TYOV_Silverio Galie 05+コメント

1600年代中盤

記憶23

私は100年眠っていた。起きるとそこに居た女をほんの慰みに飼殺してみることにした。

資産09

Donati家の別荘
瀟洒で落ち着きのある場所。

人物06

愚かな女Silvia
不老不死を求めている、今は美しい女。

技能08

そそのかし
言葉巧みに、思わせぶりに、自分を高く売る。

  • そしてまた唐突に100年が経つ【啓示】。ヴィットリオはファブリツィオに別荘の一つを献上し、自分はドナーティ家当主としてこれまで通り華やかに振舞ったのだろう。だが、おそらく家族もいた彼はどうしただろうか? さすがに100年も老いないままの当主は奇妙だ。どこかで失踪して気儘に暮らしているのだろうか。それとも、吸血鬼として暴かれ早くに悲惨な結末を迎えただろうか。

  • しかしファブリツィオにはその事情を心配するような人間性はもはやない。眠る前は自分の歪んだ思慕のままに楽しく過ごしただろうが、彼と共に起きているでもなく眠りを選択したのだから。

  • 「誰かを囚えている」【啓示】。ファブリツィオが堂に入った吸血鬼になってきたので、定命の者の生態を瞬間的な興味で観察するかもしれないと思った。

記憶24

眠っている間、厄介事を払うようCosimoに言いつけていた。彼は忠実に任務を果たし、死んでいた。そのあとはSilviaが勝手に継いでいたらしい。

人物07

忠実だった従者Cosimo
不老不死を求めていた男。

  • ダイスの妙その②。なんで100年安全だったかを理由付けせねばならなくなった。

  • でも、その辺を心底気にするキャラクターではない気がしたのでずさんなものに。なんだろうなぁ。

  • ふと思いついたのだが、眠る前にヴィットリオが殺されている物語はアリだ。にっこり。

  • この続きで記憶にしない【啓示】を引き、資産をあらかた失った。残ったのは絵画と、指輪と、別荘のみ。マジックアイテムの水晶時計も消えた……儚い……

回想:憧れ遠く

 私が眠っていたのはVittorio Donatiの別荘のひとつだ。私が何かするとして、Vittorioがそれに異を唱えることはない。私は寝床を求め、彼は提供してくれた。
 この別荘は当時の最新流行で、不足といえば安全に眠り続けるための番犬の存在だ。私は手ごろな定命の者を唆し、私の寝床の横で死ねば私が甦るときに共に若返り甦るであろう、と請け負ってその役をこなさせた。彼は案の定その職務の途中で死んでいた。
 私はこの事態を予想していなかったわけではない。ただ、そうなったとて構いはしない、という虚無が当時の私を支配していた。眠っている間に定命の者に杭打たれても、特段嘆くこともないだろうと思ったのだ。
 だが、実際にはくだらないことが起きていた。
 Cosimoは死んだが、代わりの番犬が居着いていたのだ。これがCosimoの手引きか、勝手にこの女が入り込んだのか、私と取引しているつもりの女は口を割る気配がない。聞き出す手はいくらもあるが、私はそうする気が起きなかった。
 Silviaというその女は美しい今の姿で永遠にとどまりたいという。私が頷き、ここに留まらねば不死は遠ざかると言えば、愚かな女は嬉しそうに囚われた。
 この場所は100年眠る間に多くの物が失われ、すっかり古びてしまっている。心密かに期待していた水晶時計までも失った埋め合わせには遠いが、これでも刹那の慰みにはなるだろうか。

記憶25

目覚めてから初めての飢餓感は猛烈で、全てのものに血が感じられ、外に出て獣のように食事をした。
それに、眠る前のことをいくらか思い出せなくなっている。もっと昔のことは、もう何も思い出せやしないが。

技能09

追跡
獲物を確保できる範囲の拡大。縦横無尽に駆け、貪る。

記憶26

私はローマ貴族の家に生まれた。
友人のVittorio Donatiは絵画2枚と引き換えに不死を望んだ。彼はこれらの芸術が朽ちるのを見届けたいそうだ。

  • 「今持っている特性3つを組み合わせて記憶を捏造する」【啓示】。

  • これを本人も信じるとのこと。

  • ここで、後生大事に保持していたルシアーノに関する最初の記憶、自分が吸血鬼にされたときの物を忘れる。日記を新たに作ることもできたが、単に忘れることにした。

回想:辻褄合わせ

 私の身に起きたいくつもの事件について、全て覚えているのは難しい。いくつかは完全に忘れてしまい、いくつかは遥か昔に自分が書いたらしい日記の中に発見し、いくつかは今の持ち物の語る声に耳を傾ける必要があった。
 私は立派な古代の指輪を持っている。
 私は100年ほど前の署名が入った見どころのある絵画を2枚持っている。
 私は不死の吸血鬼で、Vittorio Donatiという男に血を分けた。
 私はいつから吸血鬼だったのだろう? 私に癒えぬ傷をつけたのは誰だったろう?

記憶27

Silviaはまだ本人の気付かない程度に、少しずつ老いている。私は彼女に古代の指輪をくれてやった。長く生きる励みになるといい。

記憶28

最近は書物を活版印刷というもので作るらしい。見たが、なんとも薄っぺらいものだ! 私は私の気に入るように、美しい写本を集め出した。

資産10

写本のコレクション
今や珍しくなった肉筆の写本は、好事家の蒐集対象となっていた。

  • 新しい資産を得る【啓示】で、時代感を出したくなってこんな記述と資産を。


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