理科室まがった【毎週ショートショートnote】
言葉による情報伝達がいかに危ういかを〝伝言ゲーム〟で確認するビジネスセミナーの一コマだった。
文字情報に頼らずたった5人経由するだけで情報が大きくゆがむこと、しかも職業などの属性によってバイアスがかかることも検証された。
ゲーム参加の5人を除く残りの25名は大声で話をするなどのノイズ担当だった。
一人目、文芸ジャンルのnoter9215。最初の言葉はカード型ゲームとネットからのランダムワード抽出の組み合わせ『理科室まがった』だった。正確に伝えた。
二人目、ドラキュラ伯爵が次の参加者に伝えたのは『地下室間借りした』だった。
三人目、歌舞伎町の芸能オタク、サクラさんが伝えたのは『近松女形』だった。
四人目、スペインからの留学医科大生カルメンさんが伝えたのは『知恵熱マルガリータ』だった。
最後の五人目、床屋の善蔵さんが発表したのは『ビルゲイツ丸刈りにした』だった。
というビジネスレポートを、たらはかにCEO主催の『毎週ショートショートnote企画』に提出したところ、伝言ゲームを使った投稿は禁じ手になる公算が高まった。
(454文字)
たらはかに様の『毎週ショートショートnote企画』に参加致しました!
困ったときの〝伝言ゲーム〟で楽できると思いましたが、読み物として成り立たせるのに逆に大変苦しい思いをしました😭アウトプットにもいかに苦し紛れだったのかが出ております。
〝禁じ手〟どころか〝伝言ゲームしばり〟なんぞにしようもんなら難易度が超絶アップします。二度とこのパターンに手を出さないぞと思っておりますが…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?