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『体調が悪いんです』とすぐ言える環境に〜大学ラグビー、来季トップリーグ開幕に向けて〜
天理大学ラグビー部
大変な事態に陥っている。私達が言えるのはこの一言
1日も早いご回復をお祈りしています。くれぐれも無理せずゆっくり完全に治してください
ということだ。
彼らの多くは未来のトップリーガー、そして日本代表を目指している。呼吸器の病気をこじらせたら将来に関わる。
早めに発見、早めに治療、そして十分な静養
特効薬がない以上これしかない。
ラグビーファンであるかないかに関わらず、日本中がこの未来ある青年達の回復を心から祈っている。
秋には大学ラグビー、年明けにはトップリーグが始まる。
大学四年生にとっては最後のリーグ戦
トップリーグ各チームにとっては、新リーグのディビジョン分けを左右する
いずれも大切な戦いだ。
しかし、命と健康に勝るものはない。
私は心配している。
大学ラグビー部、その卒業生たるトップリーガー達は全員
強固で、ある部分理不尽な上下関係の中で生きている
彼らは理不尽で当たり前だと思っているかもしれないが、これが非常に危険な事態を招くのではと危惧している。
この特殊な環境の中で、部員、特に下級生が
『昨夜から食事の味がしないんです。咳が出ます。熱があります。』
とすぐに寮長さんやコーチ陣に申し出ることができるのだろうか。
1人でもコロナ感染が陽性だったら、濃厚接触者特定と検査等のために、活動は停止するのだ。当事者にとっては恐ろしくて想像がつかないだろう。
指導者の方々は今かなり厳しく『感染防止』を呼びかけているだろう。しかし、もう感染源が突き止められない程に、このウイルスは市中に蔓延している。この状況下では基本的に
感染は不注意ではない。もはや事故だ。
しかし、体調の異変に気付いた部員、特に下級生部員は
自分の落ち度
と思いつめるかもしれない。自分のせいで先輩の最後のリーグ戦がなくなるかも、チームがディビジョン1に残れなくなるかも、そう考えたら1人で思い悩み、結果的に報告が遅れるかもしれない。
これは感染防止の観点から全く逆効果だし、思い詰めて何らかの非常事態が起こったらそれこそ取り返しがつかなくなる。
大学ラグビーもトップリーグも、
リーグ中、どのチームの選手、関係者にも必ず感染者が出る
ことを前提に、リーグ運営を工夫してほしい。
トップリーグに関しては、新リーグの区分けも数年は柔軟にしてほしい。2022年春頃までコロナは続くかもしれない。来季の試合結果をもとに厳格な区分けをする事は物理的に不可能だし、なにより理不尽だろう。
アスリートが呼吸器系の病を患うことは選手生命に関わる。だからこそ、なんの躊躇いもなく体調不良を申告できる環境を開幕前に整えてほしい。
みんなわかっている。感染された方は
周りに迷惑をかけているのではない。この正体不明のウイルスの被害者なのだ。護られるべき存在だ。
ラグビー選手の皆さん、今、感染への不安で日々緊張を強いられている事でしょう。苦しいお気持ちをお察しします。もし少しでも体調に異変を感じたら迷う事なく病院へ行って検査してください。アスリートとしての生命くれぐれも大切にしてください。
周りの関係者の方々、どうか選手に寄り添い心身のケアをお願いいたします🙇♀️
ファンが望んでいる事は、選手の皆さん全員の健康と幸せ、それだけです💐