【所有機材紹介】Squier SAWAO Cyclone
今回から、筆者が現在・過去に所有するピロウズ関連のギター機材について紹介していきます。
第1回となる今回は、筆者のメインギターであるスクワイヤー・さわおサイクロンです。
①スペック
②入手経緯
以前投稿の記事(以下リンク)で解説した通り、このギターはthe pillows山中さわおさん本人が使用する特注仕様のスクワイヤーサイクロンを、ほぼ同じスペックで市販化し2014年に発売されました。
もう10年以上前のことなので記憶が曖昧ですが、2012年頃から市販化のプロジェクトがスタートし、生産化に向けて進んでいることが当時のスクワイヤー公式Twitterアカウントでアナウンスされていました。
2013年の秋頃、突如発売のお知らせと予約開始がアナウンスされ、ずっと心待ちにしていた筆者は秒で予約完了しました😎
ちなみに予約開始当日の数時間後にはどこの楽器店サイトでも予約分は完売しており、当時夜勤の仕事もしていたのでその日が非番で本当によかったと今でもつくづく思っています。
その後当初は2014年の年明け頃の発送予定でしたが、延期となり3月末にようやく無事手元に届きました。
当時筆者はこのギターとは別にFender Mexicoサイクロンも使用していて、このさわおサイクロンは鑑賞用兼サブギターとして使用するつもりでした。
ですが意外と音も良かったのと何よりカッコいいので、すぐにこちらをメインに交代し、以来10年間現在までメインギターとして大事に使ってきております。
なお、家族やバンドメンバーには、「自分が死んだら、一緒にこのギターを棺桶に入れてくれ」とお願いしております🤣
③レビュー
次に筆者の主観にはなりますが、使用感を述べていきます。
⑴気に入っている点
まずは何といってもピロウズファンとして本人と(ほぼ)同じギターを使っているという所有欲を満たせることです。
厳密には塗装方やピックガードは本人使用のものとは異なるものの、それ以外の部分は全く同じマテリアルであるため、当然本人のと同じ音がします。
以前筆者は本ギターの元となったSquier FSR Cyclone(2010年発売)を楽器店で試奏しましたが、モコモコと曇った音で気に入りませんでした。
しかしこのさわおサイクロンはどういうわけかスペックはFSRサイクロンと同じはずなのに明らかにシャキッとした使える音に改善されています(たまたまの個体差とも考えられますが…)。
ちなみに筆者は今まで色んなサイクロンを試奏してきましたが、良いサイクロンかどうか見定める基準として「ハイブリッドレインボウ」のイントロをフロントピックアップで弾いて気持ちいい音が出るかどうか、という手法を取っています(笑)
またそれ以外にも、
ネックの厚みや指板のアールが自分にとってちょうど良い
バスウッドボディであるため軽く、かつヘッド落ちもしない
ピックアップセレクターがスライド式で、手が触れて勝手に切り替わることがない
という点も気に入っているポイントです。
⑵不満点
とても気に入っているギターですが、不満点もいくつかあります。
まずは、安ギターゆえの作りのチープさが挙げられます。
具体的は、
フレットエッジの処理が甘い(チクチクする)
指板サイドやピックガードの塗装が端からペリペリと剥がれてくる
ピックガードが黄ばみやすい
といった安ギターあるあるな部分があります。
それ以外の点として、前述の通りこのギターは発売まで一度延期をしており仕上げを急いだせいなのか、塗装の乾燥が甘く、届いたその日にスタジオで弾きまくったらネック裏の親指を押さえる部分が少し溶けたような状態になってしまいました😢
また、ネック横のサイドポジションマークが通常のギターは丸ですが、このギターはネックに塗装がされているため半円状で非常に見づらいです。
本人使用のものはサイドポジションマークが稲妻柄のプリントですが、さすがに市販品にそれを施すと価格が跳ね上がってしまうため、このギターでは以下の付属のシールで代用していました(以下画像)。
しかしこのシールも貼った後に拭いたりすると縁から剥がれてきてしまうため、筆者はすぐに剥がしました。
④改造点
購入後に上記の不満点の解消や自分が使いやすいようにいくつか改造しました。
⑴フレット
前述の通りフレット端がチクチクするため、購入後すぐにリペアショップでフレット端を丸く削ってもらいました(所謂バリ取り)。
これにより「安ギターを弾いている」という感覚は無くなり、筆者が他に所有する10万円前後のギターと弾き心地は大差なくなりました。
⑵ノブの固定
このギターのボリューム・トーンは使用しているポットのトルクが軽いが故に、弾いてて当たるとすぐに回ってしまいがちでした。
そこで、使わなくなったゴム製のストラップロックの穴を拡大し、それをノブの間に挟んで簡単に回らないようにしました。
このストラップロックはFender製ですが、これはノブと直径がほぼ一緒ではみ出さないので外観も目立たずオススメです。
⑶サイドポジションマークの交換
前述の通りサイドポジションが特にライブハウス等の暗闇だと見辛く、ライブでポジション間違いミスも発生させてしまっていたため、リペアショップにてルミンレイ(以下リンク)という蓄光タイプのポジションマークを埋め込んで貰いました。
ショップにもよりますが作業工賃は1万円以下でできるので、同じ悩みを持つギタリストにオススメです。
⑷リアピックアップの交換
長らくピックアップは純正のものを載せていましたが、昨年2023年に某フリマサイトで通常は単品販売されていないFender Atomic Humbuckerを入手できたので、リアのハムバッカーを交換しました。
抵抗値が純正品と近いため音は純正と近いですが、気持ち歯切れが良くなったと思います。
何よりボディカラーの白黒とゼブラボビンの見た目がよく合うので、見た目もカッコよく高級感も増しました(笑)
次回は所有するギター4本中の2本目、Fender Powercasterについて紹介します。