見出し画像

アークナイツシナリオスターターセット: イェラグ軸

概要

イェラグに焦点を当てたアークナイツのシナリオ紹介です。

イェラグとは?

アークナイツの舞台、テラに存在する国家のひとつで、イェラガンドという神を信仰する宗教国家です。地理的要因かあるいは「イェラガンドのご加護」か、イェラグでは天災(源石により発生する災害)が発生しないという大きなアドバンテージを持っている一方で、ヴィクトリア・カジミエーシュ・クルビアといった周辺の大国に比して著しく発展が遅れており、もしこれらの国がイェラグを標的にすればイェラグはなすすべもないでしょう。更に保守的・閉鎖的な風土もあって、ほとんどの国民はこの現状すら把握していません。

イェラグでは宗教的リーダーである巫女の下、三大貴族であるシルバーアッシュ家、ブラウンテイル家、ペイルロッシュ家による寡頭制で政治が動いています。シルバーアッシュ家の当主・エンシオディスはヴィクトリアへの留学経験があり、イェラグが置かれている外交的状況を正しく認識できている数少ない人間です。彼はカランド貿易という会社を設立しイェラグと他国を結び国内の改革を推し進めようとしていますが、その急進的な姿勢は他の二家との対立を生み、一触即発の深刻な状況になっています。

アークナイツシナリオスターターセット: イェラグ軸

  1. 風雪一過

  2. 序言組曲:利鐧銀鋒

  3. ウルサスの子供たち: スキップ可能だが、リェータのことを知っているのが望ましい

  4. 銀心湖鉄道

風雪一過

「風雪一過」は先ほど説明したシルバーアッシュ家とブラウンテイル・ペイルロッシュ家の両家が一触即発の状況に陥っているイェラグにドクターたちロドスの面々が招かれるところから始まります。カランド貿易はロドスとも契約を結んでおり、シルバーアッシュ家の当主エンシオディスがロドスをイェラグに招いたのでした。

本シナリオは必要となる前提知識が比較的少なく、それでいてキャラクターのみならずイェラグという国の抱える問題にも焦点を当てて描くアークナイツらしい骨太のシナリオを楽しめるので、アークナイツシナリオ入門として強くオススメできます。ドラマCD化も発表されたからね!

余談ですが、エンシオディスはゲームリリース時から実装されていたプレイアブルキャラクターです。オペレーターとしてのコードネームは「シルバーアッシュ」。最高レアに相応しい圧倒的な殲滅火力スキル「真銀斬」、小西克幸さんのCVとそれが映えるビジュアル、そしてドクターに対する妙な好感度の高さで当初から人気を博していたキャラクターです。アークナイツのプレイヤーの中には、エンシオディスがドクターに向ける、ビジネスパートナーに対するそれの範疇を明らかに超えた好意の理由が分からず困惑する人も居たのですが、サービス開始から2年以上を経て実装されたこの「風雪一過」で遂にその理由を知ることになりました。

そして風雪一過の実装から10日ほどが経ち迎えたアークナイツ2.5周年、これを記念してゲーム内アイテムがオペレーターからの贈り物という体で配布されました。そこに添えられたエンシオディスからのメッセージがこちら。

我々に条約があるからと言って、すべてをビジネスに結び付ける必要はない。
ロドスの祝い事が近いと聞いたので贈り物を用意した。受け取ってほしい。
長年イェラガンドへの供物としてのみ用いられてきた上等な獣肉だ。
それが今こうしてお前の食卓に上がることがどういう意味か、わからないお前ではあるまい。
私の誠意を理解してくれるだろう。今後ともよろしく頼む、我が盟友よ。

https://arknights.wikiru.jp/index.php?%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB#twopointfive

やっぱりちょっと好かれすぎじゃないか?ちなみに、プレゼントされた獣肉に対するテキサスとエクシアの感想もあります。

序言組曲:利鐧銀鋒

「序言組曲:利鐧銀鋒」はアークナイツ公式サイトで無料公開されている漫画で、「風雪一過」から8年前、まだカランド貿易を立ち上げる前のエンシオディスが商談のためにヴィクトリアに赴くお話です。「風雪一過」でシナリオでもゲームでも(イベントステージのラスボスでした)猛威を振るったデーゲンブレヒャーとの出会いも描かれています。

時系列を考えて、「風雪一過」の前にこの漫画を読んでもらうのもありかと思いましたが、見知らぬキャラクターがビジネスや策謀の話をしていてもまあ頭に入ってこないのでこの位置に置きました。

ウルサスの子供たち

メインストーリー軸でも紹介した「ウルサスの子供たち」。この後に紹介する「銀心湖鉄道」ではこのシナリオで出てきたリェータが主要人物として再登場するので、読んでいると理解が深まります。ただし、「銀心湖鉄道」のシナリオの骨子を追いかける上で必須の前提知識というわけではないので、スキップ可能です。

銀心湖鉄道

「銀心湖鉄道」は「風雪一過」から約2年後のイェラグを舞台とするシナリオです。「風雪一過」でのできごとを経てイェラグの保守的・閉鎖的な風土は改善されていき、今では外からの観光客を積極的に受け入れるまでになりました。これはプロモーションビデオ。

本シナリオはアークナイツの中でも特にコメディ色が強いシナリオになっています。巨大イェラガンド像の落成式に向けてバタバタしているイェラグ三大貴族たち、駆け回る暴の化身デーゲンブレヒャー、母親の願いを叶えるためにやってきたリェータ、ヴィクトリアから来たお茶目なおじさんハロルドと極上の工作員グレーシルクハット、かわいい駄獣たち、巫女と侍従。彼らの繰り広げるハートウォーミングコメディをぜひお楽しみください!

時系列上、「風雪一過」と「銀心湖鉄道」の間にメインストーリーのヴィクトリア編があり、ただの2年後という以上にテラの情勢は揺れ動いています。そのため本シナリオを読む上では「風雪一過」からの縦軸の繋がりだけではなくイェラグを囲む大国ヴィクトリア、カジミエーシュ、クルビアに関わるシナリオも読んでいた方が楽しめるということもあり、単に「風雪一過」の続きとしてこのシナリオを紹介するべきかは悩みました。しかし、それを言い出すと結局シナリオ全部読め!という話になってしまいますし、「銀心湖鉄道」は単体で読んでも十分に面白いシナリオですので、皆さんにはぜひ気軽に読んでみていただければと思います。ヴィクトリア編で何があったかをかいつまんで説明するならば、ヴィクトリアという国で大きな戦乱があったということを頭に入れておいてもらえれば大丈夫なはずです!たぶん!

まとめ

ちなみに自分がイェラグ陣営でいちばん好きなキャラクターはラタトスです。かわいい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?