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性被害のトラウマと反動形成 #れいわ性加害問題
なぜ自分の被害を公にしたのか
過去に何度も言っていますが、
草津町冤罪事件の黒岩町長の「本当に被害に遭った人が声を上げられなくなることに配慮する必要がある」という言葉を目にして、
被害者が口を閉ざされていることに疑問を抱き、被害を告発しました。
令和6年6月12日のことでした。
私を支えてくれたのは、身近な人のほか、
過去に性被害に遭った人たち(性被害サバイバー)のみなさんの発信や著書でした。
被害に遭い、言葉で上手く説明できない、
一見すると不合理な、一般の人には理解できないような現象が、実際に自分の身に起きました。
ある有名芸能人の性加害問題疑惑が浮上した時、「被害者が加害者に迎合することは起こり得ることで、それを以って同意があったと結論付けるのは、尚早だ」という弁護士や支援者の発信や、性被害者のみなさんが自らの経験を発信したことにより、
私は「自分だけじゃないんだ」「私はひとりじゃないんだ」と勇気付けられました。
今、声を上げられず、社会の片隅に取り残され、小さくなっている被害者がどこかにいたら、「あなたは悪くない」と言いたい。
そして、被害者の現状を社会により広く知ってもらうことで、
警察など関係者の理解
法律が被害実態に合ったものになること
二次被害の防止
被害者支援の必要性を理解してもらいたい、という思いがあります。
私の考えですが、声を上げなければ理解さえされないことだったから。
— 村上みさと🍀紫波町議会議員 (@9302misato) January 29, 2024
声を上げることさえできない社会だったから。
被害者は自分を責めてしまう。
他の事件事故では起こりにくいのに、なぜか性被害は被害者の落ち度を責める傾向があり、自身を傷付け、周りからも傷付けられる。
過去の性被害のトラウマ
今回の #れいわ性加害問題 の被害により、私は壮絶な防衛機制(反動形成)、5F反応、特に加害者への迎合反応に苦しみました。
なぜ、そこまで洗脳状態のように、真っ逆さまに落ちるように、自分を喪失してしまったのか…
それは、過去の性被害のトラウマが関係しています。
このことは、公にするつもりはなかったのですが、#れいわ性加害問題の反動形成を語る上で、私が紫波町ボランティアや加害者に送ったLINEの中に登場するので、概要を記すことにしました。
中学生の時に遭った性被害
私の性被害のトラウマの元凶は、中学3年生の時に教師から受けた性被害です。
一学期の中間テストが学年上位が視野に入るほど冴えていた。課外学習で遅くまで勉強していたので、ある先生が自宅まで生徒たちを送ってくれていた。
※当時は先生が生徒を送ることは珍しくはなかった。
私もその1人だった。
ある日、住宅地から外れた山の方向へ先生は車を走らせた。先生の息が荒くなっており「なぜそっちへ向かうの?」とは聞けなかった。そして、車を停車させ、今の刑法で言うところの『不同意性交罪』に該当する行為に至った。
突然の出来事だった。
帰宅後も眠れず、朝早くからそわそわしていたので、翌朝、朝一のバスに乗って学校に行った。
その時、先生から言われたのが
「内緒だよ。昨日のことは無かったことにしてほしい。」だった…
被害後の否認(先生は私に好意があったから、そういうことをしたのだと思い込むこと)などの様々な反応が出ていた中で、急に何も無かったことにするを15歳の私は強いられてしまった。
私に期待をかけてくれて、不得意科目もほぼ満点に近いくらい伸ばしてくれた教師が、急に性的行為に及び、無かったことにしてほしいという、ジェットコースターのような急展開の連続に15の心は持たなかった…
※その後、見捨てられ不安などの反応に苦しみ、卒業後も約5年、好きでもない相手との関係をダラダラと続けることになる…
そして、この5年間が、性被害によるストックホルム症候群のような状態であったことに、
なんと私は、 #れいわ性加害問題 の迎合反応から抜け出した時に気が付いたのである。
「15歳の時の被害も、今回の被害も、被害による反応だったんだ…」と39歳になってやっと気が付いた…
中学生の時の被害は、当時の校長、学年主任、保健の先生が知っているが、時効である…
※当時の性交同意年齢は13歳。
今の刑法であれば、16歳以下への性的行為は同意の有無に関わらず犯罪。
警察沙汰になって、私の進路などに影響が出ないようにと、先生方は必死に隠したが、後から思うと、校長も学年主任も定年間近で事態を表に出したくなかったのだろうと推察している。
授業もロクに受けられない、担任の先生は理由を伏されていて、私の調子の悪さを理解できないから叱責する…
私の成績はガタガタと落ちていった。
その後、加害者の先生は、他でも性犯罪を犯し懲戒免職になっている。
当時、ニュースにもなった。
共依存関係だったので、先生の言い分を鵜呑みにしてしまったが、当時19歳の大学生の私はまだ先生が常習犯であることに気付いていなかった。
20歳の時に過去の犯罪の記録を発見してしまい、関係はやっと終わった。
15歳の時に、事件を表に出していたら、
次の被害者は生まれなかったのではないか…
大人になって、後悔している。
私はその後、結婚して子どもをもうけるが、異性として好きでもない先生との5年もの関係はトラウマになっており、悪夢を見ては、飛び起きて、隣で寝ている夫の姿を確認して「あぁ、よかった…こっちが現実だ」ということを繰り返していた。
このトラウマは、子育ての忙しさや、仕事の充実、共依存関係でない健全な夫婦関係により回復していたが、#れいわ性加害問題 により、さらに追い討ちをかけることとなった…
性暴力は魂の殺人
当事者として、切実にそう思っています。
被害者が「被害者らしくない」行動をする理由
まず、こちらの記事を参照してほしい。
性犯罪やセクシュアルハラスメントなどの被害者は、ときに加害者に迎合しようとすることがある。
「迎合」というのは、例えば相手に自分からお礼などの連絡をしたり、人間関係に影響が出ないよう振る舞うことや、被害後に相手からの誘いを断らないなど、被害者がいわゆる「被害者らしくない」行動をすることである。
男性の提訴を嘲笑う人が知らないこと
文春オンライン
"「迎合」というのは、例えば相手に自分からお礼などの連絡をしたり"
→私も加害者に対して「お疲れ様でした」などのLINEを送っている。
(同時に、「びっくりしました。あのようなことは、私だけではなく、他の地方議員にもしているんですか?」と送っている。
翌朝、「ほとんど眠れなかった…」なども送っており、混乱の極みであった。)
"人間関係に影響が出ないよう振る舞う"
→信頼していた上司だったので、ここで信頼関係が拗れることは避けたいと思っていた。
選挙最終日ということもあり、人間関係に影響が出ては、選挙を乗り切れない。何とか候補者を当選させなければならない、という切迫感もあった。
(一方で、盛岡に向かう車内で、私は紫波町ボランティアに「〇〇さん(加害者)を私に近付けないように見張っていてほしい」とお願いしており、避けるような行動も取っている)
"被害後に相手からの誘いを断らない"
→党のヒヤリング担当弁護士から「前日に被害に遭ったのに、なぜ加害者との会食を断らなかったのか?」と言われたが、なぜ?と言われても…
(ヒヤリングでは、事前に加害者も紫波町ボランティアとの会食を楽しみにしていたので断らなかった的なことを言ったが、断るという選択ができないくらい、混乱状態にあったことは確かである)
"被害者がいわゆる「被害者らしくない」行動をする"
→被害者は、「被害者らしくない行動」を取ります。私も取りました。これが現実です。
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山本太郎代表への報告書(紫波町ボランティア)
平成23年に厚生労働省の通達
「心理的負荷による精神障害の認定基準について」
(1)セクシュアルハラスメントを受けた者(以下「被害者」という。)は、勤務を継続したいとか、セクシュアルハラスメントを行った者(以下「行為者」という。)からのセクシュアルハラスメントの被害をできるだけ軽くしたいとの心理などから、やむを得ず行為者に迎合するようなメール等を送ることや、行為者の誘いを受け入れることがあるが、これらの事実がセクシュアルハラスメントを受けたことを単純に否定する理由にはならないこと。
(2)被害者は、被害を受けてからすぐに相談行動をとらないことがあるが、この事実が心理的負荷が弱いと単純に判断する理由にはならないこと。
(3)被害者は、医療機関でもセクシュアルハラスメントを受けたということをすぐに話せないこともあるが、初診時にセクシュアルハラスメントの事実を申し立てていないことが心理的負荷が弱いと単純に判断する理由にはならないこと。
厚生労働省
加害者は党の職員であり、党から選挙の業務委託を受けて盛岡市議選に派遣されている。
私が被害に遭った場所も、加害者が「れいわ新選組」で領収書を切っているであろう宿泊先のホテル近くである。
私は、選挙を統括していた加害者を、宿泊先近くに送り届ける際に被害に遭った。
加害者は盛岡市議選の直前の柏市議選においてもパワハラや恫喝をしていたことを関係者が党に報告を上げている。
また、かつて他政治団体で性的な行為を迫るなどの行動があったことを知っていた職員もおり、
「党がきちんと加害者に対して措置を講じていれば、岩手の議員が被害に遭うことはなかったのではないか?」と盛岡選対が党本部に報告している。
党は個人間のことに矮小化して、党とは関係ないというスタンスを貫いているが、離党届の書き換えや、週刊誌にリークしないなどの口止めが行われたことは、ハラスメント調査に入っていないため、
令和6年10月4日に公正な第三者による再調査を申し入れている。
性被害者の心理反応やPTSDを負わせたことを恐らく考慮していない。
— 村上みさと🍀紫波町議会議員 (@9302misato) September 29, 2024
個人間に矮小化する案件ではない。党が業務で派遣したのだから
質問と答弁が噛み合っていないが党の考えはわかった気がする
被害届に激昂した事実は変わらない
脅せば黙ると思ったのだろう…#れいわ性加害問題 https://t.co/b3xevuXT2b
公正な第三者委員会による再調査の申し入れ
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迎合反応と相反する精神状態(反動形成)
被害者が被害者らしくない行動を取ることは、前述の通りだが、当時の私の心境に近い記事を添付する。
【被害に遭ったことを否認するため】のものである。
防衛機制(防衛)の一種かと。
先ず、通常、性行為は夫婦や恋人という、愛情で結ばれている特定の相手と、互いの合意の上に行われるものです。
それに対して、レイプ(強姦)は、通常、男性側が性欲にのみ動かされ、相手の女性に交際を申し込む事無く、女性側の了承を得る所か、拒絶を無視して、強引に一方的な性欲解消・発散をするものです。
レイプされた女性は、「恋人でもない男に、無理矢理性行為を強いられ、陵辱を受け、性欲解消の道具として一方的に利用され、女性として人間としての尊厳を踏みにじられ、心身共に蹂躙された犠牲者」です。肉体的痛手もですが、精神的痛手も、回復には相当な月日が掛かります。
この記事は、匿名によるものですが、
実際に私に起こったことに類似しており、
見た時には、「あぁ…これだ…」と思いました。
※私はわいせつ行為の被害です。
「無意識に、Aを好きになる」場合、「自分が、レイプ被害者である」という事実・精神的苦痛に耐えきれない女性が、如何にすれば「自分は、レイプ被害者ではない」となるか考え続け、それが「私はAが好きで、私がAにされた事は、『好きな人との性行為』で、ごく一般的な当たり前の事だと、思い込む事」という結論に、「意識下で」達したという事です。要は、「レイプされた自分の抹殺」の一例です。
この無意識下の「わいせつ行為を受けた自分の抹消」により、被害当日の令和5年8月11日〜被害だったと気付く10月1日まで、加害者に迎合し続けた。
令和6年10月6日、心療内科を受診し、医師から「それ、反動形成!!」と指摘された時は、どっと力が抜けた…
自分が自分を生きていない感覚がずっとあったからだ。
なぜすぐに被害届を出さなかったのか?
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「性犯罪被害者の心理」 visco岡山より
被害者は,なぜ被害後すぐに被害を申告できないのかという問題があります。防衛機制というのは精神分析の用語で,自我が自分の心を守り,安定させるための機能です。「否認」もその一種で,被害者の「否認」とは,辛い現実から目を逸らし,認めようとしないことをいいます。
「性犯罪被害者の心理」
加害者から「2人の内緒」と言われたことも私が被害の否認や洗脳状態に陥った要因でもある。
明らかに調子が悪かったが、8月11日のことを誰にも言えないでいた。
話したくても話せない。
内緒にしなければならないことが起きたんだ
一見すると不合理に見えるかもしれないが、私は加害者に「小指用の指輪がほしい」とお願いしている。
心身の不調を誰かに打ち明けたくて、言葉が出そうになりながら、「内緒」という言葉に縛られていて、約束を破りそうになっていた。
目に入る所に"しるし"があれば、その約束を守れる。つまり内緒にし続けられると、本気で思っていた。
それほど、必死だった…
※令和5年8月25日以降会っていないので、実際には受け取っていない。
(今、私の指にあるのは、夫がお守りとしてプレゼントしたもの。
7つの石が並んでいて、夫と子どもたち6人が私を守っているという意味が込められています。)
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迎合しながら相反する精神状態のLINE
加害者には迎合しながら、私は自分の調子の悪さを過去の性加害のトラウマに転嫁し、
一生懸命、被害を否認し続けた。
一方で、ふと我に返ることがあり、
「あれ?これはセクハラでは?」と思っては、迎合を繰り返すという、矛盾した行動を取っている。
令和5年8月31日、山本太郎代表が盛岡入りする際、直前に加害者とやり取りをしていたが、ふと我に返り、「あれ?この人が目に入るから調子が悪いんじゃないか…」と気付いてLINEをブロックした。
とても爽快な気持ちになって、楽になった。
しかし、加害者からの連絡が別な人を通じて入り、仕事上の支障を考慮してブロックを解除した…
めちゃくちゃな状態であったことを、紫波町ボランティアとのLINEのやり取りで可視化します。
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セクハラだと気付き、加害者に問い詰めた
令和5年9月3日…結局、懐柔してしまう…
「村上さんの政治判断なので止める理由はない。離党する理由は、政治判断なのか、私との関係があったからなのか。」と事務的に言われ、党にセクハラ被害に遭ったため離党したいと申し出ても、党本部に加害者がいて、私が悪いように言いくるめられるのではないか?と不安になり、諦めて、加害者に懐柔することを選択した。
ガスライティング被害者を自分が無力で加害者に依存しないと生きていけないと思わせる
— 村上みさと🍀紫波町議会議員 (@9302misato) October 5, 2024
イネーブラー被害者を信じない、信じていても問題に関わりたくないから被害者の苦情を無視し却下する
グルーミング加害者は被害者に自分を信頼させ被害者を支配するhttps://t.co/cNfpOkCZLA
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性被害者に起こっていること従順・懐柔反応
「否認」状態にあると,被害者は,被害申告しませんから,どんどん証拠がなくなってしまいます。後から被害申告しても遅すぎると言われてしまいます。
「性犯罪被害者の心理」 visco岡山より
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大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事
「性犯罪被害者の心理」 visco岡山より
否認の防衛機制が働いている間,被害者は,すごく頑張っていますので,とても疲れます。
「性犯罪被害者の心理」 visco岡山より
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大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事
「性犯罪被害者の心理」 visco岡山より
疲弊期に入ると色々な症状が出るので大変です。身体にもたくさん症状が出て,心も,抑鬱状態になったり,社会的にも孤立したり,酷い場合は自傷行為や自殺に至る場合もあります。記憶も,フラッシュバックに苦しんだり,逆に解離性健忘になったりします。長期になると海馬の萎縮も発生し,後遺症も深刻になります。
「性犯罪被害者の心理」 visco岡山より
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大阪高等検察庁 田中嘉寿子検事
「性犯罪被害者の心理」 visco岡山より
【合理化】
間違っているとわかっていても正しいと言い訳をすること。
例)「あの人、私が好きだったのね。許してあげよう」
防衛機制の破綻
←被害後の迎合的メール等で立件困難に…
ああ…既視感…
令和5年11月16日、不同意わいせつ罪で被害届を出すことはできたが、
被害者の一見すると不合理な行動により、
起訴には至らず嫌疑不十分という結果になった。
警察や検察、司法関係者にも、被害者が無意識下に陥る反応を、もっと理解してほしい。
一般の人にも知ってほしい。
二次被害をなくすためにも…
私の元には、「実害があっても被害届が受理されなかった」「不起訴だった」という悲痛な性被害者たちの声が届いています。
#声を消さないで
#Me too
次回は、警察の無理解や被害を申告することによって受ける2次被害について記そうと思います。
その通りですね
— 村上みさと🍀紫波町議会議員 (@9302misato) October 25, 2024
何だかスッと腑に落ちました
嫌だったんです。
まさにそれです。
被害を訴えるということは、嫌だったし、健康被害(PTSD)を負っているからです。
嫌でした!!パニックになりました!!
同意はありませんでした!!
今も苦しんでいます!!
これが被害者の本音です!! https://t.co/X1BWKOyQPo
つづく。