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親切な暗殺【毎週ショートショートnote】

「今年の12月1日は注意した方がいいと思う!#14」

「なんだこれは?ひょっとして……ゴルゴ14からか!良かった~!」

控えめな婉曲表現が特徴のゴルゴ14からの暗殺の予告状だった。事前通達である。そして14というのは宇宙からパワーを貰えるエンジェルナンバーだ。

「今回はいくらで雇われているんだろう?気になる…」

最低料金であってもゴルゴ14は少しでも楽になるようにと麻酔か睡眠薬を選択させてくれる。それどころか局部麻酔を選べば意識が遠のくまでに遺言状を作成してくれるのだ。そのためゴルゴ14は公証人資格を得ている。

もちろんその場で簡易的な葬儀もできるよう、オンラインで神父や僧侶の資格も取っていた。

すべてはゴルゴ14が暗殺をいくらで請け負っているかだった。

もし高額で引き受けていたならもうそれはもう幸せの絶頂で死ねることを約束されたものだ。

女好きなら高級娼婦をあてがわれて、グルメであるなら世界三大珍味を味わいながらとといった具合だ。

そうなるとどうせ暗殺されるなら!と独裁国家の元首やギャングの親分など世界中の有象無象がゴルゴ14を逆指名してきた。

ゴルゴ14の暗殺希望リストは膨大に膨れ上がった。とても捌ききれるものではなかった。

そうなるそのリストから洩れるものも出てきて何と絶望のあまり自殺するものも現れた。

(551文字)


なんと続編もできてしまいました!こちら

たらはかに様の毎週ショートショートnoteに参加しました!


いつものように皆様の作品を確認しないで投稿しておりますので、ネタかぶり等ありましたらご容赦願います😭







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