柔反応」で、同意があったと疑われる

無意識のうちに従順・懐柔反応をとったことで、被害者は、あとで、「なぜ、あのとき、私はあんな行動をとったのか?」と、自分を責めることが多く、PTSD になりやすいのです。また、従順・懐柔反応が出ているときは、体内でアドレナリンが出ているため、記憶力が増しており、被害に遭ったときのことはよく覚えていて、PTSDに悩まされる原因になります。

大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事「性犯罪被害者の心理」
私のPTSD(心的外傷後ストレス障害)診断書

被害者は、犯罪を予測できず、抵抗できず、犯人に迎合的言動をとります。これは、全て、人間の正常な自己防衛反応であり、被害者が悪いわけでは決してありません。「なぜ、あのとき私は、逃げられなかったのだろう。」と、自責の念にかられる被害者の方達に「あなたは悪くない」と、言いたいです。

大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事「性犯罪被害者の心理」

法廷で、加害者側の弁護士は、「なんでそんなところについていったんですか。」「なんで抵抗しなかったんですか。」「逃げるチャンスがあったのになんで逃げなかったんですか。」「どうして通行人に助けを呼ばなかったんですか。」「なんですぐに警察に行かなかったんですか。」と、定番で 5 種類の質問をするそうです。被害者は、たいていこれをしていないので、裁判所からも証言内容が不自然だと疑問に思われ、「あなたが抵抗しなかった、又は、逃げようとしなかったことが、当時の状況からして不自然で納得できないから、信用できません。」という理由で、被害者の供述の信用性が否定され、加害者が無罪にされてしまうことが少なくないそうです。

大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事「性犯罪被害者の心理」


私はこの定番の5種類の問を、警察でも、党の弁護士にも、検察にも聞かれ、その度に自責の念に駆られ続けた…



確かに、加害者と私は良好な師弟関係だと思っていた。
大好きな上司だった。
それは恋愛関係ではなく師弟関係で。


※党の弁護士が聞き取りをしたヒヤリング内容は、迎合反応やストックホルム症候群のような状態が抜けきれていなかったが、
私の弁護士は、その内容であっても
「恋愛関係とは読み取れない」と見解を出している。
恋愛関係や不貞行為などと私を貶める投稿は悪質だとして、弁護士に依頼しています。



加害者は私のアナウンス力を引き出し、高めてくれた師であった。
パワハラで有名な人物だったが、私の前でそのような姿は見せなかった。


議員任期1ヶ月に満たない新人議員と、
議員経験者であり指導者である加害者

私は加害者のことを慕っていたことは事実。


しかし、何度も言っているが、
性的な行為をしたい相手ではなかったし、
するつもりも微塵もなかった。

被害者に対し、この 5 種類の「なぜ」について、捜査段階できちんと理由を確認しておく必要があります。しかし、捜査官が、容易に「なぜ」と質問すると、被害者は、自己責任を問われているように感じ、答えにくい上、心が傷つきます。そこで、「なぜ」ではなく、「もし~していたら、どうなると思いましたか。」と、被害者に聞けば、「相手が上司なので、ついて行かなかったら、(セクハラを疑っているようで)会社に居づらくなると思った。」とか「抵抗したら、犯人を怒らせて殺されると思った。」とか、「逃げようとしても相手の方が足が速いから逃げ切れない、逃げようとして犯人を怒らせたら、殺されると思った。」などの答えが返ってくるそうです。

大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事「性犯罪被害者の心理」


私は、この「なぜ?」の問に、一生懸命答えようとしていた。でも、無意識な反応に対して「なぜ?」と言われても、被害者はどうしようもないという現実には、かなり後になって気が付いた。

5F反応は、私のせいではなかったから…

「ねぇ、むらかみー、キスしようー」とねちっこい声で、迫ってきた時に真っ先に思ったのは
「うわ…マズイことになった…」「嫌だ…」
だったが、「ねぇ、むらかみー、キスしようー」と言われた時点で5F反応は起こっていた。

  • 私の場合、選挙最終日前日という特殊な環境下。(私の選挙を支えてくれた仲間であり、地元岩手、県庁所在地という重要な市の候補者の応援中)

  • 候補者に迷惑をかけられないと思った。

  • 盛岡市内の大きな交差点付近で路駐

  • 性的な行為をされると全く思っておらず、街灯の真下に停めていた。

  • 前方には車が路駐、横はコンビニ…

  • 私は身体障害者。可動域も狭く、咄嗟の動きができない。

  • 同意はなくても私は公人

  • 紫波町議会では、セクハラで議員倫理規定違反により辞職した議員が出て間もなかった。

  • れいわ新選組関係者が路駐でキスなんて、報道関係者が多数盛岡に来ている選挙期間中にすっぱ抜かれたら、私の仕事や家族の生活はどうなるのだろう…

  • なぜ、この人は私を応援しているはずなのに、こんな危険な目に遭わせるの?

  • 何とか早く車から降りてもらえないだろうか…

わずかな時間の中で、ものすごい勢いで色んなことが頭を駆け巡った。


あの時の恐怖と、焦りと、パニックと、気持ち悪い感触は、その後PTSDに繋がり、今でも私を苦しめている。

「正常性バイアス」で逃げ遅れ

「凍り付き症候群」で抵抗できず

「従順・懐柔反応」で、同意があったと疑われる

迫ってきている加害者に対して、可動域が狭い私が、首を少し加害者側に向けたことが、同意があったと疑われると、私が相談した弁護士に言われた時は、絶望した…

刑法が変わり、不同意性交等罪になり

同意しない意思の形成・表明・全うが困難」「暇がない(不意打ち)」「上下関係」により同意しない意思が表明できないことに乗じて性的な行為を行うことは犯罪になっても、実際は刑法改正前と何も変わっていないことに愕然とした…


その後、私は洗脳状態のような、ストックホルム症候群のような、壮絶な迎合反応に苦しむことになる。

※この反応により、加害者は「相手は嫌がっていなかった」「同意があった」と思っているかもしれない。そして、党や、恋愛関係を匂わせる発言をして被害者を貶める人たちは、被害者の反応を理解していないと推察している。
"いかなる性暴力も許さない"党であっても…

つづく