FF7REBIRTHリバースの初回の感想
FF7リバースを、クエストなどを無視してストーリー優先でクリアした初回プレイ後の、個人的な感想です。全てのネタバレが含まれますのでご注意下さい。また、ゲーム初心者の素人の感想ですので、その点ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
また、キャラクターの恋愛感情についてはエアリスについてのみ言及しています。※体験版で公開されていた部分の感想はありません
リバース終わった!
一言で感想言って!と言われたら「面白かった!」と答えます。
100点満点中1万点です!
こんなに心からワクワクドキドキすることが、この年になってもあるんだな、と思えました。スクエアエニックスには感謝しかありません。こんなに楽しませてもらっていいんでしょうか、と今も思っています。
これは、まだ他の人のどの感想も読まずに書いています。これは私の性格的な問題なんですが、他人の感想とか、世間の評判とかを読んでしまうと、それに引っ張られてしまうんですよね。私が良いと思ったものが、世間でも良いとなっていたら天邪鬼を発揮して、いややっぱり良くなかった、となったり、世間では悪い、となっていたら追従したりもしくは意固地に良さを強調しようとしたり。とにかくブレブレになってしまうんですよ。自分という主たるものが、他人の感想を読めば読むほどなくなっていく。
何というか、空っぽになっていく感覚があります。
それって、セフィロスが、クラウドに度々言っていた「空っぽの人形」の状態に近いのかな、なんて、思いながらゲームをしていました。
なので、この感想は純度100%私の感想です。
細かいギミック、丁寧なムービー、本当にどれも楽しかった。
ちぐはぐなメンバーでする旅も、楽しかった。
バレットが皆を包み込んでくれるような存在で癒しだったし、エアリスとティファがキャッキャしてるのも可愛かったし、クラウドはクールでかっこよくてたまにお茶目で頼もしかったし、レッドは渋いしナナキは少年みたいで可愛いし、終盤話が暗くなりつつある中で、ユフィが元気いっぱいで途方もなく明るくてとても助かった。励みになった。ケットシーもめっちゃ気を使って場を和ませてくれてたし、その優しさが嬉しかった。
本当に最高のメンバーだったなって。一緒に旅ができて嬉しかった。皆大好き。
最初、悲しい出来事があっても次の日はコスタデルソルで遊んだりゴールドソーサーで遊んだりする落差に私はわりと困惑というか、メンバーの切り替えの早さに感心してたんですけど、チャプター13の神殿が永遠に続くのかと思うほど長い道のりで、今までの悲しい出来事って序の口だったんだなと思うほど暗い気持ちになっていった。
クラウドが少しずつセフィロス化していくのも傍で見てて怖かったしね…。
クリア後の今は、クエストとかをやって、旅の楽しかったころを思い出したいな、という気分。エリアも全然開拓できていないので開拓したい!あとカードバウトも数回しかやらなかったけど結構ハマっちゃってるから各エリアのバウターも倒したいな。余談だけど「カードバウトだ」って言うクラウドが毎回かっこよかった…。
ゲームとしては、チャプター7のコレル山のギミックがすごく楽しかった。ユフィちゃんの鍵縄のやつ。トロッコでバレット達と下っていくのも楽しかったな。
ギミックは面白かったんだけど、ナナキのギ族の洞窟のところは、お化け屋敷みたいで怖くて音消してやってました。映像が鮮明だから怖さ倍増。
チャプター13のセトラの神殿もめちゃくちゃ怖くて、ムービー以外は音消してました。怖すぎ…。
なんかエアリスがセトラだから、セトラって優しいイメージも多少はあったんだけど、神殿の作りが魔界みたいで恐怖がすごかった。強いモンスターも多いし…。ひいい。ギ族の人が言ってた、「セトラの日々は過酷です」っていうのも、あの神殿を作って守り続けてること考えたら、確かに過酷そう。
そんな怖い神殿でさー、エアリスが上手く神殿を修復できなかった時、セトラこわいぃぃってなってたらユフィちゃんが「初めてなんだからできなくて当たり前だよ!修行すればいいんだよ!」って明るく言ってくれたりさ、「お姉さまだけが頼りですからぁ」って甘えたりするのが本当に和んで、ユフィちゃん好きってなった。
あとコスタ行きの船の中で、レッドがクイーンズブラッドやりたすぎて一般兵の服着たり踊ったりするのがめちゃくちゃ可愛くて最高だった!
ジュノンのクラウド隊長もクールにやる気満々で面白かったし!
あとねーカームの街が美しすぎて星空とかも最高にきれいでさ、めっちゃ感動した。カームの街に水路があって、そこにベネチアンゴンドラが浮いてて、すごい感動した!本物のイタリアとドイツの街を足して2で割った感じで。
カームの宿主ブロードが、カームは神羅が作り直した街だから、故郷という感じはしないって言ってたの、いまいちピンとこなかったんですけど、ニブルヘイムが、過去のニブルヘイムとそっくりな新しい村になってたのを見て、こういうことか…と理解できたのも良かったな。
あと、何より驚いたのがさ、グレンが出てきたこと。
三羽の烏っていう表現も厨二病っぽさも残しつつかっこよくて好きだな。グレンはなんかユフィとは話したことありそうな気もするし、その辺りの絡みも気になる。
ユフィの前ではエバークライシスでの気のいいあんちゃんみたいな、キャラクターなのかな。
エンディングまで見て、スフール総督ってルーファウス自身なんかなって私は理解したんですけど、違うんですかね…。
父親が死んで自分が社長になったから、もう、父親を脅かすような組織は必要ないから、グレンを殺したら、セフィロスの手によって再生されてしまったのかな…。
なんかそう考えると辻褄が合うような気がする。父親が存命の時は、父親を脅かす存在として反神羅組織を自ら作っていたが、極秘だから自分は「スフール総督」として名前だけの存在だった。
けど父親が死んで社長になっちゃったら、もう組織は必要ないしグレンも不要だから殺したのかなって…。しかも「相変わらず背中から撃つのがうまい」って言ってたから、ルーファウスほどの狙撃の名手がわざわざ背中を撃つってことは、後ろめたさがあったってことだよね…。
でもルーファウスに神殿とか約束の地とか掻き乱されるのが邪魔なセフィロスとしてはグレンを生かしてルーファウスをそちらに集中させた方が都合がいいと。
おもしろい〜!!
三羽の烏が、グレンとマットとルティアなのかどうかは分からなかったけど、そうであってほしいな…。あの3人は一緒でいて欲しいよ。
あとさー、ヴィンセント相変わらずばりかっこよかった…。「この屋敷の警備員だ」って言う時の言い方も何カッコつけてねん…かっこいい…ってなった。
「セフィロスとは浅からぬ因縁がある」っていうのもさ、誰もそのこと掘り下げないし、皆黒マテリアで頭いっぱいなんやな、と思った。
ゴンガガエリアもよかった〜。思ったより人住んでた。
まさかザックスの両親に会えると思ってなくて、感激したし、神羅にとって都合の悪い死に方したであろうザックスの死亡って両親には伝えられてないんだ、と思ってなんか切なくなった。多分問い合わせても神羅は教えてくれないだろうし、可哀想…。
エアリスはザックスが死んだこと、分かってると思うんだけど、リバースの世界では分離した世界だとザックスは生還してるから、その辺りも理解した上ではっきり言わなかったのかな。
グレンの電波ジャックの後に、ザックスの実家行ったら、「戦争になったら活躍して、名前が新聞に載るかも。そんなこと、期待しちゃいけないよね」みたいなセリフに変わって、超つらかった。
あと俗っぽい感想だけど、ザックスって歳とったらこんな感じなんかなって、父親を見て思った…かっこいい…はあはあ。
シスネはザックスの両親に会ってると思うんだけど、どうなんやろね…その辺りはクエストやったら分かるのかな。(追記3月21日 シスネについて私が知りたいことはクエストやったらだいたい分かりました)
っていうか科学者はなかなか神羅を辞めさせてもらえないはずだけど、タークスは辞められるんかなってちょっと思った…はは…。
シスネすっごい好きだから嬉しかったな。期待通り、きっちり服着てたのもよかった。好き。
デートイベントは、ストーリー優先で進めてきたから誰の好感度も全然上がってなくて、普通にチャプター12でケットシーとかになっちゃった。それは全然いいんですけど、ラブレスのジェシーが美しすぎて泣いちゃったよ…。
こんなに人を魅了するスターだったのに、神羅を許せなかったんだね…つらい…。
演劇をするクラウドやエアリス達がちゃんと棒読み気味になってたのも大変よかった。おもしろ。
そんでまあ。ボス戦からエンディングの話なんですけど。
何て言うかさ…「エアリスが死ぬ」ってことをこんなに丁寧な描写で見せられたら泣いちゃうよね。人が死ぬって、当たり前だけど、すごいつらいことなんだなって。
私はエアリスにもザックスにも生きててほしかったから、ザックスも生き返らないんだって結構ショックだった。
ビッグスがさ、ザックスのこと、いい奴すぎって言うの、百万回頷いたよね。ザックス本当にかっこよくて明るくて優しくて、どんな状況でも前向きで最高だった。好き。
そんなザックスがマリンに、エアリスはクラウドが好きって言われた時に、多分ショックだったと思うんですけど、すぐに「それはヒューヒューだな」って言うの、もうさ、言葉のチョイスとか、切替の早さとか、全部好きってなった。優しいし、明るいし、最高…ザックス最高!
で、ゆっくり丁寧に、エアリスの死が描かれてさ。
私個人的に、FF7に限らず、どんなコンテンツでも、公式の異性愛描写が生理的に無理なんですよ。それは多分、色々理由があると思うんですけど、どうしても男と女ってなると、下心とか打算、社会的抑圧を感じるからだと思うんですよね。そこに感情の純粋性を感じられなくて。しかもコンテンツが出してくるものってそれらがより強固な気がして。なんか、つらいんです。
でも、エアリスは自分が死ぬのを直前にして、クラウドがエアリスのことをどう思ってるかどうかなんて、関係なく、本当にただただ純粋にクラウドが好きで、ただその感情だけで、別れを悲嘆しているんだということが痛いほど伝わってきて、涙が止まりませんでした。
ここで命が断たれるから、報われることがないからこそ、エアリスの「クラウドが好き」っていう気持ちの純度がダイヤモンドのように高くて、硬くて、輝いて美しくて。
本当に美しくて綺麗で、辛かった。
これからはクラウドはこの気持ちを背負って生きていくんだなって。
これは私の解釈ですが、多分、リバースのクラウドってまだ「みんなが大好き」っていう段階だと思うんですよね。今は自分が何者か分からない状態だから、恋愛感情としての好きとかは今は考えらないし、そこに感情のリソースを割くことができないと思うんですよ。
自分のこと、セフィロスのこと、星のこと。1番強い自分が仲間を守らなければならない。そう思うと、感情に余裕はないのかなって。
だから「俺も好きだ」みたいなことは言わなかったし、まだ言えないんだろうな、と思った。もっと時間があれば、良かったんだろうなと思うけど、セフィロスの目論みを阻止するには時間がないもんね。
あそこでエアリスが死ぬことで、エアリスはクラウドの永遠になったとは思うけど、でも、エアリスは本当にクラウドがただただ好きで、あそこでは死にたくなかったんだろうなと思うと、涙がね…止まらなかったよ。
最終決戦といえば、ザックス操作できるのも感動でした。またザックスと戦えるんだ、って嬉しかった。ザックスかっこよかったです!
最後にセフィロス推しとしてセフィロスのことを書きます。登場するたび、圧倒的な美貌と強さに心が震えました。
こんなに美しい敵がいていいんだろうか、と息を呑むほどで。
結構計画的に、用意周到に準備して星を自分のものにしようとしてるんだな、と思うとどうしても叶えたいんだな、と思うとなんか、切なくなってきた。
私としては、北の大空洞にいる一人称が俺のセフィロスと、リバースに出てきた、いわゆるジェノバセフィロスが同一人物だとは、まだ思えなくて。いや、同一人物でもいいんですよ、でも、違う可能性もまだあるのかなって思っていて。
もし違うなら、色んな捉え方ができると思うんですよね。
セトラの神殿の、クラウドの試練のところで、「悲しみを怒りで燃やせ、そして私のようになれ」みたいなことを言ってたのが、結構衝撃で。
あのニブルヘイムを燃やしたセフィロスって、悲しみを怒りで燃やしていたのか、と。
そこで、安直に神羅に復讐するのではなく、ジェノバの災厄として、星を丸ごと乗っ取ろうとするのが、禍々しさと神々しさを感じて私はすごく好きなんですが、なんか、もう好き勝手に自分がしたいことたくさんやって欲しいよ、っていう気持ちと、でもこうなる前に、優しいままのセフィロスでいてほしかったなという気持ち、両方あります。
エアリスとクラウドと、セフィロスの戦闘の時に、エアリスが「一人で寂しくないの?」って聞いて、セフィロスは答えないのが印象的でした。
一人で寂しい、っていう感情は遠い昔に置いてきた感情だと思うんですよね。
今のジェノバセフィロスは、むしろ、くだらない人類とかセトラとか邪魔でしかなくて「一人になりたい」状態だと思うんですよ。もう星以外何もいらない。
目的が達成されたら、クラウドのこととかもどうでもいんじゃないのかなって思える。分からないけど。
最後、「リバース セフィロス」って名前になってたのも印象的だったな。
この「リバース」って、エアリスとか、クラウドとかが生まれ変わるんだと思ってたんですよ。
でも、生まれ変わるのって、セフィロスだったんだ、っていう。
リバースの世界観考察にも書いたんですが、正史=運命=FF7原作から外れて、生まれ変わり、絶対に目論みを達成するという強い意志を感じた。
3作目では、多分、星を自分のものにするっていう目的は達成できないと思うんだけど、何かしら、セフィロスにも救いがあると嬉しいな・・・。
これどこかで見た他の人のFF7の感想なんですが、最終決戦が、神羅の被害者同士の戦いなのはやるせないって言ってて。
確かにな…。神羅のせいっていうとちょっとざっくりしすぎではあるんだけど、どうして神羅のせいで人生がめちゃくちゃになってしまったクラウドとセフィロスが戦わないといけないんだよ…っていうやるせなさってありますよね。
だから、3作目にはセフィロスにも何らかの形で救いが欲しいなって思っています。
そうだといいな、って思うけど、どんな結末でも、大丈夫です。
だって、リバースがこれだけ面白かったから。
本当に、こんな素晴らしいゲームを作ってくださって、スクエアエニックスには感謝しかないです。
これからやってないクエストとかたくさんあるので、まだまだ楽しませてもらいます。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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