二次被害とは何か ①警察編 #れいわ性加害問題
あなたは何も悪くない
もし、この世の中のどこかで、苦しんでいる人がいたら
「あなたは何も悪くない」そう伝えてほしい。
私が今、ここにいるのは
「あなたは何も悪くない」と繰り返し繰り返し言ってくれた人たちの存在があったから。
「あなたは何も悪くない」
二次被害とは何か
二次被害とは何かを知っていただきたい。
上記の動画は福岡県庁のホームページにも載っています。参照願います。
令和5年10月、被害を女性スタッフに報告し、その後、警察、党、岩手や東北、私の動画を撮ったり編集してくれたれいわ新選組のボランティアのみなさんに伝える中でも数々起こりました。
被害告発後は誹謗中傷も激化しました。
伊藤詩織さんが日本で#Metoo運動の先駆けとなり、その後、性被害を告発した五ノ井里奈さんや、性被害サバイバーのみなさん…が声を上げてきました。
でも、現状としては、加害者への誹謗中傷よりも被害者への誹謗中傷や無自覚な二次加害が多発しています。
警察署での二次被害
参考:二次被害について
公益財団法人法人千葉犯罪被害者支援センター
党の女性スタッフに被害を報告したものの、党内に加害者がおり、上の人まで潰されずに報告する方法が見当たらないと言われ、党への報告を私は一時諦めた。
「被害者支援センター」という存在を、私は被害者になるまで知らなかったが、情報をいただき、相談することを決めた。
令和5年10月6日は広報広聴常任委員会で議会だよりの編集をしていた。
体調が優れないことは委員長に伝えていた。
委員会の合間に、被害者支援センターに電話を入れた。
#8103 (ハッシュタグハートさん)性犯罪相談ダイヤルへの相談を助言していただいた。
委員会が午後早めに終わったので、あまりの調子の悪さに、その足で盛岡市内の心療内科へ向かった。
診察待ちの間、#8103に電話をかけた。
とても緊張した。
女性刑事が出て、ホッとした。
「8月11日に仕事上の上司にあたる人から、キスを2回されたのですが、これは犯罪になるのですか?」と聞いた所、
「不同意わいせつ罪に該当する可能性がある。警察は24時間体制なので、診察が終わったら話しに来ていいですよ。」と言われ、相談できることに安心しつつも、心療内科で指摘された通り、被害後の反応ですでに憔悴していた。
診察が終わり、警察署へ向かった。
そこでも担当は女性刑事で安心した。
しかし、被害後の混乱と被害者が陥る自責の念から、自分でも何を話しているのかよく分からない状態だった…
その後、現場見聞は後日ということになったが、いくら待っても連絡が来ない。
その間、委員会や視察などを、不安な気持ちでこなしていた。
10月16日男性刑事から連絡があり、警察署へ向かった。
男性刑事というだけで電話も対面も怖かった
男性刑事から言われたのは
①私が議員なので、大事にしない方が今後の議員活動のために良いのではないか?
②相手方も著名(著名の基準はそれぞれなのですが、ここではひとまず著名人としておきます)な人だから。
③被害後の迎合反応が立証を難しくさせるのでは?
④子どもが6人いるから、子どものためにもやめたらどうか?
⑤事件から日にちが経っている
(相談した時点で約2ヶ月経っていた)
⑥刑法改正について警察もまだ理解が足りてない。
一度、考え直してはどうか?
というものだった…
警察からの二次被害。
過去に性被害を告発していたサバイバーのみなさんが言っていたことが現実に起こった。
刑法が改正されて「不同意性交等罪」に変わっても、実態は変わっていないことを痛いほど思い知らされた…
フラワーデモへ相談
警察署での二次被害は、相当なダメージだった。
実害が確かにあった。
私はPTSDで苦しんでいる。
でも…上記①〜⑥の理由で被害届を出せないのなら、被害者は泣き寝入りしなければならないのか…
絶望に次ぐ絶望
被害者ばかりが苦しみ、加害者は何事もなく日常生活を送っている…
被害があるのに、被害届が出せない???
世の中、不条理だらけじゃないか…
そう、思った。
絶望のどん底で、しばらく思考が停止していた。
転機になったのは、あるフラワーデモの代表に繋がったこと。
上記①〜⑥を男性刑事から言われたと相談したところ、「あり得ない。まだそんな認識なのか?刑法変わっても実態は遅れ過ぎている。あり得ない。」とキッパリ言ってくれた。
そこから私は、不同意わいせつ罪、被害者の反応、上記①〜⑥の認識が誤りであることを文書化し、再度、被害者支援センターに電話をかけた。
そして、面談に繋がった。
※しかし、フラワーデモとは「山本代表が性犯罪はあってはならぬ」と声を上げないと連帯できない。と言われ、連絡は途絶えた…
私は草津町冤罪事件の負の影響を被害者として感じている…
被害者支援センターから性犯罪ダイヤルへ
診断書、カルテの開示、相談記録などを持参し、事件の概要を2人の女性スタッフに見てもらった。
「これは明らかに性暴力だと思います」
この言葉がなければ、今、ここに居ないかもしれない…
被害者支援センターから再度、性犯罪相談ダイヤルに繋がり、一番初めに被害を告白した女性刑事から電話があった。
11月初旬…私は広報担当者研修で町外にいた。
(今年も同じ場所で研修があったが、当時、震えながら女性刑事と電話をしたあの場所は、できれば行きたくない場所になっている…)
後日、日程調整の電話がかかってきた時、私は、男性刑事から言われた①〜⑥と、
あの刑事がいる警察署には怖くて行けないこと、
別人であっても男性刑事は怖いということを、声を震わせながら女性刑事に伝えた。
「あなたのその症状、二次被害だ…」と言われ、涙が出た…
※後日、男性刑事は弁明していたようだが、私は「被害届を出すことを迷っている」なんて一言も発していないのに、「迷っているなら①〜⑥が考えられるよ」と伝えたという弁明。あぁ…警察も自分を守るためなら嘘を付くんだな…と思った…
被害者聴取と現場見聞
警察の配慮により、場所は旧紫波郡内、女性刑事が担当してくれた。
現場見聞当日は、12月議会の一般質問の通告日で、私は被害についての資料準備と通告の準備を同時進行で行わなければならなかった。
子どもたちを送り出し、通告日2日目の朝一番で役場に行き、通告書を提出した。
通告書に印鑑を押し、急いで現場見聞の場所へ向かった。
事件現場になった私の車の座席と座席の距離、被疑者と被害者の距離を計測したり、実際に再現して写真を撮る作業は、心を無にしないとできない…
その後、供述調書は、私が混乱しながら警察で話したことが上手くまとまらず、ダラダラと長いものになってしまった。
※後日、やっと見付けた被害者支援の弁護士さんに、「被害者供述調書が長すぎて事件そのものがボヤケている」と指摘を受けた…
時すでに遅しであるが、被害者を弁護する弁護士を見つけることの大変さを、被害者になって知った…
現場見聞から供述調書作成まで、昼食休憩を挟まず一気にやったので、立ち会っていた刑事があくびをしたり、コソコソ話す姿は、被害者にとって、ものすごく疎外感があり、これもまた、トラウマになっている…
令和5年11月16日、私は被害届を出した。
しかし、その後、捜査情報の連絡や情報不足や支援体制の不足に、不安を抱きながら数カ月以上生活しなければならなかった…
被害者になって、初めて知った現実だった。
私が、被害後の反応についてまとめたのは、警察や司法関係者に、性被害者が陥る反応やPTSDの症状への理解が圧倒的に足りていないという体験に基づいています。
このnoteは警察や司法関係者、支援に関わる人達にも見てほしいと願っています。
二次的被害を与えないために
性被害者に対する二次被害をなくすために
二次被害とは何か?を知ることから始まると感じます。
私も被害者になるまで知らなかったことがたくさんあります。
これまでに、無自覚な言葉のナイフに傷付けてしまった人もいるかもしれない…
私自身も思っています。
私の告発が信じられない人も、
理解している人も、
知ってほしいのです。
あなたもわたしも、何も悪くない
二次被害については、たくさん起こったため、①警察編②身近な人編③ネット上の誹謗中傷編に分けてnoteを書こうと思います。
つづく