#7 やっぱり100億回観てやるんだ
アニメも漫画も映画も、まったく興味がなかった。
好きな漫画とかないの?と聞かれた時は
とりあえず、学童保育時代に暇つぶしに読んでいた漫画を適当に挙げて
その場を凌いでいた。
どうしてエンタメに触れてこなかったんだ。
小学生時代は外遊びが大好きだったし、
中高時代は部活に入っていたからだろうか。
単純に、興味がなさすぎたのかもしれない。
とはいえ、あまりにも知らなすぎていた。
遊びや部活以外のあまった時間、何をして過ごしていたのか心底不思議である。
大学時代。
すべてのエンタメを網羅しているんじゃないか、ってくらい
何にでも精通している知人に出会った。
どんなに有名な映画の名前を挙げても、
どんなに人気なアニメの名前を挙げても、
何も知らない自分にひどく呆れて、
『ほら一緒に観るよ』
と、いろんな作品を教えてくれた。
今の自分のエンタメ辞書は、すべて知人から書き写したと言っても過言ではない。
この出会いがなければ、人生のたのしみを知らずに、歳を重ねていたのかもしれない。
今ではだいぶ成長して、Netflixで良さげなアニメを見つけては
つまみ食いをしているわけだけど、
今更になって、とんでもないアニメ(漫画)に出会ってしまった。
この感情に名前をつけるのに、どんな言葉を使えば良いのかわからない。
けれど。
きっと一番それに近いのは、『尊い』だろう。
尊い。
尊すぎないか、『ハイキュー‼︎』…………
とんでもない勢いでハマり、狂ったように観進めて、やっと2週目半ば。
基本1週したら終わり、というタイプだけど、
これだけは100万回観るまで生きてやろうと思う。
なんだろうな、この作品には
キラキラを感じ、ドキドキを感じ、憧れを抱きながら
自分が抱え続けている青春コンプレックスを、強烈に刺激される。
それこそ、『直射日光を浴び続けているみたい』だ。
小学生の時、体験で行ったバレークラブ、入っておけばよかった。
誰のかもわからないスパイクをみぞおちに喰らって、即帰ったんだっけな。
今悔やんでも遅いんだけどね。
『ハイキュー‼︎』、続き観よっと。
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