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経営者保証ガイドラインの落とし穴:自己破産を免れるはずが…

こんにちは、元くに社長です。
1月15日、水曜日、この日には動きがありましたので、ご報告します。

経営者保証ガイドラインが使えない!?

まず、中小企業庁が出している「経営者保証ガイドライン」についてです。会社が倒産すると、社長自身も自己破産せざるを得ないケースが多いですよね。
そこで経産省が定めたのが、このガイドラインです。

社長が会社の借金の連帯保証人になっている場合、その保証を免れるための交渉ができる制度です。
私もこの制度を使って自己破産を免れたいと思っていました。
弁護士さんとも相談しながら進めてきましたが、どうやら無理そうです。
99%確定しました。

色々なことがあったので覚悟はできていましたが、やはりショックでした。
今後の支払いどうしようかなと。

クレジットカードも使えなくなるでしょうし、借金もできなくなります。
メリットとしては、100万円弱の整理不能債権が免れることです。
コツコツ返済していく予定でしたが、自己破産すればチャラになります。

メリット、デメリットそれぞれありますが、なぜガイドラインが使えなくなったのか?
それは、このガイドラインで免れるのは基本的に金融債務のみだからです。銀行や信用金庫などからの融資、クレジットカードなどの債務は免除されます。

しかし、今回、整理不能債権が発覚しました。

信販会社との取引で思わぬ落とし穴

とある信販会社と提携して商品の販売をしていたのですが、そこで問題が発生しました。
会社が倒産し、事業を停止すると、会社のお金を動かせなくなります。
偏頗弁済にあたる可能性があるためです。

倒産手続きにあたっては、弁護士さんに通帳などを預けることになるのですが、その後、信販会社から請求が来ました。

信販会社が顧客の返金を立て替えた、その分の請求です。

しかし、事業停止しているため、お金を動かせません。
信販会社にだけ支払うのは偏頗弁済になるので、法律的に許されません。
結局、会社が債務を負い、返済不能になった場合、私が連帯保証人になります。
信販会社は一般企業なので、これは整理不能債権にあたるらしく、それに見事に該当してしまいました。

本当にタイミングが悪かった。。。

逆に自己破産の覚悟が決まったので、いいかとフラットに捉えています。
40万円近くの金額が来ています。

とあるクレジットカード会社にも注意が必要

さらに、とある有名なクレジットカード会社も、過去の事例からいくと、経営者保証ガイドラインに応じない可能性が高いそうです。
これも整理不能の可能性が高そうです。

総額で80万円くらいになります。

一方で、私が負っていた個人的な債務は、ガイドラインで整理した後も残すことにしました。
生活費などで借りていた分で、とある銀行2つで60~70万円くらいです。月々の支払いなので、生活にはそこまで差し支えないだろうという判断でした。

しかし、カードブランドと信販会社の債務は原則一括払いなので、総額200万円近くになります。
もし自己破産せずに、払うことができなければ信用情報に傷がついてしまいます。

自己破産という選択

自己破産状態で、お金も借りられない、カードも作れない、なおかつ支払いもあるよりは、支払いがない状況に持っていった方がいいのではないかと考えました。

自己破産すると5~7年くらいはローンやカードの作成などができませんが、デビットカードは使えます。

現金があれば、クレジットカードでないと利用できないサービスも利用できます。
ということで、自己破産ルートに乗る決断をしました。

ポジティブなニュースも

2つ目のニュースです。
これはポジティブなニュースです。

今まで引き継ぎ業務にあたっていましたが、その分の業務委託費が月内に入金することが確定しました。

家計簿をつけるように言われました

自己破産にあたっては、節制した生活をしていることを裁判所や破産管財人に示す必要があるそうです。

そのため、家計簿をつけるように弁護士さんから言われました。

今日、醤油を買ったり、ちょこちょこ買い物したりしましたが、レシートを取っておいて、週末にまとめてつけようと思います。

本当に人生ってわからないですね。

嘆いていても仕方がない

倒産した社長、破産した社長に人権はないんだなと改めて感じています。
なぜ冷静にいられるかというと、心構えを作ったからです。
嘆いていても人生は変わりません。

泣いていても、へこんでいても、好転しません。
これは私に課されたミッションなのだと、ゲーム性を持って取り組んでいます。
楽しいものではありませんが、一つ一つ攻略していくという心構えです。

退路を断たれた

経営者保証ガイドラインが使えず、ほぼ自己破産になるということで、ショックがないと言えば嘘になります。

もちろんショックですが、そこまでうろたえることはなく、自分も強くなったなと感じています。

倒産のノウハウを教えてくれる場所は少ない

色々な経営者団体がありますが、倒産の時のノウハウを教えてくれる場所はほとんどありません。
それで四苦八苦しています。

GoogleやYouTubeをフル活用して、倒産にあたって色々なことを学んできましたが、すべての情報は3ヶ月前に知っておきたかったと痛感しています。

100万円を切ったら危険信号

経営者に200万円、会社に200万円。
経営が苦しくなってくると、お金が目減りしてきます。
個人経営者個人に200万円、会社に200万円、ここがボーダーラインだと思います。

ここを切りそうになったら、倒産をすべきタイミングです。

決断は一刻を争う

本当はもっと早く決断すべきでした。
8月には決断して、9月にはすべての債務を清算するべきでした。

金融機関には申し訳ないのですが、信用保証協会がついているので、痛くも痒くもないそうです。
やっぱり人間関係が一番大事になります。

人に迷惑をかけないためには、事業の債務をきれいに清算した上で会社をたたむのがベストです。
リスタートもしやすいと思います。

個人に200万円、会社に200万円あれば、倒産手続きも弁護士に委任できます。
自己破産の場合も、弁護士に委任して、裁判所に予納金を納めることができます。

家族や身内に迷惑をかけずに済みます。

地の底を見ないと決断できない

本当に難しい決断ですが、一番クレバーなのは200万円、200万円。
ここを切る前に倒産、破産の覚悟を決めて、準備に動いていただくのがいいと思います。

自分のような経営者を減らしたい

どこでも教えてくれなかったノウハウばかりなので、
この倒産劇の中身は本当に勉強になりました。
こういう落とし穴があるんだと、伝えていきたいです。

自分みたいになる経営者を一人でも減らしたいです。

リスタートに向けて

私もリスタートを切らなければなりません。
何か飯の種になるようなものになればいいなと思って、発信することにしました。
また進捗があれば、発信したいと思います。

興味があれば、お読みください。

ありがとうございました。

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