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9夜の話
タイトル ぶっ生き返すNOTE
思春期に少年から大人に変わる。
中学2年、俺は思春期真っ盛りで、ロック・バンドに感化されていた。はじめて買ったCDはeastern youthの「地球の裏から風が吹く」だった。流石にイースタンユースは大人のロックすぎ、泥臭い感じがいまいち刺さらなかったが、次に買ったマキシマム・ザ・ホルモンというバンドはぶっ飛んでいた。『ぶっ生き返す』という伝説級のアルバムの中に『絶望ビリー』という曲が収録されていて、当時少年ジャンプで連載中の大ヒット漫画DEATH NOTEのアニメのエンディングテーマだった。クールで狂った雰囲気のDEATH NOTEにぴったりな曲だったと思う。中学2年の僕のハートを揺さぶって揺さぶって、もうなんというか、我ここにありってビンビンに感じたのです。
それから、勉強そっちのけで和洋を問わずにロックを聴き漁った。高校生2年のときには『神聖かまってちゃん』の、の子というカリスマが出現したのを見逃せなかった。『ロックンロールは鳴りやまないっ』という最高の初期衝動を全開にした曲が僕は大好きだ。ボーカル・ギターの、の子はインターネットやボイスチェンジャーやdtmを駆使するクレバーな狂人で、それでいて美しいピアノや読ませる歌詞を書く。
好きなバンドはいくらでもあげられるが、いまは僕の進むべき道を模索しているところだ。話をマキシマムザホルモンの『ぶっ生き返す』や『DEATH NOTE』に戻そう。僕がいま彼らから吸収しなおすべきもののすべてがロックにつまっている。なおDEATH NOTEは僕にとってロックだ。
僕は思い出した、あの衝動を、初期衝動というものを。
ただ、DEATH NOTEのカリスマ、夜神月は人を殺めて殺めまくってしまった。
それは違うぜ、ロックじゃない。
俺は逆を行こう。
あの頃の、まるで『人を殺めてしまいそうな』危ない勢いを小説にあらわそう。
そう、これが、ぶっ生き返すNOTEです(笑)