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プロダクトを作ってクローズした話2
こんばんは!91worksの山関(@91works_shoya)です。
今回は91works2つ目の自社プロダクト「tryme」を作ってクローズした話を書きます!
前回とはまた違った課題が出たので赤裸々に公開しようと思います笑
まずtrymeとは?
![](https://assets.st-note.com/img/1669462770384-huM4wiCkrZ.png?width=1200)
trymeはエンジニア同士やエンジニアと企業が繋がり、課題を共有し、長期的な関係性を構築することで個人や創業まもない企業が効率的、持続的にプロダクト開発ができるようになる、プロダクト開発をする人のためのSNS×クラウドソーシングサービスです。
企業のプロダクト担当者がSNSで外部のエンジニアと関係ちを保ちつつ必要な時に作業を依頼したりすることができます!
なぜtryme?
確かReppleをクローズした一ヶ月後くらいに着想したサービスでした。
91worksは当時まだ立ち上げたばかりの零細企業。経済的に社員を雇うことができない+外部の協力者もあまりいない状況で開発を進めていかなければいけません。
「うちみたいな企業って世の中にいっぱいあるんじゃない?」
「既存のクラウドソーシングサービスってなんか事務的で頼みづらいよね」
「気軽に外部のエンジニアと長期的に繋がれて、作業を依頼できるツールがあると良いよね」
このような弊社自身が持つ課題に着目し、我々が欲しいと思うサービスを作ろうということになりました。
プロトタイプ作成
trymeにはもともとSNS要素を加えることは考えられていませんでした。
当初は企業がエンジニアの一覧を見て作業を頼みたい人に直接チャットを送ってその場で作業を依頼する。というもの。
![](https://assets.st-note.com/img/1669464301129-I8RK8rdezk.png)
デザインは気にせず、まずは「ユーザー登録ができる」「エンジニア一覧をみることができる」「チャットを送れる」という最低限の機能を持ったプロトタイプを作成しました。
なかなか使ってくれない
主にtwitterでDMを送りエンジニアに声かけを開始。ありがたいことに初めの一ヶ月ほどで60名ほどのエンジニアに登録してもらうことができました。
エンジニアにとっては登録しておくだけで企業から作業依頼が飛んでくるというお小遣い稼ぎにはもってこいなサービスだったのです。
こ、これはいける….!と思っていたのですが、なかなか企業側(業務発注側)のユーザーが集まらず….
そもそもコンセプトとか、誰の何のためのサービスなんだっけ?ということを見直すことにしました。
サービスコンセプトの見直し
急遽渋谷のコワーキングスペースにてサービス見直し会を開催。サービスを発案した当初は「作業を頼めるエンジニアがいないなぁ」というざっくりとした課題感をもとに開発を開始しましたが、あまり言語化することに時間を使っていませんでした。
サービス見直し会を開催した結果、そもそも弊社が感じていた根本的な課題は「エンジニアと気軽に繋がって作業を依頼できる環境がない」ことでした。
そこで、trymeにSNS要素を加えることで企業とエンジニアが互いに声をかけやすくなる仕組みを作ることになりました。
SNS要素を加えベータ版リリース!
trymeにSNS要素を加えベータ版をリリース後一ヶ月ほどでエンジニアユーザーが100名を突破しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1669468262449-TRN0wrWQ0Y.png)
ですがやはりまだ企業側のユーザーが増えず、苦しい日々。
キャッシュも日に日に減ってきておりどうしようと悩んでいる中、事件が起きました。
役員1人の脱退
エンジニアは増えてきたが企業側ユーザーが増えない中、マネタイズも少しずつ計画していかなけらばなりません。SNSはその性質上、なかなかマネタイズまで持っていくのが難しいサービスです。
そんな中、進め方の方向性の食い違いにより役員兼プロダクトマネージャーがチームを離脱。
なかなか厳しい状況に立たされました。
trymeクローズ
マネタイズの目処が立たずキャッシュが減っていく中プロダクトマネージャーの離脱。精神的にも相当参ってました笑
2022年6月にtrymeクローズを決定。
着想、開発開始から約8ヶ月でのクローズとなりました。
ということで反省点と気づき
ということで反省タイムに入ろうと思うのですが、正直Reppleでの反省を活かせていたので今回は1点だけ。
1. マネタイズまで長くなりそうならキャッシュがないとキツイ
いや、当たり前やろ。という感じかと思いますが、当時は「ユーザーが集まればなんとかなるやろ!twitterだってそうだったし!」という気持ちで進めていました。
ですが蓋を開けてみるとやはり難しい。マネタイズが長くなりそうならあらかじめ融資やエクイティでランウェイ2年くらいは確保しておいた方が良さそうです。
やってよかったこと
結局クローズとなったtrymeですが、Reppleの時とは違い反省だけではなく、今後も続けてやっていこうということを以下に挙げます。
1.プロトタイプは2~3ヶ月で出す
早く出して早く検証。ダメなら切り替え。
今回のtrymeでは2~3回サービス内ピポッドを行いました。
そのおかげで早い段階でユーザーからの声を吸い上げることができサービス改善につながりました。
2.サービス内にアンケートを埋め込む
tryme内にアンケートフォームを埋め込みSlackで通知が来るようにしました。それによりユーザーの意見を受け取り素早く反応、改善することができました。この方法はおすすめです。
3.全て自分でやろうとしない
Reppleでは何かと自分でやらなくてはという気持ちに駆られ奮闘していました。
今回はプロダクトデザインを優秀なメンバーに任せることでとても良いサービスになったと思います。(結果はどうあれ)
まとめ
今回に至っては続けていたらいつかは花咲くだろうと今でも思っています。
ですがキャッシュが持たなかったのと何より気持ちも持ちませんでした。
まあ今回もクローズという結果となってしまいましたが、使った時間はたった8ヶ月。これはこれで成功だったかなと思います。
今回の反省をしっかりと振り返る、これに懲りずにまたチャレンジを続けていこうと思います!
最後に
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