見出し画像

【the pillowsギター機材まとめ】真鍋吉明の使用エフェクターについて(中編)

前編の続きになります。
今回は真鍋さんの現在・過去に使用するエフェクターのうち、モジュレーション・空間系・マルチエフェクターについて紹介していきます。

④-1 モジュレーション・空間系編

⑴BOSS CE-5 コーラスアンサンブル(2001年前後)

https://www.boss.info/jp/products/ce-5/

1991年から現在まで発売されているボスの定番コーラス。

本機と次に紹介するPH-3、RV-3はいずれも使用開始時期は不明だが、2001年DVD「Busters on the planet」内の「1週間でマスター!ハイブリッドレインボウ」内にてボード内にあるのを確認。
なお、⑷で紹介するLINE6 DL-4を使用し出してからは、3機種とも使用されなくなった。


⑵BOSS PH-3 フェイズシフター(2001年前後)

https://www.boss.info/jp/products/ph-3/

2000年から現在まで発売されているボスのフェイザー。

真鍋さんはフェイザーの使用頻度は多くなく、どの曲で使われたかは不明。


⑶BOSS RV-3 デジタルリバーブ/ディレイ(2001年前後)

https://www.boss.info/us/products/rv-3/

1994〜2002年発売のボスのリバーブ兼デジタルディレイ。
現在は廃盤。

当時は本機以外ディレイを使っていなかったため、ディレイ的に使用されたと思われる。


⑷LINE6 DL-4 ディレイモデラー(2004?〜2009年 及び2017年)

https://line6.jp/products/stompbox-modelers/dl4.html

以前の「山中さわお使用エフェクター」記事で紹介したDM-4と同じLINE6社ストンプボックスモデラーズシリーズのディレイバージョン。
15種類のディレイやエコーエフェクトの中から3つまでの音色を保存・呼出できる。
さらにタップテンポやルーパー機能も搭載。
ディレイの定番ペダルで、プロアマ問わず使用者の多い機種。
2000年頃〜2022年まで販売され、現在は後継のDL-4 MkⅡが発売中。

真鍋さんが本機を使用開始した時期は不明だが、2004年アルバム「Good  dreams」の頃の雑誌インタビュー内のエフェクターボードから使用が確認できる。
以降2009年前半頃までボード内に鎮座していた。
その後はマルチエフェクターM13に代わってからは使用されなくなったが、2016年にM13が不調になってからは、2017年アルバム「Nook in the brain」の頃ボード内に復活し使用された。


⑸LINE6 MM-4 モジュレーションモデラー(2008年末〜2009年前半のみ?)

https://amzn.asia/d/a3yGFK9

上のDL-4と同じストンプボックスモデラーズシリーズのこちらはコーラス・フェイザー等のモジュレーションバージョン。
16種類のモジュレーションエフェクトの中から4つまでの音色を保存・呼出できる。

真鍋さんが本機を使用していた期間はごく僅かであり、2008年末「LOSTMAN GO TO CITY」ツアーのライブレポート記事でボード内にあるのを確認できたのみ。
このときはDL-4と併用して使用されていた。


⑹Flux Effects リキッドアンビエンス(2017〜2018年)

https://www.fluxeffects.com/liquidambience

フラックスはニュージーランドのエフェクターメーカー。本機はそのリバーブエフェクター。
日本では流通しておらず入手困難。
真鍋さんはアメリカの友人から入手したと雑誌インタビューで語っている。

真鍋さんは次に紹介するLINE6 M13の使用以降、空間系エフェクトは全てマルチエフェクターで賄うスタイルとなりコンパクトエフェクターは使用しなくなったが、本機は例外的にマルチと併用して使用されていた。
2017年アルバム「Nook in the brain」から2018年アルバム「REBROADCAST」のエフェクターボードで使用を確認。



④-2 マルチエフェクター・フットスイッチ編

⑴LINE6 M13(2009〜2016年)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/130683/?srsltid=AfmBOorIE0TAQfTBd5yg7YwQdhCUsgRgi5kXmZ_OPNOg390v5I-DflgL

LINE6が2009年に発売したマルチエフェクター。現在は生産終了。
先に紹介したLINE6のDM-4、DL-4、MM-4とFM-4(フィルターモデラー)の4機種の音色を全て搭載。
一般的なマルチエフェクターが複数のエフェクトを足して1つのパッチとして保存するのに対し、本機は単体の各音色を12個のスイッチに保存・呼出できるようになっている。

2009年発売開始直後に真鍋さんは入手とインタビューで語っている。
以来長く使用されたが、2016年頃野外フェスで使用時にステージ上の照明に溜まっていた雨水がかかったことが原因で不調となってしまい、引退した(雑誌インタビューより)。

以下の動画では、本機をどのように使用しているか本人が丁寧に解説している。



⑵LINE6 M9(2011及び2017年)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/150357/?srsltid=AfmBOopJlNOfYSx1uFzTo_rX2PdkzpCiHsVIy72QlKQ2Rn1BknhTT2NZ

2009年発売、現在は生産終了。
上のM13の縮小版。

真鍋さんは2011年のアメリカツアー時にエフェクターは本機1台のみで使用していたと思われる(インタビューより推察)。
以降はしばらく使用せず、その後M13が不調となってからは、2017年のみ上述したDL-4と共に使用された。


⑶LINE6 EX-1(2012〜2017年)

https://line6.jp/products/foot-controllers/ex1.html

ライン6のエクスプレッションペダル。
現在も発売中。

上のM13やM9に接続して使用された。
なお、M13導入当初は使用しておらず、初めて使用が確認できたのはピロウズ活動休止中の真鍋吉明ソロ活動期のエフェクターボードである。
当時のボードにはワウペダルがないため、本機をワウとして使用していたのではないかと思われる。


⑷BOSS MS-3 マルチエフェクツスイッチャー(2018〜2019年?)

https://www.boss.info/jp/products/ms-3/

2017年発売のスイッチャー兼マルチエフェクター。
現在も販売中。

真鍋さんは本機を2018年のアメリカツアー時より使用していることがTwitterにて確認。その際は本機1台のみで使用し、他のエフェクターは使用していなかった。
その後2018年アルバム「REBROADCAST」から2019年公演の30周年ライブまで、今まで使用のコンパクトエフェクターを接続し使用されていたことが雑誌記事で判る。
その後は不明だが、2023年のファンクラブブログの画像で次のGT-1000に置き換わっていたため、コロナ禍前後まで使用されたと思われる。


⑸BOSS EV-30 デュアルエクスプレッションペダル(2018〜2019年?)

https://www.boss.info/jp/products/ev-30/

ボスのエクスプレッションペダル。
現在も発売中。

上のMS-3に接続して使用していたため、使用期間は同じ。
ただしこの時期は別でワウペダルもボード内に組み込まれていたため、使用用途はワウとしてではなく、ボリューム調整もしくはエフェクトのパラメーター調整目的での使用と思われる。


⑹BOSS FS-7(2018〜2019年?)

https://www.boss.info/jp/products/fs-7/

ボスの2段構成のフットスイッチ。
現在も発売中。

上のEV-30と同様、MS-3に接続して使用。
主にパッチ若しくはバンク切り替えに使用していたと思われる。


⑺BOSS GT-1000(2023?〜現在)

https://www.boss.info/jp/products/gt-1000/

2018年発売のボスのフラッグシップマルチエフェクター。
現在も発売中。

2023年のファンクラブブログ画像にて使用確認。
2024年現在も使用されていることを筆者がライブ会場現地で確認。



(番外編)ZOOM G3X(2014年のみ)

https://www.zoom.co.jp/ja/products/guitar/g3x-guitar-effects-amp-simulator-expression-pedal

2012発売のズームのマルチエフェクター。
現在は生産終了。

2014年7月2日~8日にフランスのパリで開催されたアニメ・漫画・ゲーム含む日本文化の総合イベント「JAPAN EXPO 2014」に真鍋さんが出席した際のデモ演奏で使用されていた。
それ以外では公には使用していないと思われる。




長くなった真鍋吉明エフェクター編も次回は最終編。
次回はブースター等のその他エフェクターについて解説します。

いいなと思ったら応援しよう!