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シアワセのしわ寄せ


インスタグラムの検索欄に''愛だけが残る''の詩集について投稿があった。
それを目にしたのは2年?ほど前で
Amazonで購入。
読書好きなのに啓発本や詩集、エッセイ、短編集は苦手である。

それでも
何となくこの文がいいな〜、とか
素敵な表現だな、とか
そのくらいの感想は持つことが出来た。

そしてついこの間、
遠距離の彼との通話中
彼が少し沈み気味だったので「読んで欲しい本があるから貸すね。そしたらきっと会っていない間も少しは元気になれるから」
ということでお互いの本を何冊か交換することになった。

驚くことに、交換した本の中にナテジュさんの本を発見。彼は"花を見るように君を見る"を持っていた。
読んだらお互い好きだった部分を教えることに。

彼は帰りの6時間程あるバスの中で読んでいったようで、
「前向きにもなれるけど今の自分には刺さりすぎて悲しくなる、笑」というLINEが来ていた。

私も家に着いてすぐに本を読み、気に入ったページの写真を撮る。
ベットの上に残った彼の匂いを消さないように静かに本をめくった。

後日
LINEにてお互いに写真を送り合い、意見交換が始まる。

愛だけが残る    ナ・テジュ

何枚かある中で
私がお気に入りだったこの詩について
お互いの解釈を交換した。

捉え方はもちろん違ったし、
言葉に出来ない難しい部分もあった。
でもそれが良いのだと思う。
彼の考えも魅力的だった


離れているのに感じられるこの幸せ。
愛おしい時間。

同じ本を持っていなかった微笑ましい偶然も、
1つの詩から明かすお互いの気持ちも、
あ、その詩も良かったよねーなんて言ったり、

私たちはなんて可愛らしいことをしているんだと思ってしまった。

2人で作り上げた心は、距離はあってもそう簡単には離れないと信じられた。



こんな楽しみ方があるなら
詩集も好きになってしまう。
読書好きレベルが上がってしまう。


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