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【消しゴムの日米差!?】(12/16OA)

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になった
ニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの
周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(上:上田琴美さん 大:大谷邦郎)

大:先日ね、全国若手落語家選手権大会・大阪予選と言うイベントの司会を務めてまいりました。

上:落語家選手権大会!?大谷さん、本当に色々やってますね~

大:主催者が共同通信と言うニュースの配信会社でしたので、元記者のボクに、たまたま白羽の矢を立てられたと言う感じでしょうか?

(12月7日、全国若手落語家選手権・大阪予選)

上:さて、その落語家選手権大会で、また大谷さんは面白いことを取材してこられた、と言うわけですか?

大:今の若手落語家さんって、皆さんシュッとしておられてイケメンで、お洒落なんですが、舞台裏では、開演ギリギリまでお一人お一人が「話を繰る」と言うんですかね、小声で練習を繰り返しておられました。

上:そこは流石に選手権大会、競い合いですもんね。

大:しかし、それだけ練習していても本番を迎え高座に上がって落語を始めると途中で噛んでしまうと言う人もおられるんですね。一度噛むと、その後、何度も噛んでしまう。そんなもんなんですよね~

上:いやぁ~それは分かります。特に寒い時期は、口が回らず、そうしたことって起っちゃうんですよね。

大:ぶっちゃけこの方は失敗ですよね。高座から下りてこられる際のお顔は、拝見出来なかったんですが、どんな心情だったのでしょうか?

上:そりゃ、無かったことにしたい、記憶から消してしまいたいと思いますよね。

大:さぁ、そこです。その「消してしまいたい!」と言うことに関して、 アメリカで生まれ、小学校の途中までアメリカで過ごし、その後、日本に戻って来られたと言う方から非常に面白いお話をお聞きしました。

(ラジオネーム「ぜき」さん。手にするのは・・・)

上:どんなお話しなのでしょうか?

大:上田さんは、例えば、鉛筆で原稿用紙に何か書いていて間違った際には消しゴムでその間違った箇所を消しますよね?

上:もちろん!丁寧に綺麗に消しますよ!

大:しかし、アメリカ人はそうではなく、間違った箇所にピッと線を引いて、正解をその横に書き足す方が多いそうです。

上:日本人気質、アメリカ人気質の差がそんなところに出ているんですね?

大:日本人が丁寧で、アメリカ人がおおざっぱ・・・と言うことじゃなく、失敗に関して「消してしまいたい」と思う日本人と、そうでもないアメリカ人と言うことではないかと思います。

上:なるほどぉ。

大:で、こんなデータがあるんですよ。失敗の可能性、すなわちリスクを恐れるのか、それとも、それをチャンスとしてとらえるのかと言う意識調査をOECDが行ったところ、日本では「そりゃ恐れるよ」と答えた割合が79.6%とG7プラス韓国の中で最も高く、一方、チャンスと捉える割合は15.3%と反対に一番低かったそうです。

上:これまた、なるほどですね。ちなみに、アメリカでの割合は?

大:「危険・怖い!」と答えたのが64.1% 「チャンス!」と答えたのが 日本より倍以上多い34.3%でした。

上:わぁ~確かに全然違いますね。

大:リスクをしっかり恐れることも必要ですが、就活は大げさではなく、数々の失敗をしちゃいます。その失敗をどう乗り越えていくかが重要なんです。ここは「失敗こそ次への飛躍へのチャンス」としてとらえ、失敗の記憶を消し去ることなく、そこから大いに学んでいただきたいですね。

上:失敗があっての成功ですもんね。では、ここで一曲いただきましょう!
失敗なんて「かさぶた」みたいなもんだ、と言う思いを込めまして・・・ 
BUMP OF CHICKEN で 「かさぶたぶたぶ」♪

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