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私という人間を自己紹介という名を借りて見つめ直してみる。
気付けば多分、もう人生の1/3は生きてきた。
他者がどう言うかは知らないが、私はきっと矛盾した人間だ。見た目に反して、お酒も飲めない、辛いものも食べれない、お化けも虫も怖い。そんな私は、長女として産まれ、尊敬はしているものの割と風変わりな両親の元で育ち、愛すべき父は既に他界した。
「しっかり者」「クレコがいれば安心」「面倒見が良い」そんな評価を受けながら、中学生までは"THE 学級委員"として育った(と思う)。
もともと漫画が好きだった私は、高校に入学するとアルバイトを始め、成績も上位をキープして、金銭的にも自分で稼げば文句はあるまいと、髪を染め、ピアスをあけ、着々とバンギャ&コスプレイヤーの道を歩み始めた。
「外見で人を判断するな」とは言うけれど、毎月変わる髪の色と、祖母曰く「火事にあった?」と疑われるファッション、ヘッドフォンと静電気を起こす耳。ワルぶりたいのではなく、非現実世界の衣装や髪型が好き故の見た目だが、世間はそんな私の思惑なんぞ知る由もない。
いつのまにやら私を飾る枕詞に「意外に」という言葉が付いて回るようになった。「意外に真面目」「意外に頭が良い」「意外にしっかりしている」。意外ってなんだろう。何をベースにしての意外なんだろう。ものさしは人それぞれ違うのに。そんな私の疑問は、「かたたたき券」のありがたさが理解できる年齢になった今でも解決される事は無い。
けれど、そう思われることが嫌ではない自分もいる。某影を操る忍者のように、某いざという時は煌めく基本マダオの天パのように、期待より上をいく自分格好良いじゃない、なんて思ったりもする。
悩みなんてなんもないかのごとく、いつも元気に笑っていて、言いたいことを自由に発言しても許される、我が道街道まっしぐらのGoing My Wayな、そんな漫画を読めば必ず登場してきそうなキャラ。そうキャラなのだ。
じゃあ素の自分てなんだろう?時たまたまらなく虚しさを感じて、独りを実感し絶望に打ちひしがれることもあるけれど、それでもお腹は空くし、眠くなって、日々を繰り返していくうちに日常の小さな幸せや面白さを見つけては、一人鼻歌を歌ったり、変な踊りを踊っていたりする。
きっと、人生ってそんなもんなんだろうと、自己肯定と自己否定を繰り返しながら「おーい、クレコやーい」って色んな自分をまだ探している。だけど、時たま本当にそのバランスが崩れ去ってしまう時があるから、私はnoteを始めてみた。そんな人間。
だから、矛盾したことを綴ってしまうこともあるかも知れないけれど、いつか思いっきりバランスを崩していた期間のことを綴ってしまうかも知れないけれど、そこはまあ、優しく、出来るだけ暖かい目で見守っていて下さいと、ちゃっかりずうずうしいお願いも書き添えてみたりする、腹黒くも抜け目のない、無邪気な童心も併せ持った人間でありたいのです。
果たしてこれは自己紹介なのだろうか。