Thousand Year Old Vampireの話
すごく面白くて、ログを整形して置いておきたくなった。
Thousand Year Old Vampire(TYOV)とは
ソロジャーナルというジャンルのゲーム。
初めに主人公になるキャラクターにプレイヤーが設定や名前をつける。
TYOVでは新米の吸血鬼だ。
主人公の周辺人物、持っている技能、資産(小物でもいい)も設定する。
更に、主人公が吸血鬼になるまでの記憶を設定する。
ここまでできたらスタート。
プレイの仕組みは単純で、ダイスを振って、ゲームブックでその数字が示す部分に記載されたイベントを体験していく。個々の体験は短い文章でプレイヤーが日記の断片のように書いていく。ただ、この書くための枠が曲者だ。
毎回の体験は新たに記憶として保持されるが、主人公はなんと記憶を5つまでしか持っておけない(特殊な保存方法もあるが略)。この5つの枠は、主人公の設定を作った際に埋めておくよう指示されている。つまり、ダイスを振ってなにか体験する度に主人公は古い記憶をひとつ失うことになる。
既存の記憶と結び付けられる体験なら連続して同じ枠に保持できるが、ことがそううまく運ぶわけではない。想像以上にどんどん忘れる。
他の項目だと、資産はわりと長持ちした気がしたが、技能は記憶よりもっとひどい。
イベントで「技能をチェックする」という指示があれば手持ちの技能から状況にふさわしそうな技能を選択しチェックをつける。これで技能がその場面で使用されたことを示すが、これが各技能につき1回しかできないのだ。その時点で所持している技能は、チェック有無にかかわらず持っているとして体験の記述に利用してよさそうだが、本当に使用できるのは1回だけ。
チェックしたいときに未チェックの技能がないときは、代わりに資産を失う(逆もある)。
体験の記述にはこれらの状況が盛り込まれるから、かなり緊迫した状態が続くことになる。
なお、設定した人物はほとんどが定命の者なので、数個のイベント後には死亡して入れ替わっているのが普通である。作ったのに全く登場せず退場することもあり得る。
初プレイ感想
TRPG未経験・PBWはよく見ているレベルの人が、一人でやるなら気楽だなと思って手を出したらめちゃくちゃに面白かった。
・世界観が刺さった
・イベントの指示は簡潔で想像の余地が大きいので、体験の記述で個性的に楽しめる
・停滞しそうなところを強制的にジャンプでシャッフルさせるダイス制度(いきなり100年眠るから周り皆死んでる、みたいなイベントもある)
仕組みがうまいと感心することも多かった。
ただ、初回だから王道+好みのルネサンス風耽美(ライト)でやってみっか~とふんわり設定したのが200年後には激重心情系耽美BLに進化していたのには顎が外れた。すでに登場している事物を組み合わせることが多いので、すごいしがらみがしがらんでしがらんじゃったの。実際に書いているのはごく短い記憶の記載だけなので、ほぼ脳内のオハナシではあるが。
これは何とかログを起こしたいと思ったのだが、ぐちゃぐちゃで取り消し線とか入ってるものをそのまま見ても、きっと1年後の自分もわからないと思うので、隙間を埋めるお話なんかも挟みつつ記憶を羅列していく形式で書けたらいいなと思う。