文学トリマー【毎週ショートショートnote】
とりま、徒然なるままに心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
とりま、汚れちまった悲しみに。たとへばキツネの玉袋。
とりま、メロスは激怒していたが、菊子さん。恥をかいちゃったわよ。
とりま、国境の長いトンネルを抜けると雪国であったが、ここ日本で国境なんてあったっけ。
とりま、我が輩は猫である。名前は〝シナモン〟……か。
「おい!お前、文豪に喧嘩売ってんのか?」
「いや、いたって真面目だ。書き出しに〝とりま〟を足しても違和感がないことの検証だ」
「うっ、そういえば」
ある朝、 グレゴール・ザムザが目をさますと、とりま、 自分が一匹の巨大な毒虫に変っているのを 発見した。ただし毒虫といってもGやカメムシのたぐいではなかった。
強くなければ生きていけない。とりま、優しくなければ生きていく資格なんてない。ただし年金がきちんと支払われればの話だが。
「おおっ。外国文学でも、しかも文中に使われていてもまったく違和感がないな!」
「そうだろう…ちょっとした発見だと思う」
しばらくして、ヤツのSNSのプロフィールを見たらドヤ顔とともに肩書きが文藝評論家から文藝トリマーへと変わっていた。
(503文字)
たらはかに様の毎週ショートショートnoteに参加しました!
…ま…いっか…ということで投稿してしまいました😭
次の文学フリマは練馬で…(←意地のおやじギャグ一撃なのでスルーして下さい😭)