玄関あけたら血溜まりの中で溺れかけてる父を見つける
私が倒れている父を見つけたのは昨年(2024年)11月30日(土)の13時頃でした。この日は朝から昼まで時間をおいて3回電話しても出なかったので、念のために見に行くか〜、と実家に向かいました。
2回出ないことはあっても、3回出ないのは珍しかったです。
「全然出ないから倒れているかと思ったよ~!」「ごめんごめん、気づかなかった」みたいなことは今までに数回ありました。
「きたよ~~~」と実家の玄関をあけると、ぐーぐー言うのが聞こえました。廊下を覗き込むと、父が寝室の入り口でうつぶせに倒れていました。床には赤黒い液体が丸く溜まっていて、赤ワインでも飲みすぎて吐いたのかと思いましたが血でした。厳密には吐血ではなく、倒れた時に顔を怪我してしまい、その傷から出た血で吐瀉物が染まっていました。
父は血だまりのなかに顔をつけていました。
ぐーぐーといびきをかいていたのですが、ときどき「ぶくぶくぶく…」と音がしていました。
「やばい、このままではおぼれちゃうかも」と父の背中をたたいて起こそうとしました。この段階では、私は父が赤ワインを吐いた可能性を想定していました。呑気にグーグー寝ている様子に見えたからです。
ばんばんばん、と強く背中を叩きます。
うそでしょ、起きない?
すぐに119に連絡、消防署につながる、スマホをスピーカーにして会話開始。
父が倒れていると伝える、仰向けにするように言われる、重くて動かせないと答える、呼吸はあるか、ある、住所を伝える、救急車到着、救急隊員たちが家に上がってくる、タオルはないか聞かれる、わからないですなんでも使ってください、父の意識なしの確認、お父さんの生年月日がわかるものはあるか、マイナンバーならあります、救急隊員の男性3人がかりで担架に乗せられる父、運びだされる父、救急車に乗せられる父、ピクリともしない父、足が冷たい父。
残された血溜まりの掃除にはウタマロスプレーが活躍しましたが、それはまた別の機会に。