納戸から見つけたもの
一階の北側にある納戸。
ここには、断捨離されていない、雑誌や本、洋服、アルバムなどが置いてあります。
そこから宝さがしのように、ゴソゴソひっぱりだして眺めるのが大好きです。
古いアルバムには祖父母の写真。二人きりで写真館で撮った感じです。戦争が始まろうとしているときですから、洋服はかなり地味。でも祖母は口を開けて笑っていてうれしそう。
3年前にはシベリアから届いた古いはがきをみつけました。それは戦後、捕虜になっていた祖父が日本の家族に送ったもの。
少し小さめで茶色く変色しているはがき。
はがき一面に、ひらがなとカタカナと旧漢字が並んでいます。
「(妻と子供が)田舎で世話になっていて申し訳ない。自分は元気だから心配するな」という内容が書いてありました。
ありふれた文章でしたけど、
涙がポタポタ落ちてきました。
一枚のはがきに、私の知らない祖父、祖母、父の人生がつまっていました。
それから祖父が書いた自叙伝的なノートも見つけました。結婚してからのこと、赤紙が来た時のこと、戦争から帰ってきてから、仕事のこと、父が結婚した時のこと、私のこと。
愛という言葉はひとつも出てきませんでしたが、愛を感じたノートでした。
このNOTE でも感じることですが、
人に歴史ありですね。
平凡な人はいない。
一人一人が特別な一人です。
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