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挑戦について考えてみた

1.挑戦デザイン

ここでも何度も書かせてもらっている、バフラジオ(スタートアップ営業ラジオからネーミング変更)のジェイさんが本の出版企画を始めました。
その模様は、毎週日曜にVoicyで配信されています。
既に本のタイトルは、決まっていて「挑戦デザイン」というタイトルで、ジェイさん自身の経験を生かしながらマーケットイン型で本の出版に挑戦するというものです。

2.本をマーケットインで出版するという挑戦

普通は、本の出版ってマーケットインではなく、何か猛烈に書きたい事があるとか、伝えたい事がある、すなわちプロダクトアウト型の作業か、もしくは著者に対してこんな本を書いて欲しいってところから出発するはずだと思います。
それに対して、ジェイさんは、ご自身の経験をベースにしながらもマーケット志向を活かし、挑戦をもっとカジュアルに、そしてみんなで力を合わせる事によって続けるモチベーションを上げるなどの想いを込められるのだと思います。
テーマだけでなく、出版という作業自体にも挑戦デザインという思考を取り入れておられます。そして、意見をリスナーだけに求めるのではなく、既に書籍出版をされている方々からアドバイスをして頂くというところも、ジェイさん自体のいつもの挑戦のスタイルを再現しているようです。

3.もう一つの挑戦の物語

実は、今回挑戦をテーマにこの記事を書いているのはもう一つ理由があります。
7人制ラグビーで、パリ五輪出場にチャレンジしていた林大成選手の事を伝えたかったからです。林大成選手は、東海大仰星から東海大というラグビーエリートのコースを経て、15人制の選手として、キャノンイーグルスでトップリーグ(現リーグワン)に出場していたものの、オリンピック競技である7人制に転向(専念)した選手です。
林選手は、7人制に専念すると同時に、チームを離れ、自分でスポンサー集めをして五輪出場にかけてきた起業家兼ラグビー選手です。
東京五輪では、直前でメンバーを外れましたが、3年間再度チャレンジし、パリ五輪のメンバー入りを目指して来ました。

今月4日にパリ五輪のメンバーが発表されました。林選手は残念ながら落選となりました。東京五輪に続いて、一度ならず二度までも直前でのメンバー落ち。本当は悔しくて、仕方がないはずなのに冷静に振り返りながら、次を見据えて前に進もうとする姿に感動を覚えました。
特に、選考直前に語っていたこの言葉が印象的でした。
「自分が結果を追い求めてきて、結果を追い求めてきたからこそ、この過程があって、そこには結果が出る前から今は誇りに思えている。」

4.挑戦には結果が伴うが結果だけが全てではない

ここからは、私個人の意見です。
挑戦には、結果が伴ないます。成功するかも知れないし、失敗に終わるかも知れない。でも、それはあくまでも短期的な事実でしかないのではないでしょうか?
以前、お会いした起業家の方のセリフは今も耳に残っています。
「止めるから勝てないのであって、やり続ければ勝てるんです。でも、多くの人たちは、途中で諦めてしまう。それだけの事です。」
当然、挑戦の結果その挑戦が成功する事が一番ハッピーなのはいうまでもありません。でも、結果失敗に終わったとしても、挑戦したという事実は残るし、そこで得られた経験は必ず次に生きるのではないでしょうか?

挑戦した結果が、出るのは自分が死ぬ時にどう思えるか?なのかも知れないし、ひょっとすると芸術家や研究者のように、死んでから世の中に評価され、感謝するものなのかも知れません。
だから挑戦の短期的な結果に一喜一憂するのではなく、林選手のように冷静な振り返りと次に向かう活力を失いさえしなければ、より良い未来につながるのではないでしょうか?




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