かさぶた
大人と呼ばれる、おばさんと呼ばれる、年になったら、
消え去るものだと思っていたけれど
心のすみっこの方で、小さく、ジーンと疼くときがある
剝がされた、かさぶた
治ったと思っていたのに
ただ、かさぶたを積み重ねていただけ
すみっこから、赤い血が流れているのをただ眺める
無理に止めない
ただ眺める
私の気持ちを
良いこともたくさんあったはずなのに、空の向こうに投げ飛ばした
もっと、もっと、もっと、一番になりたい気持ちが強すぎて
そこに愛はあったのにね
今日から、あの愛だけを見つめよう
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