朝の思い出横丁(ほぼひとりごと(2021年6月9日(水)))
(写真は、朝に近い午前中に撮った新宿西口の思い出横丁。そのままになっている造花の桜が寂しさを感じます)
終戦後闇市だったころの権利義務関係が複雑で、再開発は難しいと思われていた田町駅東口の飲食店街はきれいなビルになってしまいました。戦後の風景がそのまま残っているのは、渋谷と新宿くらいです。
コロナ禍以降、厳しい状態が続いている飲食店街の朝、開いているのは数軒だけです。それも、飲み屋ではなく、立ち食いそば屋や中華料理屋などです。歩いている人も少なく、賑わいはありません。
このあたりが一番賑わっていたころから、すでに70年以上。来る人も作る人も代替わりしていますが、イメージは変わっていません。建物の陰にある闇の入り口ではないかと思ってしまうほどの空間です。
緊急事態宣言の効力が薄れ、昨年の今ごろにようには、繁華街の人出が減らなくなった一方で、東京は、感染者や重症者が激増していません。いろいろな意味で、慣れてきているのかも知れません。
絶対にやらないだろうなと思っていた、オリンピック・パラリンピックも、たぶん、やるだろうという雰囲気が蔓延し始めています。まだまだ、感染者の多い、ニューヨークやロンドンの方が一歩先にいる感じです。
切望しながら、怖がっていたワクチン接種も始まってみれば、思ったほどの混乱もなく、少なくとも接種数が増え、大ニュースになるような大きな副作用などの事故も起こっていません。案ずるより産むが易しでした。
ここに至るまでの混乱や国民軽視など、結果オーライだからと言って、忘れてはいけない課題の在庫が山積みになってようです。新宿西口思い出横丁が名実ともに以前と同じようになりそうにはありません。