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『初心者・女性』がラグビーマガジンを楽しむ〜ラグビー少年の成長物語を追って〜

宝塚おとめ

毎年宝塚歌劇団から刊行される。歌劇団のベテランタカラジェンヌから入団一年目の新米タカラジェンヌまで、入団順かつ成績順に紹介されている。

将来のトップスターを予想しながら読む それが楽しい。

ラグビーマガジン

宝塚とは対極にありそうな雑誌に見えるが、いえいえ、この雑誌

ラグビー少年の成長物語を追う雑誌

でもある事に気がついた。

スポーツの世界、有望な少年は中学時代に既に注目されている。ラグビーは野球などと比べて競技人口も少ないから、ラグビーマガジン編集部は比較的容易に『金の卵』を発見できる。もちろん、有名ラグビースクールやラグビー強豪中学に在籍する生徒の範囲で、の話だが。

中学ラグビーで注目され誌上に掲載された『彼』

『彼』が順調に成長すれば、次は、誌上の高校ラグビー欄でお目にかかることができる。さらなる飛躍を遂げれば、『彼』はサントリーに入団した齋藤君のように、大学、トップリーグと人生を追いかけてもらえる。

先月号に、東芝の大島選手の記事が掲載されていた。色々ご苦労もあったのだな、としみじみ思う反面、

この雑誌で、今日までの心の内、そして未来への夢を語れる選手はほんの一握り、だということに気がついた。

大島選手はラグビー選手として幸せだ。この記事を通して、多くのラグビーファンから労いと激励を受ける事ができるのだから。

現役を引退すると、その後の人生は様々だ。

教育者となって子供達を教え導く人生

一企業人として生涯を全うする人生

大学ラグビー、社会人ラグビーの指導者として厳しい勝負の世界に身を置く人生

ラグビーマガジンは折に触れて、ラグビー界に何らかの爪痕を残した選手の『その後』も取り上げてくれる。

その生涯を終え天に召されるまで

私は先月号の記事で『ヤマゲン』さんこと山元朗さんのことをはじめて知った。クラブチームの発展に尽力した方、誌上から愛惜の念が溢れるように伝わってきた。

日本代表や大学ラグビーのスターだけがラグビー選手ではない。ラグビーに携わる全ての人々をこの雑誌は追いかけている。

大学ラグビー、高校ラグビーの欄も、毎月チラリとでも覗いておくと、この少年、青年達の人生をこれから追いかけていくことができるだろう。

『彼は違う、って前から思ってたのよ』

こんな台詞が口をついたら、大分長い期間この雑誌を愛読したことになる。


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