全日本選手権 反省号①

はじめまして

練馬OLC所属の新田見です。
今回、ありがたいことに、前中選手から瀬川選手を通してお声がけいただいたので、10/8,9に開催された2022年度全日本オリエンテーリング選手権大会の参加記録を残します。

雑感  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
先日Teacupが閉鎖して、このnoteアカウントの本籍地、三番煎じ掲示板『練り間』も閉鎖されました。オリジナルはもちろん『茶の間』です。
もともと長文記事用に開設した本note。最近は一記事に詰め込もうとし過ぎて挫折し、遠征記録の切れ端が散乱しています。優先度も高くないのでこのままお蔵入りしそうです。競技の所感はだいたいStravaに書いてる昨今です。

目標と背景

目標はミドル優勝、ロング優勝でした。
正確には、3月まではぶっちぎりで2冠するつもりで、7月までは2冠が目標で、8月まではミドルは優勝するつもりでした。そして最後の目標は、ミドル2位以上、ロングはバテるところまで攻める、でした。

僕は普段、一つのレースに勝つという結果に対して拘りはありません。レース内容が良ければ嬉しいし、自分のキャリアピーク時のパフォーマンスが勝れば勝ちだと思っているためです。
ただ、今回はプロセスとして必要だと考えていました。

3年前の春に僕は花粉症から喘息を発症しました。競技キャリアを考えると、喘息および花粉症を悪化させないために、2月頭から4月末までの3ヶ月は日本国内でオリエンテーリングは出来ません。
僕は世界選手権を目指してオリエンテーリングをしています。世界選手権の日本代表選考レースは例年4月。だから10月の全日本で内定を勝ち獲りたい、せめてランキングを2位以上に上げたいと考えていました。

でもこの間の僕は弱かったので負けました。

レース本番

レースは2本とも自滅です。
オリエンテーリングで最も多い負け方。ほどほどのレースでは勝算がないと踏んだ僕は「スピード」に支配されて負けました。

順位はミドル6位、ロング39位。
ミドルは大多数の選手が崩れた影響で上位に入りましたが、立て直した選手が多かったロングでは下位に落ちました。

普段、僕はオリエンテーリングで悪い走りをした場合、良い走りでイメージを上書きしてから1日を終わるようにしています。
大会の場合はそれが難しいので、脳内で良いイメージを無理やり作るか、完全に忘れるようにしています。

今回のロングで立て直せた選手たちは、ミドルの内容をしっかり反省して、対策を立て直してから翌日に臨んだのではないでしょうか。まあ、それが普通です。
反対に、僕は少し振り返ったらミドルを全て忘れることを選びました。競技エリアが大幅に変更される場合に、ミドルの悪いイメージが足を引っ張る可能性が高いと考えたためです。

しかし、翌日に蓋を開けると、ロングの後半範囲は殆どミドルと同様で、僕の戦略は完全に裏目に出ました。さらに、礫地でリズムを少し崩している最中に後続の伊藤選手を見て動揺し、正置を甘くした結果、フラットな礫地で塗りつぶされた凸凹の現地で完全ロスト。植生もパラレルしてアタックを繰り返し、リロケートの捜索範囲外で21分ミス。
体感では10分も21分も変わらず永遠なので、まだ挽回の余地がないとも限らないと無理やり鼓舞してプッシュしたものの、結局リズムが悪いままその後の白いエリアで立て続けに分単位のミスを連発。ゲームオーバー。

ここまでを振り返って

僕は2日とも何もできませんでした。
思うように積めなかった状態でもそこそこ走れたという手応えと、
自分の未熟さと甘さを叩きつけられたばかりです。

大会を用意してくれた方々や、応援・期待してくれた方々、これまで自分にいろんな影響を与えてくれた方々に面目ありません。
直接声をかけて祝ってくださった方々も、あまり嬉しそうにできなくてすみませんでした。
それでも、選手として走ることができて、知人友人観戦者としてどこかで想ってくれる人達がいるということは、とても幸福なことだなと思います。

ただ、ここに何でも書いて良いのなら、故障の連鎖から救い出して今まで一緒に走ってきてくれた恩師との4年間の関係が3月に満了するので、最後に目標を達成したという報告をしたかったです。

いつか、皆さんから貰ってきたもの、貰っていくものの大きさと並ぶくらいの走りを見せられる選手になりたいと思います。
僕は方向音痴でオリエンテーリングのセンスもないし、まだまだ甘っちょろいので、時間はかかるかも知れません。
気長にぜひ応援してください。なんとか、飽きられる前に一流の走りを見せられるように頑張ります。