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革靴を綺麗に保つたった一つの習慣
皆さんは革靴のお手入れしていますか?
「前はやってたけど最近出来てない。」
「シューケア用品を取り出すのが面倒くさい。」
そんな方も多いかもしれません。
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今回は革靴を綺麗に保つたった一つの習慣についてお話しします。
革靴に興味を持ち始めると、誰でも一度くらいはシューケアに挑戦してみるもの。
しかし、革靴をいつまでも綺麗に保つにはなにより継続が大切です。
そして継続するには極力シンプルであることが重要だと考えています。(複雑なものは熱が冷めればとたんに面倒になってしまう。)
靴屋で働く私が日頃実践しているシューケアはとってもシンプルです。
実際、この方法で10年以上革靴を綺麗に保つことが出来ています。
お手入れの基本はブラッシング
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今回お伝えしたいのはこれだけです。
シューケアと聞くと、汚れ落としや靴クリームを連想する方が多いかもしれません。
もちろん、そういったお手入れが必要な時もありますが、お手入れでもっとも時間を割くべきはブラッシングなんです。
私は革靴を履く際、一つだけ習慣にしていることがあります。
「帰宅したら履いた靴にシューツリーを入れ数十秒ブラッシングをする」
これだけ。
これを習慣化することで、革靴をいつまでも綺麗に保つことが出来ています。
玄関のすぐ手の届くところにブラシを一つ置いておけば簡単にやれることです。
ブラッシングで革靴を綺麗に保てるワケ
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一日靴を履いていれば表面に砂埃やスレ跡がついてしまうもの。しかし早いうちにブラッシングを行えば大抵は綺麗になります。
そして、このようなブラッシングを毎回続けていると革のコンディションが整われて、革本来の艶が出てきます。
毎回やるのが億劫であれば、週一回でも構いません。とにかく習慣にすることが大切。
ブラッシングを習慣にしていると靴の状態にも自然と目が向くようになってきます。
革が乾いているように感じたらそこでクリームを入れれば良いし、汚れに気づいたらそこでクリーナーを使えば良いんです。(これらは惰性的に使っても良い結果にはなりません。)
靴を綺麗に保てない人というのは、靴の状態に目が向いていない場合が多いのです。
ブラッシングを習慣にしていれば、「気づいたら革がひび割れてた」という事態は回避出来るもの。
靴を綺麗に保っている人は多くない
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通勤電車で周りの人の革靴を見てみてください。
靴が綺麗な人はけっして多くはありません。
シューケアってつまるところ、やるか・やらないかなんです。
例えば、新しいノートを購入した時、はじめのうちは丁寧に書くのに一度雑に扱うと気にならなくなりますよね。
靴も同じこと。
靴を綺麗に保つには、大切にしたいという気持ちを継続させることが何より重要なんです。
毎日たった数十秒をブラッシングに充てるだけで、心持ちは大きく変わるはずですよ。
靴のお手入れは気軽にできる
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靴のお手入れについて紹介している情報には、色々な道具が出てきたりして興味のない人にはハードルが高いものが多いです。
「長く使いたい」とお手入れに取り組んだとしても、飽きて放置してしまえば意味がありません。
「とりあえずブラッシングだけ。」
靴のお手入れはそのくらい気軽に取り組めば良いのです。
どんなブラシを使ってもいいのですが、ある程度大きさのあるブラシの方が使いやすいです。
豚毛や馬毛など天然の毛を使ったブラシの方が長く使ってもへたれないのでおすすめ。
デリケート革や埃払いメインなら柔らかな馬毛。革表面のコンディション(油分やロウ分)をならすならコシのある豚毛が使いやすいです。
最後に
今回は革靴を綺麗に保つたった一つの習慣についてご紹介しました。
靴を綺麗に保つことは身だしなみの一つです。
よく「仕事の出来るビジネスマンは靴が綺麗」なんて言われるのは、身だしなみを整えることが相手への気遣いであることを理解しているからです。
靴がその人の印象に与える影響はけっして小さくありません。
あなたの靴は綺麗に保たれていますか?