僕の幸せは「好きな人とやりたいことをやる」。人生を変えてくれた代表をそばで支える90株式会社CAO白戸崇の会社への想い。
フルリモート、フルフレックス、海外で働いているメンバーも多い90株式会社(以下90)。今回はCAO(最高管理責任者)の白戸崇(以下、しらとっち)にインタビューをしました。
鉄鋼メーカーを退職し、フリーランスへ
ー簡単に自己紹介をお願いします。
長野県出身で、大学卒業後、鉄鋼メーカーに1年半勤めました。その後、フリーランスになり、90をはじめ、大手企業の新規事業プロジェクトのメンバーとしてジョインしたり、自身で起業をすることにもチャレンジしたりしました。
現在は副業でやっていた仕事や自身で始めた事業も一度たたみ、90株式会社の仕事1本に絞っています。
ーしらとっちさんが90と関わり始めたのは、90がまだ法人化をする前でした。どのような経緯で代表のタカショーさんと知り合って、そのときどんな印象を受けましたか?
タカショーと出会ったのは、新卒の就活をしていた2017年の春に、とある会社のインターン型の選考で一緒になったことがきっかけでした。
そのときの彼の印象は、とてもエネルギッシュでハキハキしていて自信に満ち溢れていて「今までの人生の中で出会ってこなかったタイプ」の人間でした。
最も印象的だった出来事は、「ここにある営業資料を読んで顧客にプレゼンしてください。審査員の合格が出たら終わりです。」というロールプレイングの課題でのタカショーの挙動です。
営業資料は100枚以上ある上、自分で提案する内容を考えないといけなかったので、自分含め他の参加者もかなり時間がかかったのですが、近くにいたタカショーは、開始5分ほどで「僕もう行けます!」と真っ先に手を上げて、プレゼンに挑戦していました。しかもその審査に、一発で合格していたんですよね。
そのときに、圧倒的にずば抜けているスキルを見て良い意味で「化け物がいるな」と思いました(笑)。
ータカショーさんのスキルが、とんでもなく突出していたところに驚かされたんですね。その会社にはお二人とも採用されましたか?
僕は他の会社の選考との兼ね合いもあって最後は辞退してしまったのですが、タカショーはその後落ちてしまったみたいで、それも衝撃的でした。理由を聞くと、最終日に簡易的な筆記テストを受けたのですが、そこで躓いてしまったみたいでした。
ロールプレイングではずば抜けていて、誰がどう見ても受かっているだろうなと感じたタカショーが筆記テストで躓いたことを知り、いい意味で「枠に収まりきらないようなタカショーという人間」にとても興味を持ったきっかけになった出来事でした。
その後、二人とも全く違う会社に就職しましたが、内定者時代に何度かご飯に行く機会があって。そこでのタカショーの海外での話が面白すぎて、ラーメン屋でお酒も飲まずにで3時間ほど一緒にいたこともありました。自分はそんなに人の話をずっと聞いていられるタイプではなかったにも関わらず「こんな人を飽きさせない話ができる人間がいるのか」とそこでも衝撃を受けました。
代表のタカショーとの再会が人生を劇的に変えた
就職して半年くらい経ったときに、タカショーがSNSで「起業します!」と発信しているのを見かけました。今まで、先輩や友人の中でも自分で起業した人がいなかったこともあり、シンプルに尊敬の気持ちが大きくてお祝いの言葉を送りました。
当時、僕は福岡に住んでいて、タカショーは東京に住んでいたのですぐに会うこともなく、月日が経っていきました。
ーその後どういった経緯で再開したのでしょうか?
僕自身、前職の会社でうまくパフォーマンスが発揮できずに、会社に行けなくなってしまったんです。そんなときに、タカショーが起業した経緯を話した取材記事を読んで、彼も同じような状況だったことを知り、東京に戻ったタイミングでタカショーに連絡して、直接会うことになりました。
当時、彼の事務所があった外苑前のステーキ屋さんで会ったのですが、そのときタカショーから「これから先、絶対大丈夫だから。」と声をかけてくれました。多分、特に根拠なんてなかったと思いますが、心の底から「これから大丈夫かも」と思うことができました。
自分より自分を信じてくれたタカショーの存在のおかげで、自分自身を信じるきっかけを掴み、その後のキャリアを前向きに考えることができるようになりました。
ーとても素敵なお話しですね。まさにタカショーさんは人生を変えてくれた存在、と言っても過言ではないですよね。
そうなんです。大袈裟ではなく、僕の人生を変えてくれたのはタカショーですね。今、自分が自分らしく人生を歩めているのは、間違いなく彼と出会えたおかげだと思います。
その後、自分の中で「組織づくり」に関わりたいと思うようになって、タカショーに報告がてら話したところ、「それ90でやってみたら?」とさりげなく自分がやりたいことの機会を自分にくれたんですよね。
具体的には、ミッションビジョンバリューを作るというプロジェクト(以下、MVVプロジェクト)を進めさせてもらいました。
過去にベトナムでインターンをしていた時期があったのですが、そのときにMVVプロジェクトに参加させてもらったことがあって、そこから「自分もやってみたいし、できそうかも」と思い出したことがこのプロジェクトをやろうと思ったきっかけです。
MVVプロジェクトを機に、90への正式ジョインへ
ーMVVプロジェクトのサポートから、どのような経緯で90にジョインすることになったのでしょうか?
MVVプロジェクトをしている中で、タカショー以外の役員のゆうたろうとはるかに出会いました。最初は外部のコンサルタントという体でメンバーの話を聞いていたのですが…話を聞くにつれて、どんどんメンバーのことが好きになっちゃったんです(笑)。
プロジェクトが終了した後「いつかこの3人と働けたらいいな」と淡い期待を抱いていました。
その後、役員はるかから「プロジェクトが終わった後から、なんだかチーム内のコミュニケーションに物足りなさを感じていて…」と相談を受けました。詳しく話を聞く中で、「自分が90に入ることで、3人がもっと活躍できる場所を作れそう!」と明確にチームに参加しているイメージがつきました。
ちょうど次の一歩を踏み出そうとしていたタイミングでもあって「これは神のお告げだ」と思い、90に正式にジョインさせてもらうことになりました。
好きな人と、やりたいことをやる
ー転職も考えていたしらとっちさんが90で働きたいと思えた理由はなんだったのでしょうか?
3人に出会ったことで「自分もそっち側に行きたい」と思ったからです。
会社に行けなくなった後に、改めて「自分の幸せはなにか?」ということについて色々考えてみたら、「好きな人と、やりたいことをやる」ことだと気づきました。
そして、「好きな人ってどんな人か?」を考えた時に、90の役員3人が思い浮かびました。3人に共通しているのが、温かくて、明るくて、人に対してのリスペクトがあって、人に優しくて。何より、世間体などを気にせず、「本当に自分がやりたいことをやっている」格好良さがありました。
もちろん今まで出会った人たちも大好きで素敵な人が多いのですが、自分がどうありたいかを考えた時に、純粋に「やりたいことをやっていたい」と思えました。
自分は、3人に出会って「こんなに純粋にやりたいことをやってもいいんだ!」ということに気づくことができました。
しらとっちから見た、90のイメージ
ー大手で働いた経験や自身での起業を経て、現在90で働いてみてどんなところが魅力的だと感じますか?
一番は自由なところですね。働きたい人とやりたい仕事ができることもそうですし、オンとオフのタイミングなど、ある程度は自分でコントロールすることができます。ここまで自由な会社は見たことがないです。
メンバー同士で自由を担保するための一定の配慮もあるし、全員が自律しているので、自分たちでルールを作れる人が多いです。
もちろん忙しいときもありますが、大手企業にいたときに感じていた全てをコントロールできていないことから生まれる「嫌なストレス」はほとんどありません。
何より、メンバー同士でその自由を担保するために創意工夫しながら働けていることが本当に幸せだなと思います。
過去の自分の学びを生かした再現性のあるマネジメント
ーしらとっちさんはCAOをやりながら、現在組織づくりの一環として運営メンバーの「教育」の部分にもかなり力を入れられていますよね。
組織の規模が大きくなることで、様々な強み弱みを持っているメンバーが増えてきているため、自由度が高いと言えど、仕事の進め方の標準化は必要だなと思っています。
また、自分は前職の時から全然仕事ができない人間だったので、「とにかく仕事できるようになりたい」とコツコツ努力をしてきました。
今もまだ自分が仕事できるなんて胸を張って言うことはできませんが、以前の自分よりもできるようになったことが増えてきたので、このタイミングで必要に応じて自分が知ってることを運営メンバーに共有しています。
夢は「世界に通用する組織」を作ること
ー今後どんなキャリアを歩んでいきたいか教えてください。
5年後、世界に通用する組織を作り上げていることが目標です。日本発、世界で通用する組織を目指しています。以前は、トヨタをはじめとした日本の企業の組織づくりを世界が参考にしていたことがあったと思いますが、今ではGoogle、Netflixなど海外のIT企業の組織作りがよく取り上げられていますよね。やっぱり日本人としてはそれは悔しいので、90の組織づくりを通して、日本発で世界から面白がられるような組織作りの一例を作っていけるところまで持っていきたいですね。
規模での勝負ではなく、らしさを生かした組織作りをすることで、独自性で突き抜けられるといいなと思っています。
ー最後に、今キャリアに悩んでいる人に向けてメッセージをお願いします。
僕自身もキャリアに悩んだ人間なので、自分が何をしたら良いのかわからなかったり、迷ったり悩む気持ちは痛いほどわかります。ただ、自分の場合、どこかにあると思っていた正解を探すことをやめて、自分が心から「やってみたい」と思えたことを、思ったタイミングで始めたことでキャリアが拓けてきたように思います。
もちろんできる/できないの観点は大事ですが、「人の興味・関心には旬がある」と思っているので、自分はその旬を通り過ぎる前にまずはちょっとでも行動することを大事にしています。
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